雨 の 中 の 君 は

ラ 『 もしもし 、 ひかるくん ？ 』

岩 『 嗚呼 、 そうだよ 』

佐 / えっ 、 なに 相手 らう先輩 … ？

阿 / でも … 先輩 、 いるよね ？ ここに …

ラ / しー 、 静かにして 、

ラ 『 … どうしても ひかるくんに 、 教えておかなきゃ いけないことがある 』

岩 『 教えておかなきゃ いけないこと … ？ 』

ラ 『 … 実は 、 トラックで轢かれた こーじと 、 屋上で 落っこちた 俺 』

ラ 『 不審者に 刺された こーじと 、 ひかるくんを 抱きしめた 俺 』

ラ 『 そして 、 今電話 してる俺 、 』

ラ 『 この 俺ら、 未来から きたんだ 』

岩 『 えっ … 』

向 『 はぁぁぁぁぁ ！？！？！ 』

向 『 おい どういうこっちゃ ！ ラウール ！ 』

ラ 『 えっ … え ？ なに ひかるくん 1人で 聞いてなかったの ？ 』

ラ 『 その声 … こーじくん ？ 』

向 『 せやで ！ 』

向 『 みんなの万能調味料こと 塩麹よりも 向井康二や ！！ 』

ラ 『 懐かしいね 笑 』

岩 『 他にも ラウールと ダンス部の 佐久間と 阿部ちゃんもいる 』

ラ 『 おお ！ 佐久間くんなら 覚えてるよ 、 俺の事 尊敬してくれてた子だよね 』

佐 / 先輩っ … だいすきっす ……

阿 / 俺 忘れられるのか … 将来 ……

ラ 『 ねえ 、 未来の 俺 』

ラ 『 詳しく教えて 』

ラ『 俺らが 住んでるところは 、 2050年の世界にいる 』

ラ 『 でも 、 そこに ひかるは いないんだ 』

岩 『 俺が … いない ？ 』

ラ 『 ひかるくんとは 、 高校卒業で １回 別れてるから … 』

ラ 『 で 、 気付いたら … 』

向 『 じゃあ なんで ひかるの 目の前で しんで 消えてるん？ 』

ラ 『 2050年は タイムスリップできる 時代だから 、 機械で タイムスリップして 、 』

ラ 『 戻るには しぬ … って方法しかないらしく …… 』

ラ 『 それで … 俺たちが 目の前でしねば ひかるくんも 怯えて 未来変わるかなって！ 』

佐 / 俺 らう先輩の しぬとこ みたら 俺も 一緒に しんじゃうかも … ぐへっ 、

阿 / しぬな 〜〜

岩 『 … 未来の ラウールと こーじで 話がしたい 』

岩 『 明日 、 会えるか ？ 』

ラ 『 あ … えっと …… 』

ラ 『 ごめん 、 こーじくんは もう 、 過去には いけないんだ 』

岩 『 え …… 』

ラ 『 こーじくんが 、 不審者に 刺されたあと 、 機械が 故障しちゃって 』

ラ 『 俺は … こっちに いるんだけどね ？ 』

ラ 『 でも … たぶん 戻れない 』

ラ 『 もし こっちでしんだら 、 そのまま 2050年の 俺は しんだことになる 』

向 『 未来の俺は … 生きてるんよな ？ 』

ラ 『 うん 、 生きてて 元気だよ 』

岩 『 … じゃあ 、 ラウールと 俺の 2人で 話をしよう 。 』

ラ 『 わかった 、 また 明日 連絡するね 』

そして 、 電源を 切った

岩 / ……

ラ / タイムスリップ ……

向 / ほんとに 、 あるんやな …

そっか 、 俺 、 しぬんだ 。

わかんないけど 、 でも どっかで 必ず

2050年 の 世界に 、 俺はいない 。

岩 / … っ 、

岩 / ごめん 、 この後の 部活は 部長と 副部長に 任せた 。

向 / てるにい …

ラ / ひかるくん ……

佐 / 先輩 … ！！

阿 / 先輩 … 、 ゆっくり休んでくださいね 、

岩 /  ああ 、

岩 / お前らも 、 ダンス しっかり 復習しとけ

佐 / にゃ … にゃす ！

阿 / はい ！！

帰り道

岩 /  … （ ぼろ 、

あー 、 俺 普段 泣かねぇのにな 。

やっぱ 、  死は怖い 。