温泉で疲れは癒えたものの、想い人との進展もなく…マイキーの後ろに乗って帰る姿を思い出すと自身の不甲斐なさにため息が漏れる。同じ学校という点でライバルよりも優位なはずなのだが、学年が違うからか学校での接点がない。俺が積極的に彼女のところに行けばいいのかもしれないが、部活の引き継ぎやら家庭の事情やら何やらで時間が取れない。
ただでさえ忙しいのに、マイキーと場地の特服を直せとか…ちょっとした破れ位自分で直せよ。クソッ…マイメロとケロッピのアップリケで繕ってやろうかな…。
脳内で愚痴を垂れ流しながら二人分の特服を持って、家庭科室のドアを開ける。
「痛っ……また針刺し事故った…こんなに針刺ししてたら大問題だよ……縫合なら得意なのに…」
窓際の席にポツンと座って作業をしていたのは、先ほどまで考えていた想い人の姿だった。荷物を持ったまま近づくと、かなり裁縫に苦戦しているのがわかった。
勉強も運動も割と難なく熟す彼女にも苦手な物があったんだなとその姿を覗き込む。彼女の手元に自分の影が落ちると、彼女は手を止めてこちらを見上げる。
「三ツ谷先輩、こんにちは。部活は今日お休みですよね?」「あぁ、特攻服の修繕しようと思って……それって家庭科の課題?」「あー…課題はこっちだったんですけど、何回やっても無理だったので私だけ別課題が追加になって……」
特服を作業台に広げながら答えると、彼女が指さしたところには毛糸の何かがあった。
「えっと…これが元の課題?……ごめん、これ何?」「アキちゃん曰く、マフラーになりたかった毛糸の成れの果て……です」「マフラー………になりかった…のか……」
ベージュの太めの毛糸が絡み合った物体Xを広げるが…マフラーには全く見えなかった。何をどうしたらこんな形容し難い形に編むことができるのか…。
「もうそれはいいんです!何回もやり直しても私にはマフラーを錬成できなかったんです!!」「……で、今やってるのが追加課題?」「そうです…フェルトでマスコット作って今日中に提出しなきゃいけないんです」「マスコットか……ねぇ、なんで腹の真ん中から綿はみ出てんの?」「正中切開の方がやりやすいかと思ったんですが……」
ショボンと肩を落としてわかりやすく落ち込む姿も可愛いなぁと思いながら、彼女の頭にポンっと手を乗せる。
「手芸部の部長の俺が手伝ってあげるから♪」
外科医なら裁縫も得意だろうと思う人もいるかもしれない…。でも裁縫と縫合は全然勝手が違う。縫合の場合は持針器で釣り針のような湾曲した針を挟んで縫っていくし、糸が絡まるなんてこともない。
……ぬいぐるみとか作るより血管縫合する方が全然楽だ。
三ツ谷先輩にアドバイスをもらいながら言われた通りにやっているつもりだが、なぜか縫い目は歪むし変なところを縫い付けてしまうし…出来なさすぎて申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「じゃあ次はお腹を閉じてあげようか」と言われたので、無意識にいつもの閉腹操作の要領で外科結びで閉じてしまった。
「…ん?なんで糸飛び出してんの?」「抜糸しやすいように……あっ…医院のお手伝いでよく見てて、ついやってしまいました」「裁縫では抜糸とかしないからね……はい、やり直し」「……はい」
「出来たぁぁ!!!先輩、本当にありがとうございます!!」「お疲れ様、早く提出てきな。こっちは片付けとくから」「いや、提出したら片付けに戻ってくるので、先輩はご自分の作業しててください」
何とか形になったマスコットを持って職員室に走っていった。戻ってくると言っていたので、さっさと自分の作業を片付ければ一緒に帰れるかと急いで取り掛かった。
結局彼女が戻ってくる方が早かったのだが、俺の作業が終わるまで待っててくれて一緒に下校した。
一緒に帰れるとかやっぱり同じ学校の特権だな。このまま放課後デートにでも行きたいところだが、ルナマナのお迎えの時間が迫っているし、彼女もこれからバイトだそうだ…。
「先輩、今日のお礼…何かさせてもらいたいんですが」「お礼貰うほどのことでもないし………」
むしろ一緒の時間を過ごせただけでも十分なのだが、彼女も引こうとしない。ならクリスマスの約束とか……
「じゃあ………その毛糸もらってもいい?解いて編み直せばまた使えるし」
………俺の意気地なし。彼女が隣を歩きながら上目遣いでこちらの回答を待っているのを見たら……言えなかった。
「これは私の手には負えないので、引き取ってもらえるなら………でも、これだけじゃお礼にはならないので、お礼は別で考えといてくださいね♪」
間医院の前までたどり着くと、彼女はそう言い残して医院の中に入って行った。医院の扉が閉まると、短い髪をクシャと指に絡ませてその場にしゃがみ込んだ。
「あーーダセェ…俺、日和ってんじゃねぇよ……」
ーーーーーーーーーー
授業が終わったけど、自前の炬燵机から中々出られなくて教室でグダグダしているとカバンの中の携帯が震えた。
「もしもーし……ココくん?」「今どこだ?校門まで迎えに来たから早く出てこい」「まだ教室……炬燵から出れない…」「は?炬燵?……いいからさっさと出てこい!」
仕方なく炬燵を片付けて校門に向かうことにする。靴を履き替えていると、何やらザワついている。
騒ぎの原因はココくんだった……。三ツ谷先輩とパーちん先輩、ぺーやん先輩が校門でココくん達とバチバチと火花を散らしていた。ちょうど下校時間ということもあり、大勢の生徒が校門の前でのヤンキーの一発触発な雰囲気に近づけず遠巻きに見守っているようだ。
……えー…めちゃくちゃ注目されてるし、行きたくないなぁ。
校門に向けて進む足取りが重くなると、ココくんに見つかった。
「おい、キリコ!遅ぇぞ!!」「は?用があるってキリコかよ…何の用だよ?」「お前らには関係ねぇだろ」「学校まで乗り込んできといて関係ねぇことはねぇだろ!!!」「俺らはまだ学校には入っていないからな」
仕方なしに注目のど真ん中へ向かう。
あれ?ココくんの隣って……もしかして……
「ねぇ、ココくん。こちら…赤音さん?」「いや、弟の方だ」「兄妹そろって美人!!」
「おい、キリコ!お前黒龍の奴らと知り合いなのか?」「黒龍?それって真一郎くんの?」「真一郎くん達は初代で、こいつらは十代目黒龍だ」「そうなんだ……黒龍なのは知らなかったけど、ココくんは友達ですよ」
心配そうな先輩方にあっけらかんと言い放つと、ため息を返された…。
え?なんでため息?
とりあえず他の生徒の下校の妨げになっているようなので、ココくん達に連れ立って学校を後にしようとしたら三ツ谷先輩に呼び止められた。何だろうと近づくと、カバンから取り出したマフラーを首にかけられた。見覚えのある色の毛糸だった……端にはタグまで付いているので市販品だろうか。
「ちゃんとマフラーにしといたから、寒いしこれ巻いてきな」「え?これあの毛糸なんですか?でもタグ…」「このタグは俺が将来自分のブランド作った時に使おうと思ってるやつ。俺のブランドの最初の作品♪」「え……えぇぇぇ!!そんなの借りれないです!!」「貸すんじゃなくて、プレゼントだから」
ココくんが早くしろと急かしてきた。三ツ谷先輩には「気を付けてな」と言われ、マフラーをしっかり首に巻かれた。
首元はとても暖かいけど、三ツ谷先輩のブランドの第一作目なんて…恐れ多すぎる。アタフタしているとココくんが怒声で催促してきたので、急いでそちらに向かうしかない。マフラーをギュッと握りしめて、すでに歩き始めていたココくん達の後を走って追いかける。
「なぁ、三ツ谷。マイキー達にも言っとくか?」「いや、多分マイキーに報告すると……黒龍と抗争になるから、辞めといた方がいいだろう。俺らで後を追うぞ」「「お、おう!」」
案内されたのは以前無料診療で訪れた教会だった。教会の前にはココくん達と同じ格好のいかつい人達が並んでいた。その間を抜けるようにして教会の中に向かう。
教会の扉を開くと、中に居たのはあの時に助けてくれた青髪のお兄さんだった。ココくんが会わせたいと言った人ってこの人のことなんだろうか、と視線を向けるとさっさと行けと顎で指された。
「あの……こんにちは」
祈るように俯いたまま席に座ったお兄さんの前に立って声をかけると、綺麗なブルーの髪を揺らしながら顔を上げた。
「………あぁ?………制服?……」
視線が何度も私の顔と服装を往復して、元々彫りの深い顔立ちの眉間の皺が更に深くなる。その表情に思わず後退りしながら、助けを求めるようにココくんの方を見る。
危険を察知したのかココくんは駆け寄ってくる。
「おい、俺はあの時の女医を連れてこいって言ったよな?」「ボス…彼女がそうなんだ。事情があって医者の手伝いをしてる学生なんだ!」
私の存在を無視するかのように二人で話し始める。イヌピーくんも駆け寄ってくれて、私を庇うように前に立ってくれている。
私そっちのけで話を続けているが、ココくんは私にも説明して欲しいんだけど…。まぁここに来る道中で聞いておけば良かったんだけど、イヌピーくんに私の説明をしてて聞きそびれたんだよな。
赤音さんの治療をした医者の弟子で、前に横浜で赤音さんが熱暴走した時にも駆けつけてくれた医者だとココくんが説明したら、無表情からパァッと笑顔になったのがあまりに可愛くて…。
「あの……DV親父から守ってくれた方ですよね。あの時は本当に助かりました、ありがとうございます」「あ…あぁ」「ココくんから私を探していると聞いたのですが…」「……もう一度会いたいと…思ったんだ。本当にあの時の聖母なのか?」「……聖母?いや……ただの医者です」「俺は……あの時のクズと同じだったんだ……でも…悔い改めて……だから俺にも…」「えっと、待ってください!!私はただの医者なので………懺悔とかされても………」
私を認識してくれて、表情は若干穏やかになったところまではよかった。しかし突然始まった告解にどうしたらよいかと、困ってココくんとイヌピーくんに助けを求めるが、いつもと違うボスの様子に二人も驚いていて助けは期待できなさそうだ。
「まずは自己紹介…しましょうか…。私は手塚桐子です。事情があって医者の手伝いとかしてるんですが、本業はただの中学生です」「大寿…柴大寿だ」
大寿?どこかで聞いたような…。それよりも…会いたいってミッションはクリアしたんだけど、あとは何をすれば私は解放されるの?誰か残りミッション教えて!
「なぁ、三ツ谷。さすがに俺らだけで乗り込むのは厳しくないか?」「パーちんの言う通りだ…なんで黒龍の連中がこんなに集まってんだ?」「こんだけ集まってるってことは、中にいるのは柴大寿か…」「黒龍のやつらは女でも容赦しねぇんだろ?キリコ無事か?」「九井のことは友達だって言ってたけど…柴大寿はヤベェだろ…」
教会から少し離れた物陰に隠れながら様子を伺うが、教会の周りには黒龍の連中がいるので中の状況まではわからない。
中で何が起こっているのか…すぐにでも中に入って確認したいが、ここで揉めれば東卍から黒龍に喧嘩を売る形になる。さすがに俺の私情だけで突っ込んでいく訳にはいかない……。
もどかしさにグッと握りしめた手のひらに指が食い込んで血が滲む。
教会の中では微妙な空気が満ちていた。誰も言葉を発さず、どうすればいいのかわからない…重々しい訳ではないが、これからどうすべきか誰も正解がわからないという様子である。
ココくんが空気を変えるべく口を開いた。
「ここじゃなんだし…飯でも行くか?」「……ココ、それダジャレか?」「イヌピー…………空気読んで」
二人のやり取りに少しホッコリして、緊張していた空気が緩んだ気がする。大寿くんの視線がこちらに向いたかと思うと、低い声が教会に響く。
「何が食いたい?」
「………クレープ」
大寿くんの視線的には私に問いかけていたようだが、答えたのはイヌピーくんだった。
今クレープって言った?え?可愛い!!!イヌピーくんがクレープを食べてるのを見たい!!
私の脳内はクレープを食べるイヌピーくんの姿に支配されたので、早く行こうとばかりに大寿くんの手を取って歩き始めた………のだが、コンパスの差が違いすぎた。教会の出口までの十数メートルだけで、私が引き摺られるみたいに追い越されていった。
教会の中も暖房が効いていたわけではないが、外に出ると風が冷たくて寒さで顔が強張る。手を引かれるまま、首元のマフラーに顔を埋める。
教会の階段を降りていると、そこに突然誰かが走ってきて大寿くんに殴りかかった。
「おい、クソヤロー…その手離せや!!!」
私を庇うように繋いだ手を引かれて抱き寄せられたかと思うと、次の瞬間には後ろに軽々と放り投げられた。落下点でイヌピーくんが私を受け止めて丁寧に降ろしてくれた。地面に足が付いた瞬間に腕を引かれて振り返るとパーちん先輩の姿があった。もう一方の腕はイヌピーくんに掴まれたままで、両サイドで睨み合いが続く。パーちん先輩の後ろから現れたぺーやん先輩がイヌピーくんの腕を掴もうとするのをココくんが退ける。
……なんで………突然抗争始まった?
パーちん先輩とイヌピーくんに両腕を交互に引っ張られて左右に揺らされながら、理解不能な今の状況を眺めるしかない。私が冷静になるにつれて、周囲はどんどんヒートアップしているようで、握られた腕の力が強くなっていく。
え?これって大岡越前のやつ?…イヌピーくんもパーちん先輩も私のお母さんじゃないよね?でもここはやっぱり……
「痛い痛いー!!!離して!!!」
大声で叫んだら、その声に全員が動作を止めてこちらを見た。腕は離されていなかったが力は抜けていたようなので二人の腕を振り払うと、しっかりと両手首に圧迫痕ができていた。
そんなことよりも……
さっきイヌピーくんにグンッと引っ張られた時に首にかけたマフラーが緩んだ。パーちんくんが引き返した勢いでマフラーが地面に落ちた。ココくんがぺーやん先輩に殴られてマフラーの上に倒れ込んだ。そのまま近づいてきたぺーやん先輩はマフラーごとココくんを踏みつけた。ココくんも転がされたままぺーやん先輩の脇腹に蹴りを叩き込んで、二人でもつれ合いながら何度も地面を転がった。
みんなの視線が私の挙動を追いかけてくる。
ゆっくりとしゃがんでボロボロになってしまったマフラーを拾い上げる。喧嘩に巻き込まれたマフラーは泥まみれで所々解れてしまっていた。マフラーの砂を払い落としてから、こちらを見ている面々にゆっくりと視線をむける。
「………全員、そこに居直れ」
表情は全て抜け落ちて、自分でもこんなに低い声が出るんだと思うほどに冷えっ切った声で言い切った。
仁王立ちのキリコの前には上手に黒龍の3人が、下手には先輩3人が地面に正座している。知らない女がボスに命令した時には3人以外の黒龍から罵声が飛んだが、それを制止したのはボス本人だった。
「三ツ谷先輩、なんで突然殴りかかったんですか?」「あっ…その…キリコが…………連れて行かれるかと思って…」「手を引いて連れてこうとしてたのは私です。心配してくれたのは嬉しいですが、状況も把握できていないのに突然殴りかかるのはどうかと思います」「大寿くん…攻撃されたから反撃したのは仕方ないですけど…やりすぎです。三ツ谷先輩の怪我が一番酷いじゃないですか」「コイツが弱ぇから仕方ねぇ……」「はぁ?誰が弱いって?」「三ツ谷先輩は黙ってて。……大寿くん、弱いっていうなら…それって弱い者虐めですか?」「それは違っ………くそっ……」
「ココくん……私の腕、使えなくなったらどの位の損失か分かるよね?」「…………………すまん。本当にすまん」「パーちん先輩、イヌピーくん……必死だったのはわかりますけど、手加減を覚えてください。ココくんとぺーやん先輩は二人にちゃんと手加減を教えてあげてください!」
全員が頭を垂れてしょぼんと落ち込んでいる姿にやりすぎたかとも思ったが……せっかくの三ツ谷先輩ブランドの処女作をボロボロにされたのだからしっかり反省してもらわなくてはいけない。
「皆さん反省しましたか?…ちゃんと仲直りできます?」
全員が顔を上げてこちらを見たので、にっこり微笑んだ。
「じゃあ仲直りにクレープ食べに行きましょ♪……ちゃんと仲直りの印に食べさせっこしてくださいね♡」
地獄のような提案をすると、返事を待たずに颯爽と歩き出した。6人は後を追うように駆けてきて、提案内容の変更をキリコに懇願する。
「ちょっ……お前、待て。食べさせっこって…」「ん?ココくん、私の腕の損害賠償請求していいの?」「キリコちゃん……マフラーなら新しいの作るから…」「これ先輩のブランドの処女作なんですよ!新しいのじゃ意味ないんです!」「処女?三ツ谷お前童貞じゃなくて処女だったのか?」「パーちん、三ツ谷は童貞だから!!」「……三ツ谷も童貞なのか…仲間だな」「イヌピー……黙ってて」「……怪我…大丈夫か?」「大寿くん、ありがと。骨は何ともないし大丈夫。何のクレープ食べる?」「いや…俺は………」「三ツ谷先輩にアーンしてもらってくださいね♡」「あぁぁ……マジ想像しただけでキツいって……勘弁してぇぇ!!!」
後日、大寿くんが柚葉ちゃんと湿布を持ってお詫びに来てくれた。「大寿くん」って、そうだ!柚葉ちゃんの変態彼氏の名前じゃん!!って叫んでしまって……とても気まずかった。
大寿くんは変態彼氏じゃなくて、柚葉ちゃんと八戒くんのお兄さんだった…。DVどころか喧嘩ももうしないと黒龍を引退したことも報告してくれた。
………喧嘩しないのはいいんだけど、なんでわざわざ報告してくれるんだろう。よくわからないけど、猛獣を飼い慣らした気持ちになった。
手塚桐子(てづか きりこ)
裁縫だけは壊滅的に苦手。料理とか掃除は人並み程度には出来るけど、必要に迫られなきゃやらない。マフラーになれなかった毛玉が、立派なマフラーに進化したのに、ボロボロにされて静かにキレた。クレープはいちごミルクアイスをチョイス。「やっぱアイスしか勝たん!!!」
三ツ谷隆
得意分野でアピールチャンスなのに日和った……。リベンジに自分(のブランド)の処女(作品)をキリコにプレゼントした♡彼女のピンチだと思ったら、チームのこととか忘れて飛び出してしまった…で、彼女に叱られた。クレープは大寿くんの奢りだったので、一番高いのを注文して……大寿くんにアーンしてもらった上に、頬についたクリームまで拭われた。「クッソ……それして欲しいの大寿くんじゃねぇんだよ!!!!!」
柴大寿
やっと会えた聖母がセーラー服を着てて、人違いかとキレそうになったが…よく見ると彼女だった。実は目が悪くて目つき悪くなるだけ……喧嘩するので眼鏡は邪魔だし、コンタクト入れられない。突然殴られたので反撃したら怒られた。「俺は弱い者虐めはしねぇ…だから喧嘩もやめる」って黒龍まで引退しちゃった。喧嘩引退したのでコンタクトデビューする。クレープはわからないので三ツ谷に勝手に選ばせた。三ツ谷にアーンされる屈辱に耐えかねてほぼ一口で食べ切った。
九井一
元々の約束の日に急患とブッチされたので、今度は逃げられないように学校まで迎えに行った。どちらかといえば喧嘩を止めようとしたのだが、キリコの稼ぎを知っているので損害賠償額をリアルに想像して青ざめた。クレープはボリューム重視でケーキ入りのものを注文。図らずもぺーやんと同じ注文だったので、仲良し認定されてアーンは回避できた。
乾青宗
キリコは姉の恩人で、ココが珍しく心を開いているのでいい奴なんだなと、すぐに懐いた。クレープはアップルスペシャルにしたが、キリコの苺が気になってチラチラ見ていたら一口くれた。「キリコは、やっぱりいい奴だ……」
パーちん、ぺーやん
学校に黒龍が来たと思ったら、変な喧嘩に巻き込まれたけどクレープ奢ってもらえた。「黒龍の奴らも意外といい奴らじゃねぇか…」
主だよ?
部活はテニス部に決めました!
なんか校長先生が教えるみたいなんだけど、今年で定年だし元々テニスやってたみたいだから今年は特に厳しいらしい…
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コメント
4件
めっちゃめっちゃ面白かったです!!!次の話も楽しみに待ってます!!!頑張ってください💪
今回も面白かったです!次も楽しみにしてます✨頑張ってください