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コンソメパン
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ラウールsaid
ラウール「……はぁ。本当に、うちの学校の教師陣は、生徒に熱中症の注意喚起をする前に、自分の脳内に湧いているピンク色の熱気を取り払ったほうがいいと思う」
私立雪男学園の校長室。……ではなく、ここは僕が夏休みの特別リフレッシュ期間として、事務所(というか理事会)を少し脅して(※有能な交渉)完全貸切にした、プライベートビーチ付きのラグジュアリーなリゾートプール。僕は日陰の特等席でデッキチェアに深く腰掛け、最高に冷えた炭酸水を優雅に喉に流し込みながら、手元のタブレットの無音カメラを連打していた。
超多忙な我が校のメンバー達夏休みのこの時期くらい、存分に夏のポテンシャルを発揮してもらわないと困る。夏といえば水着、眩しい太陽、そして肌の密着。学校という堅苦しい檻を抜け出したお兄ちゃんたちが、はたして「先生と生徒」という大人の理性をどこまで保っていられるのか。校長としてこれほど見応えのある観察ミッションはないわけ。ちなみに、3話の放課後にめでたく「学園内限定・極秘の恋人同士」になった目黒先生と康二のところは、すでに隠す気があるのかないのか分からないレベルで特濃のバカップルオーラを放っている。他のペアは、受け組の生徒たちが水着姿で無自覚に仕掛けて、教師陣が「卒業するまでは……っ」と必死に理性の手綱を引いている状態だ。まずは、流れるプールのコーナー。
向井「なぁめめ、このオレンジの浮き輪、めっちゃおっきくて楽しいわぁ!」
目黒「康二、危ないからちゃんと俺に掴まってろよ。……ほら、手離すな」
オレンジ色の大きな浮き輪の中にすっぽり収まった一年生の向井康二が、社会科の目黒蓮先生の腕にこれでもかとベタベタ甘えていた。康二くんは女子からも男子からもモテる人気者だけど、誰もいない貸切プールでは、その人懐っこさが5倍増しになっている。目黒先生は少し抜けたような優しいトーンで言いつつも、プールの中に浸かりながら、康二が乗った浮き輪の端を大きな手でガッチリと引き寄せて離さない。
「まだだめなんちゃうん?」なんて戸惑っていたはずの康二くんだけど、めめの男らしい強引さに一度流されてしまえば、あとはもう全面降伏のバカップル状態だ。学校の外とはいえ、僕の目の前でディープにイチャイチャするのはやめてほしいよね。カメラの糖度が飽和状態になる。
パラソルの下にある大型のフローティングベッド(水上ソファ)。
渡辺「あー、マジで生き返るわ。俺、日焼けすんの嫌だから、絶対にパラソルの下から動かねぇからな」
宮舘「翔太、冷たい水分だけじゃなくて、ちゃんと塩分も補給しないとダメだよ。ほら、日焼け止め塗り直してあげるからこっちおいで」
美容オタクで肌がピッカピカな三年生の渡辺翔太が、ラッシュガードを完璧に着込んで、家庭科の宮舘涼太先生の太ももに無造作に細い足を預けて寝そべっていた。渡辺も男女問わず大モテのイケメンだけど、宮舘先生の前では完全に牙を抜かれた子猫だ。宮舘先生は物静かで落ち着いたトーンのまま、渡辺の濡れた前髪を優雅に愛おしそうにかき上げている。キザな態度やセリフは一切ないけれど、翔太を自分の傍から絶対に離さないという男らしい強引さと余裕が、その一挙手一投足から滲み出ている。
渡辺「卒業したら、ちゃんと付き合ってよ……」
と呟く渡辺を、宮舘先生がどんな風に大人の色気で手玉に取っているのか、見ていて本当に飽きない。
さらに、ビーチサイドのパラソルの下を見れば。
深澤「照先生、あっちの波のプール、一緒に行ってみようよ」
岩本「うん。ふっかが流されたら困るから、俺がずっと抱きしめてるわ」
体育教師の岩本照先生と、生徒会会長の深澤辰哉。深澤はバスケ部の幽霊部員で、成績はそこそこ、運動はできるのにサボり癖のせいでよく岩本先生に注意されている。でも、男女問わずモテまくる人気者のふっかさんが、
深澤「岩本先生、俺が卒業したら、真っ先にデート連れてってね」
と甘えるたびに、岩本先生の口角が少し上がる。しかし先生としての立場があるから
岩本「……だから卒業してからって」
と言っているけど岩本先生のほうが先に限界を迎えて折そう。
そして、僕が今日も熱心に焦点を合わせているのが、砂浜の特等席にいるあの2人。お互いにまだ付き合っていないはずの、じれったい夏休みの合宿。ここから、お兄ちゃんたちの不器用な恋の歯車が、真夏の太陽に照らされて、さらに熱く狂い出そうとしていた。阿部said
佐久間「あべちゃん! 見て見て! 俺、ピンク色のビーチボール買ってきた! これで一緒に遊ぼ!」
阿部「こら、佐久間。砂浜で急に走り回ったら危ないって。……あと、学校の外でも、一応阿部先生でしょ」
白い砂浜の上、ピンクの髪を太陽の光に輝かせながら、楽しそうにビーチボールを抱えて跳ねている佐久間を、俺は水着姿で見つめていた。佐久間は放送委員会会長を務める三年生で、成績は最悪だけど、男女問わず誰もが惹かれずにはいられない大モテの生徒だ。そして俺は、そんな佐久間にいつも居残りで勉強を教えている理科教師、阿部亮平。
夏休みの特別合宿という名目で、こうして学校以外の場所で佐久間の水着姿を間近で見ることになるなんて、正直言って俺の理性の計算の範疇を超えていた。ラッシュガードの間から覗く佐久間の細いけれど引き締まった体や、太陽の下で眩しそうに俺を見上げてくる真っ直ぐな瞳。距離が近くなるたびに、俺のなかの「教師としての一線」を保つのが、本当に痛いくらいに難しくなっている。
佐久間「あべちゃん、あっちでみんなビーチバレーやるんだって! 俺、球技はちょっと苦手だけど、あべちゃんのためならスーパーレシーブ見せる!」
佐久間はそう言うと、俺の腕に全力で抱きついてきた。共通点ゼロの両想いとか言われているけれど、こういう時の佐久間のストレートな距離感の詰め方は本当にブレない。
阿部「はは、無理しなくていいよ、佐久間。危ない球は全部俺が拾うから、佐久間は楽しくボールを触ってくれればいいからね」
俺は笑顔を浮かべながらも、腕の中にいる佐久間の細い腰を、水着の腰帯の上から自然にグッと引き寄せた。
佐久間「っ……あべちゃん……?」
いつもは自分からストレートにデレてくるくせに、俺が少し男らしく余裕のある力加減で腰を引き寄せると、佐久間は一瞬で顔を真っ赤にして、初心に照れて俺の胸元に視線を落とした。耳までピンク色に染まっていくのが分かって、そのあまりの可愛さに、俺の心臓のバクバクが一気に加速する。
阿部「……佐久間、言ったよね。付き合うのは、佐久間がちゃんとここを卒業してからって」
佐久間「うん……覚えてる、よ」
阿部「でもさ」
俺は少し低い、真面目なトーンの声で、佐久間の耳元にそっと唇を近づけた。
佐久間「そんなに無防備に俺の前に水着で現れて、他の奴の前でもそんな可愛い顔してたら……俺、卒業まで待てる自信、なくなっちゃうんだけどな」
阿部「っ、あべ、せんせ……っ//」
余裕のなくなった佐久間の口から、小さく掠れた声が漏れた。インテリでいつもは優しい先生のつもりだけど、この眩しい太陽の下、こんなに艶やかな佐久間を前にして、ただの「待ってあげる優しい先生」でいられるはずがない。俺はあざとにやりと微笑みながら、佐久間のピンク色の髪を優雅によしよしと撫で回した。大きな手のひらの温かさが伝わったのか、佐久間は恥ずかしそうに俺のシャツの胸元をぎゅっと力任せに掴んで、真っ赤になった顔を押し付けてきた。
阿部「……卒業まで、あと数ヶ月。ちゃんと俺のこと、焦らしといてね、佐久間」
佐久間「っ、ばかあべちゃん……意地悪……っ」
口では文句を言いながらも、佐久間は俺の腕の中から逃げようとしなかった。付き合いたいと願う生徒と、卒業まではダメだと自分を律するはずの教師。だけど、その鉄壁であるはずの境界線は、真夏の太陽の熱気によって、音を立ててドロドロに溶け出そうとしていた。
向井said
向井「うわぁぁ! めめ、見て! 波のプール、めっちゃ波おっきくて最高やん!」
目黒「康二、だから危ないから離れるなって。ほら、こっちおいで」
貸切の流れるプールの端っこで、俺はオレンジ色の大きな浮き輪に乗ったまま、隣にいる目黒先生の腕にしがみついた。目黒先生は新任のくせに国宝級のイケメンで、女子からも男子からもめちゃくちゃモテる人気の社会科教師。そして俺は、写真部としてカメラばっかり触っとる人気者の一年生や。3話の放課後、社会科準備室で目黒先生の強引さにねじ伏せられて、俺たちは「極秘の恋人同士」になった。学校の中では絶対に内緒、付き合うのはまだダメなんちゃうんって抵抗した俺に、
目黒「3年も待てない」
って大人の理性をあっさりと折り曲げたのが、この目黒先生や。
向井「なぁめめ、学校の外やからって、そんなに近くにいたら誰かに見つかるんちゃうん?」
俺は照れまくりながらも、プールの中で俺の浮き輪をがっちりホールドしてくる目黒先生の顔を見上げた。
目黒「大丈夫だって。ラウール校長が貸切にしてくれたリゾートだし、他の先生たちも自分の相方(生徒)に夢中でこっち見てないから」
目黒先生は少し抜けたような優しいトーンで言いつつも、プールの中に浸かりながら、俺の剥き出しの腰のあたりを大きな手でグッと自分のほうへ引き寄せた。
向井「っ、うわっ……ちょっと、めめ……っ!」
水着姿で肌がダイレクトに触れ合うと、学校の準備室の時とは比べものにならんくらい、一気に心臓が痛いくらいに跳ね上がってまう。目黒先生の濡れた黒髪や、水滴の滴る男らしい胸板が直視できんくて、俺は顔を真っ赤にしてめめの胸元を手で押さえた。
目黒「康二、これから先の学校生活でも、ずっと俺の隣にいろよ。他の奴にその水着姿、見せたくないんだけど」
向井「な、何言うてんの……っ。俺は写真部やから、色んなところ撮りに行かなあかんし!」
目黒「ダメ。お前の綺麗な一瞬を切り取っていいのは、世界中で俺だけでしょ」
目黒先生は低い、いつもより真面目なトーンの声でそう囁くと、俺の顎を大きな手で優しく持ち上げ、ジッとその瞳を覗き込んできた。いつもはクールなクセに、2人きり(というかラウール校長がいるけど)になると、こういう男らしい余裕と強引さで俺を振り回してくるからほんまにずるいわ。
向井「っ、目黒先生のバカ……。そんなん言われたら、俺、他のところ行かれへんやんかぁ……っ」
俺は最後は赤くなった顔を隠すように、目黒先生の濡れた胸元に顔を押し付けて小さく頷いた。目黒先生は嬉しそうにフッと微笑むと、俺の頭を愛おしそうによしよしと撫で回した。学校の中では先生と生徒。だけど、この誰もいない灼熱のプールのなかで、俺たちの秘密の関係は、誰にも言えない甘い熱気と共に、さらに深く、激しく溶け合おうとしていた。
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コメント
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読んだよ〜!夏のプール回、最高すぎた!!😭💕 ラウールくんのカメラ目線で各カップルの糖度爆上がりな様子がたまらんね…特に阿部先生と佐久間の「卒業まで焦らしといてね」がエモすぎて悶えた!!あべちゃんの余裕ある大人の色気に佐久間が真っ赤になってるところ、何回も読み返したよ…!めめ康も宮舘渡辺もふっかと岩本先生も、どのペアも尊くてお腹いっぱいです…ありがとうございます!!!次の話も楽しみにしてるね⋆♡