🖤side
近くのホテルに部屋を取り、俺は夢が叶ったふわふわした幸福感の中、念のためもう一度しょっぴーに聞いた。
🖤「本当に、俺でいいの?」
しょっぴーは泣き腫らした顔で俺を見上げる。
💙「めめがいい」
その言葉を合図にして、俺はしょっぴーを抱いた。
💙「俺は、めめを利用しただけかもしれない」
🖤「いいよ、しょっぴーに利用されるのなら」
💙「俺は愛し方がわからない」
🖤「俺が愛し方を教えてあげる」
💙「めめ、俺を捨てないで」
🖤「ずっと欲しかったんだ。捨てるわけがないでしょう」
俺に愛されている最中、うなされるようにしょっぴーが不安を口にするたび、俺は万感の想いを込めて、愛していると囁き続けた。
たくさん流した涙でぐちゃぐちゃになりながらも、俺を引き寄せて、絶対に離れようとしない愛しい小さな存在を、俺はいつまでもいつまでも抱きしめた。
仄暗い灯りをつけただけのベッドで、しょっぴーが上気させた顔を切なく歪めて絶頂に達したのを見届け、俺はゆっくりと身体を離した。
💙「めめ、俺と付き合ってくれますか?」
🖤「それは俺から言いたかったんだけど」
しょっぴーは嬉しそうに少し微笑んだけど、悲しみに満ちた目は笑っていなかった。
💙「もう間違えたくないんだ、二度と」
🖤「…………」
💙「ねえ、俺だけを見てくれる?」
🖤「うん。翔太だけを見てる」
💙「…蓮」
俺はしょっぴーにキスをした。
しょっぴーも応えて、俺にキスをした。
💙「今度は、俺も好きを返すから…」
そう言って、一筋の涙がまた、新しく流れていく。俺は何も言えずに、黙っていた。
💙「明日の朝までは泣かせて。俺、まだあいつのことが好きみたいだ」
俺は奥歯を噛み締めて、込み上げる気持ちを抑えた。
明日の朝になったら、もう一度しょっぴーを抱きたい。そして、もう一度、ちゃんと好きだと言いたい。その時にはもう泣かないでいてほしい。
俺は切ない胸の内を隠して、しょっぴーの細く頼りない身体を優しく抱きしめた。
おわり。
コメント
13件
誰のことも憎めない切ないお話結構好きだったりするのでドンピシャすぎてやばかったです🥹まきぴよさんワールドに沼ってる😍✨
おはようございます(*^^*) まきぴよさんワールドに引き込まれました😊 途中めめにつっこむとこはありましたがめめの一途な気持ちもしょっぴーの苦しみ、悲しみもよくわかりました 舘様はしょっぴーの気持ちがわかっていたから関係を持っていたのかな? とりあえずめめは絶対裏切らないから!信じて欲しい 2人で幸せになって欲しい