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──次の日。
例のボスが、退学処分になったと噂で聞いた。
理由は“素行不良”。
それだけ。
🩷(……早すぎない?)
昨日の、あの出来事。
🩷(阿部くん……何者だよ)
ざわつく胸を抱えたまま、昼休み。
教室のドアが開く。
💚「佐久間くん、いるー?」
一瞬で、空気が変わる。
🩷(!?!? 阿部くん!?)
クラスメイトの視線が集まる。
優等生が、わざわざ俺を呼びに来ている。
💚「ちょっと話そうよー」
にこ、と笑う。
逃げたい。
でも。
🩷(逆らったらやばい)
🩷「は、はいぃ……」
声が震えた。
──
人気のない廊下。
💚「あれから、もう大丈夫?」
🩷「は、はい。今のところは……」
💚「よかった」
ふっと距離が縮まる。
💚「同級生なんだからさ、敬語やめよー?」
🩷(怖いんだもん!!)
心の声が漏れそうになる。
💚「怖くないよ?」
ぴたり。
🩷(…え)
💚「俺は、この学校を良くしたい」
優しい声。
💚「ちょっとお説教するだけ♡」
語尾が甘い。
なのに、背筋が冷える。
🩷「阿部くんは……一体、何者?」
💚「ただの生徒だよ〜」
即答。
迷いゼロ。
💚「ねえ、ライン交換しよ?」
🩷「え?」
💚「もっと佐久間くんのこと、知りたいな」
まっすぐな視線。
逃げ場がない。
🩷「あ、あはは……よ、喜んで」
スマホを差し出す。
登録完了。
その瞬間。
💚「これで、いつでも連絡できるね」
微笑む。
🩷(……やっぱ怖い!!)
つづく。