冷気が街を包み込んでいた。
部屋の扉を閉めると余計暗くなる、気がする。
ねえ、私の心が散らかっているというのに部屋は綺麗なの。これはおかしいと思わない?やっぱり掃除なんてしなければよかった。
ご飯は冷たかった。元々私のために用意されてはいなかったけれど。
ああそうだ、誕生日のメッセージも何とも思わなかったな。逆に嫌悪を覚えた。
やっぱりさ、ねえ、さ。
私の手で何とかするべきじゃないかと思った。
「私、貴方のことが大嫌い!」
どうして私達の生活費を取っていったの?
どうして私達が苦しいことに気づかなかったの?
どうして私達が地べたで寝なきゃいけないか分かっているの?
どうして私達は全部貴方中心で生活しないといけないの?
どうして貴方はそんなに怒っているの!
あの日の夜は、それはとてもうるさかった。
父親のいつもの怒声、母親の甲高い声、食器が割れる音、壁に何かが当たる音、誰かが泣いた声、布が擦れる音。
そして私に向かってあの甲高い鬱陶しい聞きなれたヒステリックな発狂するような泣いているような何かを訴えかけているような私に向かって叫ぶ声!!!!!!!!!!
外はとても冷たかった。わざわざ再確認するようなものでもないが、とにかく寒かった。私は孤独だった。太陽なんてどこかに行ってしまった。私が泣いているから呆れて離れていってしまったんだよ。それがどんなに苦しいことか分かる?
私みんなが大嫌い。神を信じていないくせに、いざというときには頼るんでしょ?それってとても自分勝手だし。
でも、本当に神がいるならば。なんで私はこんなに__
コメント
6件
私達って途中で言ってたのに最後は私は孤独って言ってるの悲しいな…。
結局は彼女も「世間」と同じである