テラーノベル
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連続だ
現実は一切の関係はございません
誤字脱字有り
震災 及び 原爆のお話が出ます
上記及び 日本中心が無理な方は右回れ
🇬🇧「いいので、切腹だけは絶対にやめてください!」
必死の形相で日本をなだめ、日本酒の一升瓶をその手に戻した。
どう見ても子供にしか見えない「生みの親」が、大真面目な顔で懐の刀(懐刀)に手をかけようとするのだ。周囲の国々は生きた心地がしない。
その騒ぎを聞きつけて、長身のロシアとドイツが、怪訝そうな顔で歩み寄ってきた。
🇷🇺「にゃぽん、何を騒いでいるんだ? ……ん? その小さな子供は誰だ」
ロシアが巨体をかがめ、不思議そうに日本を覗き込む。
その瞬間、日本は「ひゃぅっ……!?」と短い悲鳴のような声を漏らし、にゃぽんの背後に完全に隠れてしまった。超絶人見知りの彼にとって、ロシアの威圧感は刺激が強すぎる。
🇬🇧「ロシア、子供じゃないです! この方、約2700年生きている日本の歴史の化身です!」
説明に、ドイツは眉をひそめて日本を凝視した。
🇩🇪「約2700年だと……? 冗談だろう。どう見ても我が国の少年兵より小さく見えるが……」
🇯🇵「ドイツ殿……っ、申し訳ありません、このような頼りない容姿で……っ!」
にゃぽんの背中から顔だけを出し、涙目で必死に敬語で謝罪する。
🇯🇵「私はにゃぽんの身内の、旧い概念に過ぎません。皆様のような立派な大国の方々の前へ出るなど、本来あってはならない不調法……! 万死に値します、やはり私がここで潔く――」
🇩🇪「切腹はするな!」
ドイツまで慌てて声を荒らげる。規律を重んじるドイツですら、この「引くほど真面目で、一人よがりに極端な結論を出す少年(中身は最年長)」の扱いには、完全にキャパシティを超えて困惑していた。
🇯🇵「……ふぅ。お騒がせして、本当に……すみません……」
小さく肩を落とすと、精神を落ち着かせるように、再びタバコを口にくわえてライターの火をつけた。
ちっちゃい子が、慣れた手つきで紫煙を深く吸い込む。ロシアはその光景を黙って見下ろしていたが、ふと、ある違和感に気づいて目を細めた。
🇷🇺「……にゃぽんの祖先。君、さっきから右腕しか使っていないな」
ロシアの低い声が響いた。
その言葉に、アメリカもドイツもイギリスも、ハッとして日本に視線を注ぐ。
日本は驚いたように肩を震わせ、無意識に左半身を後ろへ引こうとした。しかし、前髪がわずかに揺れ、隠されていた彼の「左側」が、露わになってしまう。
だらりと不自然に垂れ下がった、空っぽの左袖。
そして、前髪の隙間から見えた、痛々しい傷痕に覆われた光のない左目。
🇺🇸「おい、その腕と目は……どうしたんだ……?」
アメリカの声から、先ほどまでのふざけたトーンが完全に消え失せた。
🇯🇵「……あ。いえ、これは……」
困ったように微笑み、残された右腕で左袖をそっと押さえた。
🇯🇵「大震災や、あの……原爆の、時のものでございます。我が身の半分が、炎と衝撃で消し飛んでしまいました」
部屋の空気が、一瞬で凍りついた。
アメリカの顔から血の気が引いていく。自らが落としたあの兵器が、この少年の姿をした概念の化身に、どれほどの苦痛を与えたのか。その事実が、生々しい傷痕となって目の前に突きつけられたのだ。
🇺🇸「すまん……俺は……」
震える声で謝罪の言葉を口にしようとした時、日本は慌てて首を振った。
🇯🇵「頭をお下げにならないでください、アメリカ殿。これは、我が国が歩んだ歴史の重みそのもの。すべてを受け入れるのが、概念としての私の役目ですから」
淡々と、あまりにも静かに言った。
🇯🇵「それに、先ほども言ったように私にはお薬の類が一切効きませんので……。治療のしようもございません。ですが、どうかお気になさらず。私はもう、この痛みには……随分と慣れておりますので」
そう言って、さも当然のことのように、残された右腕で日本酒をまた一口あおった。
薬も効かない。消えることのない激痛を、この小さな体で、何十年、何百年と「当たり前のもの」として耐え続けている。そのあまりにも壮絶で、あまりにも歪んだ「真面目さ」と「強さ」に、周囲の国々は言葉を失った。
彼らは気付かされたのだ。
目の前にいるのは、保護すべき「ちっちゃい子」などではない。
すべての地獄を生き延び、今なお国を支え続ける、あまりにも重く、孤独な『歴史の怪物』なのだということに――。
🐱「……おじいちゃん。もう、お酒はそのくらいにしなよ」
にゃぽんが、いつになく真剣で、どこか悲しそうな声で日本の右袖を引いた。
🇯🇵「にゃぽん……。すみません、また皆様の雰囲気を壊してしまいましたね。私はやはり、大真面目に……お暇いたします」
日本は静かに一礼すると、タバコの煙を最後にひとつ残し、誰よりも小さな背中で、パーティー会場の出口へと歩き始めた。その足元は、170センチに盛られたシークレットブーツのせいで、少しだけ不器用によろめいていた。
#かんとりーひゅーまんず
桜
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カントリー狼 多忙期
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コメント
1件
読み終わりました。第3話、めちゃくちゃ重い回でしたね……。あの「お薬が一切効かない」っていう設定、つまり痛みが永遠に消えないってことでしょ。概念としての役目だから受け入れるって言い切る姿に、もう胸が詰まりました。シークレットブーツでよろめく足元の描写が、余計に「無理して背伸びしてる」感を強めてて、切なかったです。