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海月
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コメント
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第24話、めっちゃおもしろかったよ〜!😭💕 ソニアの堂々とした挨拶の後、セレーネちゃん登場で空気が一変したのめっちゃエモかった…!おどおどしてるのに隠しきれないHカップ、そして禿頭騎士の「しっかりなさい!」にビクビクしてるギャップがもうね、守ってあげたくなる感じだったよ〜🥺💖 そして問題のグローリー!まさかゲーム主人公本人だったとは…!「リガルド帝国は悪!」って即断するところ、正義の塊すぎてちょっと痛いけど、ソニアの冷静なツッコミやジャガーの鼻で笑う感じも含めて、それぞれの立場の違いがしっかり描かれてて引き込まれたよ。 会議の行方が気になりすぎる…次回も楽しみにしてるね!✨
ソニアの堂々たる挨拶が終わり、場には一瞬の静寂が訪れた。
だが、その静寂を破るように、席の一つがぎこちなく動き、次の王族が立ち上がる。
彼女の姿は、まるで水面に揺れる月影のように儚げだった。
純白のドレスに包まれた小柄な体躯、ゆるく波打つ紫の髪が肩にかかり、大きな青紫色の瞳は不安げに揺れている。
「え、えっと……」
彼女は何度か小さく唇を開きかけたが、言葉が続かない。
他の王族たちの鋭い視線を感じ、肩を小さく震わせながら、ぎゅっと手を握りしめる。
「わ、わたくしは……水の国アクアレムの王女、セレーネ・アクアリアです……」
小さな声だったが、会議場の静けさの中で、はっきりと響いた。
それでも、彼女の緊張は消えない。
「こ、こんな大切な場に参加するのは、まだ二回目で……その……」
ちらりと周囲の王族たちを見回し、再び視線を落とす。
ジャガーとソニアの怖い目と視線が合い、ビクッとする。
すると彼女の隣に立つ、大柄で禿頭の騎士がゴホンと咳払いをする。
各代表者の隣にはヨハンナと同じように騎士が立っているのだが、セレーネの騎士は一際威圧感があって怖そうだ。
「姫よ、しっかりなさい! あなたはアクアレムの顔なのですぞ!」
騎士に叱責され、彼女の肩がビクッと上がる。
彼女は、はっはっはっと過呼吸気味になった後、何とか勇気を振り絞り、言葉をつなぐ。
「わ、わたくしの国は、水とともに生きる国で水魔法を得意としています。また回復など支援分野で秀でています。争いごとより、平和を望む人々が多くて……戦いにはあまり、慣れていません……。で、でも!」
彼女は拳を握りしめた。
その表情には、微かにだが意志の強さが宿り始める。
「魔獣の脅威は、どの国にとっても他人事ではありません……。わたしも……アクアレムも、微力ながら力になれたらと思っています!」
言葉の端々に自信のなさがにじむものの、彼女なりの精一杯の決意が見えた。
しかし、騎士に叱責されて、どうにもビクビク感が拭えない。
「あ、あの……これから、よ、よろしくお願いします……。そ、そのわたくしたちと共に戦ってくれる方は、いらっしゃいましたらお声をかけて下さい」
慌ててぺこりとお辞儀をする。その時ドレスから深い胸の谷間が覗いた。
その一瞬の隙も俺のスカウターアイは見逃さない。
彼女はドレスの裾をふわりと揺らしながら、そそくさと席に座った。
俺は彼女の事もまとめる。
(えぇセレーネちゃん、子犬系でおどおどしてる。でも巨乳。多分98のHカップ。戦力に自信なし、水魔法得意。隣にいるおっさん騎士にビクビク。会議とかどうでもいい、はよ帰りたいオーラ。友達募集って感じかな)
俺はセレーネちゃんのイラストを描き、その後ろに禿頭の騎士を描く。吹き出しに『セレーネを操ってるのはワシじゃ』と書く。
セレーネの緊張した挨拶が終わると、次に立ち上がったのは一人の青年だった。
(さて、問題の男来たな……)
新興国ガレス共和国代表者。ゲームグローリーナイツで、主人公が所属していた国だが……。
彼はずっと無骨な銀の甲冑をまとい、その顔を兜で隠していた。
だが、ゆっくりと両手を伸ばし、頭の兜を外すと、その場の空気が一変する。
黒色の髪がさらりと流れ出し、鋭くも真っ直ぐな瞳があらわになる。
その顔を見た瞬間、俺は目を大きく見開いた。
(……こいつ、やっぱり!?)
心臓が大きく跳ねる。
眼前に立つ青年の顔は、俺の記憶に深く刻まれていた。
転生前、プレイしていたゲーム『グローリーナイツ』の主人公そのものだった。
銀とオレンジの騎士服、燃え上がるような情熱を宿した瞳――間違いない。
「ボクの名はグローリー! グローリー・フェルナンド。かつてのガレス神聖国の腐敗を打倒し、民衆の自由と平等を取り戻すために戦った者だ!」
彼の声は力強く、堂々としていた。
その眼には一片の迷いもない。
「かつて我が国は、貴族と教会上層部が民を搾取し、苦しめていた。しかし、それは決して正義ではない。神の名を借りた暴虐をボクは決して許さなかった」
知ってる、お前が悪の司祭を打倒したことも。平和を取り戻すために共和制にしたことも。そして最終的にはリガルド帝国すら倒したことも。正義に燃え、悪を許さぬ熱血漢それがお前だ。
「だからボクは立ち上がり、教会の圧政を打ち倒し、新たな国を築いた。今のガレス共和国は、身分に関係なく、誰もが平等に生きられる国だ。人々が力を合わせ、共に未来を創る国だ!」
その言葉に、会議場の空気が熱を帯びる。
セレーネが目を輝かせた。
「すごいです。革命という奴ですね」
彼女の純粋な感嘆が響く。
だが、それに対してジャガーは鼻で笑った。
「平等な世界ねぇ……それが簡単にできりゃ、俺たちはこんな会議なんざ開いてねぇよ」
腕を組み、椅子に深くもたれかかる。
ソニアも言葉こそ発しないものの冷静な視線を向ける。
グローリーは、そんな彼らの態度を受けても一切動じない。
「確かに、簡単なことではない。だが、それを諦めた瞬間、世界は変わらないままだ! だからボクは戦う! 何度でも、何度でも自由のために!」
彼の声は、雷鳴のように会議場に響き渡る。
「自国の成り立ちはいいから、今回の議会について話してもらえるだろうか」
ソニアに言われて、グローリーはおっと失礼と、咳払いする。
「ボク達ガレス共和国は、集まった国の中では一番小さい。しかし正義の心はどこにも負けない。このダークラインの魔獣が平和を脅かすなら、一匹残らず駆逐したい! そこに損得勘定はないと言い切れる。だが魔獣の数は多く、ガレス共和国だけじゃ討伐は難しいだろう。ここに集まった国が手を取り合って戦うべきじゃないだろうか!?」
さすがゲームの主人公、良いこと言うな。
「各々禍根はあるかもしれないが、今は眼の前の敵に一丸となって戦うべきだ! そしてそのリーダーシップはガレス共和国がとる!」
セレーネは彼の言葉に深く頷く。
ジャガーは憮然とした表情のまま。
ソニアは脚組みしたまま表情を変えない。
俺はいいんじゃないか? そこまで言うならやってもらえばと思っていると、グローリーはチラりとこちらを見やる。
「ただしやるならガレス、ギデオン、トリスタン、アクアレムで行いたい。理由は、リガルド帝国は過酷な税制、奴隷制度、無意味な侵略行為。弱きものを搾取し、力ある者だけが生き残る国だ。君たちはそれを秩序と呼び、自分たちの行いを疑いすらしない! そんなものは、ただの腐敗した支配だ!」
彼は俺を指さして糾弾する。
「ボクは戦いのない平和な未来を目指している。民が等しく生きられる世界だ。皆この城塞都市に入ってきて見ただろう? 一番外側の層に貧民を閉じ込め、力のある騎士たちが一番奥の層に引きこもっている。国の騎士ならば等しく民を救うべきだろう!」
「いや、あれは難民であってリガルド国籍は持ってないんだって」
俺が事情を伝えると、グローリーは「そんなものは言い訳だ」と大きく首を振る。
「君たちは一番物資にも恵まれて良いものを食べている。にも関わらず、難民の受け入れを制限している」
「際限なく受け入れられるわけないだろ。リガルドだって全力で足を掴まれたら沈んでいくんだぞ」
「その考えが強者と弱者を切り分けているんだ! ボクは例えダークラインの魔獣が全て消え去ったとしても、本当の悪を断ち切らなければ真の平和は訪れないと思っている!」
真の悪とはワイのことでっか。一番最初に禍根を捨ててと言ったのは一体なんだったのか。
俺は、正義の味方を相手にした敵国ってこんな感じなのかと眉をひそめる。
言いたいことを言って、グローリーは椅子に腰を下ろした。
俺は一応グローリーのこともまとめる。
『ガレス共和国グローリー。正義の味方、リガルド帝国は魔獣よりも悪、難民は全員救え、お前らそれでも大国か。戦力的には5カ国で一番低い。しかしグローリーの勇者適性で、数値以上の力を発揮する国といったところか。損得勘定なしに魔獣を倒し平和にしたいと思っている。逆を言うとこの国を懐柔したり、思想を変更させるのは困難』
グローリーの顔を描き、吹き出しに『リガルド帝国は悪!』と書く。
さて、代表者全ての挨拶が終わったわけだが、今のところガレス共和国が主導権を握り、アクアレムが賛同、ギデオンは否定的、トリスタンは沈黙ってところか。
話をひっくり返すならギデオンと手を組んだほうが良さそうだが、ギデオンも別にリガルドが好きってわけじゃないからな。
態度を明らかにしていないトリスタンを引き入れるという手もあるが、そうするとギデオンを味方にできないな。
さて、どうしたものか。