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数ヶ月前に書いたやつだけどせっかくだし載せようと思う
🧡🐑『』
💜😈「」
「けほ」
咳が1つ狭い部屋に響くそんな狭い部屋に1人の男が横たわっていた
男は遍く光を吸い取るような紫衣の髪、そして燃えるような真紅の瞳をしている。額には冷えピタが付けられていて心做しか頬が赤く染まっているようだ。
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(何故僕が風邪なんかを、苦しい、辛い)
歪む視界を振り払うように腕を動かそうとするがが鉛のようになってしまったような体はビクともせずゼーゼーと荒い息を吐くだけだった。
何故か視界の端に明るい橙がチラつく。
(嗚呼、ついに僕はあまりの熱に幻覚を…..)
『____か?サタン!!』
幻覚?否これは__________
「ジェル……..」
親友であり、大切な恋人。ゆっくりと起き上がり掠れた声で、蚊の鳴くような声で呼びかけると、貴方は優しく微笑み頭を撫でてくれた。
『辛いよな、大丈夫か?』
何度も何度も頭を撫でて、優しく話しかけてくれる恋人。
やめて、いま、やさしくされたら…….
だんだん目頭が熱くなり大粒の涙が頬を伝う。もう止まらない。意地を張って、親にすら言わなかった言葉がポロポロと口から出てきた
『うお?!ちょ、大丈夫かサタン?!!』
「い、かないで…そばに居て……じぇる……..」
『サタン…..』
辞めろ馬鹿、困らせるだけ、困らせてどうする….途端、僕の唇に柔らかいものが触れたかと思えば離れる
「じぇ…..?!」
『はは、続きは治ってからな!今はゆっくり体休めて、早く元気になってな』
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『げほっ、げ、さた…..助け……』
「そりゃあ、病人に口付けしたら風邪は移るよな」
『サタン〜〜〜〜〜』
「治るまで口付けだめ!」
その後まんまとサタンの風邪が移った俺はしばらくキスなどお預けを食らっていたのは別の話