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日常の平和

5 - 画家達の殺害事件(通称ばかな人殺害事件)

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2025年08月14日

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『絵描き』







そんな綺麗事が金を貰って働いている職業に 魅入ってしまった貴女は本当の阿呆だ。




絵とは、活版印刷や新聞の発達、写真という画期的なアイデアにより、衰退していった。



一つの趣味になってしまった。本業が絵描きの方々は、ほんの一握りなのは当然。



貴女のその小さい背中に、一体どれほどの覚悟が背負って、のしかかっているのか。


貴女の絵は綺麗だ。だが、こうも貴女を馬鹿にする所が面々に散らばっている絵とは…人々の格好の餌で、





貴女はただ、絵を描きたかっただけ。




貴女は絵で勝負がしたかっただけ。



それだけ。




なのに…







貴女に、絵を描かせてあげたかっただけなのに、いつの間にか、肉が散らばり、骨の匂いがあたりに漂った。



血肉の匂いは…チーズの様な、例えるならピザが連想される匂いをしている。



ピザが好き。その前に貴女が大好きだった。



目玉が柔らかく、もう暖かくない。貴方の絵にのみ独占できるその眼差しは、とても暖かい。それは今もそう。そんな暖かい目玉から、赤い何かが出ていた。



多分、赤みがかかった黒といった方が合うと思う。その絵の具よりも…思ったよりも手触りがいいそれを、私はこの先忘れない。


一生、一緒に居たいと思った。


恋時雨の様な、淡い恋だなんて興味も湧かないが。



貴女には、その雨が似合った。我ながら、とても矛盾していると思う。



絵の向こうの景色達に、恋していたのは貴女だった。



私は絵が好きな訳では無かったが、貴女が愛していたのは知っていたし、だから



貴女を向こうの景色にしようと思ったら…




絵の中に収まりきらないこの想いは、貴女を赤い絵の具にしてしまったらしい。



絵の中の貴女にしてあげたかったの…



私、どうすればよかったの?




貴女の夢は、まだ芽も出てない様な小さい物



『僕の夢は…もう、叶わないから。』



駄目、駄目だよ。諦めないで



貴女が此処で諦めたら、私は何を誰から奪えばいいの…?



貴女の全てを奪わせてよ!!!



貴女のその、キラキラと輝いている作品達、

最高の瞬間の数々、寿命さえも!!



全部…私に頂戴よ。貴女の輝きし画家としての人生も成績も金メダルも。貴方の知らない所で全部貰ってたの。貴女のを奪って



音楽は鳴り止まないまま、舞踏会は続いたまま、貴女は此処から何処へ行ってしまうの。



そんなこんなで、絵を描いている中


あの馬鹿馬鹿しい夢を語る口を張り付けた。



貴女が、絵になってしまった。



「生きている内は報われないんだって。」


画家に一番居るタイプ。居なくなった後


有名に輝いていく星の数々


その輝きは、何万年前にもう、消えているのに、阿保の私達はそれに価値をつけ、誰かの所有物にして自慢する…とても気分が良い!


多分、貴女は、大嫌いだろうけど!




蛆虫が背を這う様な孤独感が


私を呼んでいる…?







お前も、地獄に堕ちろ





と、囁いた貴女の腕は、私にからみついて、



私(ぐぅ”ッッぁ…あ”ッッ‼︎






私は、何処か遠く、貴女を見ていたのかもしれないなぁ…こんなに近くにいる





さあ、貴様の負けが近づいてきているぞ、


まさか、死で決着がつくとはな!死んだとはいえ、生き霊となり、引き分けにしてやる…





私、大好きだよ、ーーちゃんの事!全部奪って、そのぐしゃぐしゃになってしまった顔とか、 見ていてとても清々しい気分になる!





死んで償え蛆蟲野郎…!!









先月、一人の遺体が見つかりました。


犯人はまだ見つかっておらず、


被害者の身元確認が急がれます。



いやー、今回の事件、とても残虐な事件でしたね。


まさか、遺体でとても幼稚なアートが描かれており、血文字では


ばかな人、と描かれていたそうです。


これ田中さん、どう思いますかーー


ーーー、ーーー。






もう、なにもきこえない…すべて、



全て、お前のせいだ…!!



また次回。



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