テラーノベル
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――同時刻、国会本部。
「…このデータは本物か?」
机に置いてある大量の資料の山。溜まりに溜まった仕事の証明であるそれらとは相反し、椅子にもたれ掛かって優雅に過ごしている。
彼はその紙束の中から一つの資料を見終わると、そう言ってこちらを向く。目は鋭くあり圧を掛けている様だけれど、やっぱりあまり怖くは感じない。
「えぇ勿論。そちらは本日の検証検査の結果です。」
私の隣に居た学園長は一歩彼に近付き、悠々とした態度でそう返答をする。
学園長の管理している学園。そこは政府にとって重要な人物が沢山所属していて、政府にとって特別である場所でもある。
特に今年、人が”特異な力”を持つかどうかを判別出来る装置が完成した事から、政府はその動きを隠す事無く行動をしている。
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