テラーノベル
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窓から冷たい風が吹く
窓際の後ろの席、当たりだ
授業中、いつも発表したりする生徒、騒がしいやつは決まってる。
〝 塩﨑太智 〟
あいつはいつもうるさくて面白い
俺とは対照的で話すことも少ないけど、友達ではいる
まあ、言って話すことなんてないけど。
移動教室の時、俺は忘れ物したことに気づいて教室に取りに帰ろうとした。
教室へ向かう廊下を急ぎめに歩いていたら、前からあいつが走ってきて
「これ、教科書忘れてるよ」
と、教科書を渡してくれた。
「あ、ありがとう」
そう俺が言うと、いつもあいつと一緒にいる軍団のやつと走っていった。
やっぱあいつはみんなから好かれていてすごいなぁ。
って、憧れちゃう自分がいる、笑
放課後
「仁人ー一緒に帰らん?」
向こうから誘ってくるのはすごく珍しくて
「えっ?!」
「え、なに?嫌やった、?ごめん…」
「いや全然、帰ろ」
「うん!!」
「仁人ってさ、教室でいっつも書き物してるけど何書いてんのー?」
「あー、暇だから作詞してて、笑」
「うえええええ?!そうなん?!めっちゃすごいやん!」
「そうかな…?笑」
「そうやろ!!すげええ」
「ありがとう笑」
自分の中では当たり前だったから、褒められて嬉しかった。
「ねえねえ、太智って好きな人とかいるの?」
「えー、いると思う?笑」
「思うよ」
「おーーー笑笑さあどっちでしょーー!!」
「簡単には教えてくれんタイプかーーー」
「そりゃ俺が簡単に教えるわけないやろー!!」
「勇斗が言ってる通りケチだなーー笑」
「はぁぁぁぁ?!」
「で、結局どっちなの?」
「さあねーー笑笑いると思うなら、いるんじゃなーい?」
「いないと思ったら?」
「いないよーー」
「教えろよー!!」
「ま、いつかな笑じゃ!!」
そういい、家に入っていった。
「じゃあな」
俺の家は太智よりもちょっと遠かった。
太智がいるだけで周りが明るくなって楽しくなる。
いつもは無言で景色を見ながら歩くだけの帰り道も
太智がいることによって笑顔で笑って帰れる。
自分の中で太智の存在は大きかった。
「行ってきます。」
眩しい太陽に小鳥の囀り。
そんな中俺は学校へ向かう。
「わっ!!」
玄関から出てすぐ横に太智が隠れてた。
「うわっ?!何?!」
「びっくりしたー??笑笑一緒に行こ!!」
「うん、行こ笑」
朝から驚かされるのははじめてだった。
「いつも一緒にいる人たちはいいの?」
「まあ、あいつらといても楽しくねえし笑」
「え?そうなの?」
「このこと言ったらみんなに驚かれる笑楽しいから一緒にいるんじゃないの?!って笑」
「何で嫌なの? 」
「あいつらいじるところが違うんだよな。相手がどうにもできないことでいじって、流石に違うだろって」
「そうなんだ、」
「ま、だから仁人と行くことにした」
「俺でいいの?」
「仁人でいいから仁人を選んだんだよー笑」
「そっか笑」
「昨日の続き。好きな人いんの?」
「仁人それ好きすぎん?」
「気になるから」
「…まあ、おるよ」
「え?!いんの?!誰?!」
「教えるわけないやん笑仁人はおるん?」
「え、俺か…」
好きな人…正直考えたことなかった。
女子とも絡みなんてないし、そもそも友達が少ない。
ゆういつの友達が太智ってくらいだから、本当に恋愛に発展することがなかった。
学校では殆ど一人ぼっちだった。
好きな人、一緒にいて楽しい人?
タイプの人?面白い人?
かわいいひと?かっこいいひと?
いろんな疑問が出てくる、
でも、全て結びつく。
〝 塩﨑太智 〟 という人物に。
そいつは今横にいる。
自分の中でも全然納得いかないし、意味わかんない。
でも、自分は好きなんだ。
俺の好きな人は、その人なんだ。
「おーい、仁人?」
「あ、ごめん」
「めっちゃぼーっとしてて話しかけても反応しないしめっちゃ怖かったんやけど笑」
「考え事してた笑」
「そうなん笑で、仁人好きな人おるん?!」
「まあ、いないことはないかな笑」
「えーーーー?!?!誰なん!!」
「教えなーい笑」
教えないじゃない、教えれないんだ。
本人だから!!!!
「えー、仁人意地悪やな」
「いやお前もな?」
「あ、じゃあそいつに告る?俺は決めてない!!」
「告る…?」
恋愛をすることがほーんとになかったから 告る というのが何かわからなかった。
「告るってなに?」
「え?知らんの?告白って意味」
「あ、そういうことね」
時代遅れというか、わからなかった自分が恥ずかしい。
「まあ、いつか教えろよ!!」
「うん。」
太智にこんなこと、伝えられるかな。
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