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あれから――
なるべく向井に近づかないようにしていた。
……はずだった。
🧡「涼太さん!」
どこへ行っても――
🧡「涼太さーん!!」
気づけば、すぐ隣にいる。
屋敷の人間たちの間でも、
「宮舘は向井を気に入っているらしい」
そんな噂まで流れ始めていた。
♥️(……くだらない)
──────────────
ある日――
♥️「お前に任務を与える」
🧡「何なりと」
内容を伝える。
それは――
一人では到底こなせない、過酷な任務だった。
♥️「ここの連中と協力して動け」
🧡「いえ」
即答。
🧡「一人で行ってきます」
🧡「これ以上、犠牲者増やしたくないですし」
♥️「……」
♥️(アホか、こいつは)
♥️「好きにしろ」
🧡「はい!」
いつもの軽い笑顔。
そのまま向井は――屋敷を出ていった。
──────────────
数日間。
音沙汰はない。
♥️(ほんとに、一人で行きやがったのか…)
──────────────
そして数日後――深夜。
向井が、静かに屋敷へ戻ってくる。
足音すら立てないように、
そのまま自室へ向かおうとした――
♥️「おい」
🧡「……っ!」
わずかに驚いた顔で振り返る。
🧡「起きてたんですか」
♥️「見せろ」
短く命じる。
向井が軽く服をはだけると――
そこには、無数の傷。
血で汚れた服。
🧡「大したことないです」
いつも通りの軽い口調。
♥️「本当に、一人で片付けたのか」
🧡「……楽勝です」
そう言いながらも、足取りは明らかに不安定だった。
次の瞬間――
そのまま、宮舘の方へと崩れ落ちる。
♥️「……っ!」
咄嗟に受け止める。
🧡「……」
向井はそのまま、意識を手放した。
──────────────
翌朝――
向井はゆっくりと目を覚ました。
重い身体を起こす。
気づけば、全身に包帯が巻かれていた。
🧡(……涼太さんが?)
🧡「いてて…」
小さく顔をしかめた、そのとき――
扉が開く。
♥️「目覚めたか」
🧡「涼太さん…」
♥️「夜、うなされてたぞ」
🧡「……こんな姿、見せたくなかったのに」
少しだけ目を伏せる。
♥️「次からは」
♥️「無理をするな」
低く、短い言葉。
🧡「……」
🧡「優しいんですね」
ふっと笑って、手を引く。
♥️「おい」
🧡「いつ、この前のつづき…やらせてくれますか?」
♥️「さっそく調子に乗るな」
🧡「今度は…」
🧡「薬なしで、涼太さんに触れたいです」
まっすぐな視線。
🧡「今回の任務、頑張りました」
🧡「ご褒美、くださいよ」
そっと、手の甲にキスを落とす。
♥️「……っ」
いつもと違う、少し弱った向井に、
わずかに戸惑う。
♥️「……とりあえず、今は休め」
そう言って、ベッドへ押し戻す。
🧡「おやすみのちゅーは?」
♥️「このまま永遠に眠りたいか?」
🧡「んもー、けち」
軽く笑って、目を閉じる。
――しばらくして。
向井は穏やかな寝息を立て始めた。
さっきまでの危うさが嘘みたいに、
静かな顔。
♥️「……」
なぜか、目を逸らせない。
放っておけない。
その矛盾に――
気づかないふりをするしかなかった。
つづく。
コメント
9件
うわぁん🧡くん無事で良かったぁ😭😭 いつもこのくらいの時間にしか見れない、、😢
1!?楽しみにしてました😊!