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〖 第8話 〗 番外編・喧嘩した2人のお話 - 前編 -
宮「しょうたー、起きなきゃ遅刻するよー?」
渡「んー…やだぁ…、」
今朝もいつものように翔太を迎えに来ただけだった。
翔太は朝に弱く、なかなか起きないから毎朝早めに来るのが日課。
宮「嫌じゃないでしょー、ほら、起きた起きた」
渡「むりむり…、あとちょっと…」
宮「めずらしいね、こんな起きないなんて…」
渡「んー……」
いつも以上に寝起きの悪い翔太。
時間もあんりないから、制服とかばんを準備してあげる。
その時だった。
ブー
宮「…? 翔太のスマホ…、」
宮「…ぇ、」
もぞもぞしてる翔太を横目に通知を見ると
それは阿部からのもので
【 本気で好きだよ 】
なんていう内容だった。
告白…?
え、どうゆうこと、
まって、なんか、やだ
宮「は、なにこれ…、」
渡「りょーた、?」
寝起きの翔太があくびをしながら言う。
でも俺はそれどころじゃなかった。
宮「なに、なんなの、これ」
渡「え、? なにが…」
宮「阿部との会話、! なんだよこれ…っ!」
自分でもびっくりした。
なんでこんなに、声を荒げているんだろう。
なんでこんなに、焦ってるんだろう。
なんで……
渡「は、なんの話だよ、
言いたいことあんなら言えよ、っ!」
宮「、っ」
翔太を怒らせてしまった。
そりゃそうだ。
起きたばかりでこんなこと言われたら
誰でもムカつくだろう。
でもやっぱりそれどころじゃない俺は
翔太を置いて部屋を出た。
渡「え、涼太…っ、!」
途中、泣きそうになりながら俺を呼ぶ声が聞こえたけど、
ごめん、翔太。
気づいたんだ。
阿部からの連絡を見て
なんでこんなに胸が苦しくなったのか。
俺は
翔太が好きなんだ。
𝐍𝐞𝐱𝐭 … ♡100
次回 後編
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