テラーノベル
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――誰かの声が聞こえる。
??) 心音…!
??) 心音、聞こえる?
遠くから、みんなの声がする。
so) …。
心音はゆっくりと目を開ける。ぼんやりとした視界の中に、見慣れた顔がいくつも見えた。
li) 心音…!
rz) よかった…。
心音は周りを見渡す。メンバー全員が心配そうに自分を見ていた。
so) みんな…?
lp) 心音、大丈夫なん?
その言葉を聞いた瞬間。心音の胸が苦しくなった。
まただ。
また「大丈夫?」って聞かれた。いつもなら、「大丈夫」そう答える。
でも――
今日は、言葉が出てこなかった。
so) …ごめん。
最初に出てきたのは、その言葉だった。
ml) なんで謝るの?
so) …撮影、止めちゃったから。
mk) そんなこと気にしてる場合ちゃうやろ。
心音は俯く。
so) …俺、リーダーなのに。
その言葉に、みんなが黙った。
so) 俺がちゃんとしなきゃって思って…。みんなに心配かけたくなくて…。だから…大丈夫って言ってれば、平気だと思ってた。
声が少し震える。
so) …でも。
一度、言葉を止める。
so) 本当は…ずっとしんどかった。
その瞬間、ずっと張り詰めていたものが切れたように、涙がこぼれる。
so) ごめん…。
lp) …心音。
Lapisがそっと声をかける。
lp) 謝らんでええよ。
心音が顔を上げる。
lp) 俺ら、仲間やろ?
li) そうたい。
らいとが続ける。
li) リーダーやけんって、全部一人で抱えんでよかとよ。
ml) そうそう。
mk) リーダーやからって、心音一人で全部やる必要ないやろ。
rz) 辛い時は、辛いって言っていいんだよ。
心音は何も言えなかった。ただ、みんなの言葉を聞いていた。
ずっと怖かった。
迷惑をかけることが。弱いところを見せることが。リーダーなのに、頼ることが。
でも――
誰も怒っていなかった。誰も責めていなかった。ただ、心配してくれていた。
so) …ありがとう。
小さく呟く。すると、メルトが笑った。
ml) じゃあ、これからはちゃんと言えよ。
so) …うん。
mk) 『大丈夫』禁止な。
so) えぇ…。
思わず笑ってしまう。みんなも笑う。さっきまで張り詰めていた空気が、少しずつ柔らかくなっていく。心音も笑った。今までみたいに、無理やり作った笑顔じゃない。自然に出てきた笑顔だった。
so) …もう、一人で抱え込まない。
そう言うと、みんなが頷いた。
その日。
撮影は途中で終わった。予定通りにはいかなかった。
でも――心音にとっては、きっとそれでよかった。
「リーダーだから」と一人で背負うのではなく、辛い時には、仲間を頼る。笑えない時は、無理に笑わない。
そして――
一人じゃない。
それを、心音は初めて知った。
帰り道。
心音はメンバーと並んで歩いていた。
lp) 心音。
so) ん?
lp) 今日はちゃんと休みや。
so) …うん。
少しだけ考えてから、心音は笑った。
so) みんなも一緒に帰ろうぜ。
その言葉に、みんなが笑う。夕暮れの道を、みんなで歩いていく。もう、心音は一人じゃない。
そして――
今度の「大丈夫」は、誰かを安心させるための嘘じゃない。
心から言える「大丈夫」だった。
〜ℯ𝓃𝒹〜
コメント
4件
言えてよかったよぉぉぉ😭 神すぎました!!!
心音くん言えてよかったね 話最高だったよ
しんちゃん
2,930
ろあ@ペア画ちゅ ~
726
いもむし
2,916