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朝早く出てきたせいか、今日はいつもよりも疲れてしまった僕は、一刻も早く帰りたくて、六時間目の授業終了のチャイムと同時に教室を飛び出し、外に出た。
外は、少し冷えた風が吹いていた。
朝はあんなに心地よい風だったのに。もう冬が近づいているのかな、などと考えながら帰路に着く。
少し小腹が空いたので、コンビニに寄って、何か買おう。そう考えていたときだった。
背中に鋭い痛みが走り、じんわりと僕の中から何かが滲むような感覚が僕を襲った。
一瞬すぎて何が起こったかわからなかったが、瞬時に思い出した。
「青。気をつけろよ。」
ああ、通り魔だ。
僕はやっぱり気をつけることは出来なかったんだ。桃くんの言う通りだったんだ。
やっぱり、桃くんには敵わないんだ。
もう無理かもしれない。
僕は道路に倒れ込み、意識を手放した。