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#シークレットベビー
夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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鷹槻れん

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#シングルマザー
水羽凛
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コメント
1件
うわ、ついに玲央の口から当時の事情が…! カフェオレの好み覚えてるところとか、「大人の男性って感じ」の描写とか、切なくてグッときたわ。親の圧力で引き裂かれた高校カップルって設定、重いけど納得のいく理由でしっくりきた。続きめっちゃ気になる🔥
私を見つめる玲央の瞳は真っすぐで、今なら本当のことを話してくれるかもしれない。
「教えてくれるなら、聞くよ」
私は、席から立ち上がるのをやめ、座り直した。
「もう少し静かなところに移動しないか?」
たしかに、駅前のカフェともあり、とてもザワザワしている。
真剣な話を落ち着いて聞けるような場所ではない。
「俺の借りてるオフィスがあるから、そこに移動しよう」
個人的に借りているオフィスって、レンタルスペースみたいなもの?
玲央ってそんなに偉い人なの?
「あくまで俺が個人的に借りているところだから。会社の物じゃないから大丈夫」
玲央は私の荷物を持ち
「行くよ」
声をかけた。
あれ、これって良いのかな。玲央と二人きりになっちゃう。
だけど、隼人は有栖と私の家で密会していた。
有栖のことを送って行って、この間だって二人きりになっている。
私は浮気するつもりはない。
隼人はもっと酷いことをしたということを自分に言い聞かせなければ、元カレの玲央について行くことなんてできない。
私は、真実を知りたい。
自然と重い荷物を持ってくれた玲央について行く。
玲央のうしろ姿は、最後に会った時より大きくなっている気がした。
身長も伸びたし、肩幅も広くなってる。
当たり前だけど、大人の男性って感じだ。
駅構内で人の波をぬって歩く。
玲央は私の姿を時折確認しながら、ゆっくり進んでくれた。
昔、玲央は私に対してはとても心配性で「大丈夫?」とか、「無理するなよ」とか、過保護かってくらい大切にしてくれた。
私は玲央に甘えすぎていて、彼の負担になっていたのかもしれないと別れを告げられた時、反省をしたけれど。
「ここ」
玲央が指さしたのは、私の職場にとても近いマンションだった。
普通の人が住んでいそうな気もするけれど。
ていうか、家賃、高そう。
私の住んでいるマンションより高いんじゃないのかな。
外観はまだ新しくて、綺麗に見える。
玲央のうしろについて行き、エレベーターに乗る。
10階に着き
「こっち」
玲央に言われるままついて行く。
ある一室の前に立ち止まり、玲央がスマホをかざすと、玄関ドアが開いた。
「どうぞ」
「お邪魔します」
「綺麗……」
ワックスをかけたばかりのように見えるフローリングや明るい照明、オフィスともあって物が少なくて。リビングのようなところに行くと、キッチンもあった。
「普通のマンションなんだけど。オフィス用に借りているんだ。だから一室しかないんだけど」
玲央は私の荷物を大きなソファに置いてくれた。
一室でもかなり広いから、一人暮らしなら優雅な生活ができそう。
お風呂だってトイレだってあるマンション。
オフィスにしているくらいなのが、もったいない。全然普通に暮らせる。
「すごいね。駅チカだから、家賃とか高そうなのに」
有栖の言うとおり、かなり玲央はスペック的にもモテるだろうな。
「カフェオレでも淹れるから待って」
「あ、いいよ。お構いなく」
玲央はスーツの上着を脱ぎ、私にお茶を淹れ、コトッとテーブルの上に置いてくれた。
「ありがとう」
一口飲むと
「えっ、めっちゃ美味しい」
スティックタイプのカフェオレだったら、メーカーを教えてほしいくらい。
「穂乃果、ちょっと甘めのカフェオレが好きだっただろ?」
玲央はフッと笑って、私のとなりに座った。
あ、ちょっと。この距離は……。
ヤバいかも。心臓がドキドキしている。
不謹慎なのは、わかっている。
私の性格や嗜好品を覚えてくれている玲央に、嬉しいって感じてしまったのは、嘘じゃない。
苦い思い出の人だったのに。
「俺の話、聞いてくれる?」
「うん」
となりに居る、玲央の顔は見れないけど、聞く覚悟はできている。
はぁと玲央が呼吸を整えているのが聞こえた。
「俺、穂乃果と付き合ってからしばらくして、家の都合で勝手に結婚相手が決まったんだ」
「ええっ。結婚相手って。あの時、まだ高校生だよ?」
うんと玲央は頷き
「そう。それが親からの指示だったから。昔から言われていたんだ。将来的には、親が決めた相手と結婚してもらうって」
そんな……。
そうだ、玲央のお父さんって実業家とか言われていたよね。
お金持ちってことは聞いていた。
「だけど俺は穂乃果が好きで。親の命令なんか聞かなくて、穂乃果と付き合っていた」
そういえば、玲央にお家のことを聞いても素っ気なかった気がする。
お父さんとの仲、悪かったのかな。
「そうしたら親が圧力をかけてきて。無理やり結婚相手と面談させられたよ。向こうも金持ち。今でいう、政略結婚ってやつ」
「政略結婚って、本当にお金持ちがすることじゃん!」
マンガの世界でしか聞いたことがなかった。
一般庶民の私には関係のない話だと思っていたのに。
「もちろん断った。俺は穂乃果が好きだったから。でも俺の親は金に目がない人だから、もしも婚約を断ったらお前の大切な人が悲しむぞって脅された」
「えっ」
それって、玲央はお父さんに私を使って脅されてたってこと?