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#読み切り
消える間際に思い出したのは、零が完成した日のことだった。
あの寒い冬の日、『REI-00』が生まれたことを、零自身もずうっと覚えてて欲しいなぁ。
…ありがと、零。生まれてきてくれて。
💭💤🌈🫧🐟🚃💭
きっかけは、小学生の時。あたしは、左右で目の色が違うから、それでいじめられていた、と思う。
いじめられてたのかな。よく分からないんだ。今も。
「いじめ」と言っても、靴を捨てられたーとか、机に悪口書かれたーとか、そうゆーのじゃなくて。
ただただあたしが聞こえないようにしてるのか分からないけど、ひそひそと悪口を言うだけ。そんなどこにでもあるような話。
「怜ちゃんってさ、目の色おかしいよねw」
「噂なんだけど、怜ちゃんって病気らしいよ〜」
「白銀って、性格も変わってるってさ(笑)」
そんな言葉が毎日毎日同じようにあたしに降りかかり、刺さるような日々。
耳を塞いでも、聞こえてきてしまう「白銀 怜はおかしい」という否定の言葉。
極め付けは、『クスクス』と聞こえる嗤い声。大嫌いな声。
…そりゃあ、学校も行きたくなくなるよね。
でもいじめか否かは、結局わからなかった。こんなことで学校に行けなくなってしまう自分を酷く嫌った。
それで、小学3年の時から、あたしはいわゆる不登校になった。
家では暇だったから、大好きな化学を、自分で追求することにした。大好きなのもあったけど、嗤ってきてたやつを見返すためにも、頑張った。特に発明品作り。
化学と向き合ってる時間が一番楽しかった。寝る間も惜しんで作業に没頭してた。
そして結構な賞を取った。でもその頃には、創るのが大好きな気持ちが溢れていて、
「見返す」なんてことは頭の中から抜けていた。
中学三年生の冬のことだった。三年生の時からずっと地道に作っていたアンドロイドが、遂に完成した。
零が目を覚ました時の、あの感動は一生忘れないだろう。
「こんにちは。私はアンドロイド、『REI−00』です。」
「わぁぁぁ、やった、動いた、完成した!!」
冬なのに、体中に血液が回って、燃え上がるように暑かった。
少し冷静になって、自分が創ったアンドロイドを、よく観察した。
シルバーに近い色の、一つにまとめられた白髪。
白い肌。人の肌に近づける為にたくさん思考錯誤した。
…何より気に入っているのは、綺麗なアイシーブルーの瞳。私がずっと欲しかった、「いじめられない目の色。」
見つめていたら、今までの思いが、水となって目から溢れ出した。
「こんにちは、零ッ、やっと会えた…。」
「こんにちは。貴方の名前は?」
「私?私はね−−−」
「怜!白銀怜だよ!」
「…怜、貴方は美しい瞳が素敵なお方ですね。よろしくお願いします。」
「…えっ?今なんて??」
びっくりして、涙も止まってしまった。
「…?瞳が美しいと言いました。」
「ええ、そんな褒め方されたの、初めてだよぉ…」
「美しいと思ったので。喜んでいただけて良かったです。」
「…うん!ありがとう、零。」
それから、あたしたちはたくさん思い出を作った。桜を見たり、海に行ったり。紅葉狩りも楽しかったし、零の誕生日パーティも幸せだった。辛いこともあったけど、ちゃんと高校でもやってけた。
これも全部全部、零のおかげだ。沢山の愛をありがと。零。
やっぱり−−−
君は友達。
−終−
こんにちは。西瓜です。怜の過去編、どうだったでしょうか?
怜は過去にいじめられていたという背景がありました。そこがメインですかね。
零との最初の会話も入っていましたね。怜がより一層可哀想です…()
最後には、本人の望む形で消えることができて、それはそれで幸せだったのでしょうか?
毎度恒例のQ &Aは無しです。(何か質問があったらコメント欄でよろしくお願いします)
次は『REI−00』−−零視点のお話を投稿する予定です。お楽しみに。
最後に、絵チャで描いたレイ×2のとある日の絵を載せて終わります。じゃあ。
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