テラーノベル
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学園長視点。
沈黙のまま、しばらく誰も口を開かなかった。
重い空気が、部屋に漂っている。
静かに息を整える。
『……では、1度整理しましょうか』
落ち着いた声。
誰も反対はしない。
視線を一人ずつに向ける。
『昨日の行動については、それぞれ確認できました。』
『大きな矛盾は、今のところ見当たりません』
淡々と、
事実だけを積み上げていく。
声も平坦。
感情は乗っかっていなかった。
『つまり、現時点では断定はできない、という結論になります』
ばっさりと言い切る。
少し声を張っていた。
🍶「まぁ……そうなるか」
学園長は軽く頷いた。
『今日はここまでにしましょう』
『一度解散とします』
それぞれが1度息を
深く吸い込み、
吐き出し、
整える。
足音が鳴る。
少しずつ立ち上がり、去っていく。
その中で、
蘭丸は最後まで座ったまま。
笑っているわけでもなく、
怒っているわけでもない。
ただ、少し俯き黙りこくっている。
まだ、学園長室は重い空気を纏ったままだった。
🐦⬛「ねぇ」
いつもの軽い声。
でも、何かが違う。
勘だ。
そんな感じがしただけ。
🐦⬛「さっきの話さ」
私の方を見た。
ゆっくり立ち上がりながら。
🐦⬛「昨日の行動は確認できたって言ってたよね」
『ええ。事実ですから』
🐦⬛「じゃあさ」
蘭丸さんはそこで一度だけ、
目を細めた。
🐦⬛「あっちゃんの分は?」
一瞬、辺りが静まる。
組んでいる手に少し力が籠った。
でも、普通に答える。
ただ、当たり前に。
『……私の分、とは?』
🐦⬛「とぼけるんだ」
いつの間にか笑みは消えていた。
🐦⬛「昨日の話、全員ちゃんと並べてたのにさ」
🐦⬛「あっちゃんだけ何も言ってないよね」
かつっ。
かつっ。
足音が次第に大きくなる。
🐦⬛「あっちゃん。」
8,380
ちくわぶ
116
#ネタバレ注意⚠️
🫧🐾ラムネ猫🐾🫧
246
HAGANE
2,754
🐦⬛「昨日、」
🐦⬛「どこで、誰と、何してたの?」
沈黙。
もう、目の前。
蘭丸さんの横髪が手に
ぱさり
と当たる。
『私は、皆さんの話をまとめていただけですよ』
🐦⬛「そうじゃなくてさぁ」
蘭丸さんの顔が少し歪んだ。
ダンッ!
机に手。
少し体がビクッと跳ねた。
「昨日の蘆屋道満の話」
声が低くなっていた。
本人は無意識だろうが。
それでも、
目は逸らさない。
『私の話など、必要ないでしょう』
平然と言った。
いつも通りの声に敬語。
でも、彼には全て筒抜けだ。
蘭丸さんはそこで初めて、
小さく息を吐く。
🐦⬛「……やっぱりね」
🐦⬛「だから言ったじゃん。あっちゃんが怪しいって。((ボソッ」
手が退かれる。
そして、少しだけ視線を横に流す。
🐦⬛「じゃあさ」
軽く、言葉を切る。
🐦⬛「確認しに行こっか」
にこっと笑っていた。
『待ってください』
ガタッ。
立ち上がる。
蘭丸さんは少し距離を取った。
『これ以上は、不要です』
静かに言った。
蘭丸さんと目を合わせる。
合わせながら。
ぬらり。
妖術を使う。
闇に飲み込まれるように、
体をその場から消していく。
蘭丸さんの指先は空を切った。
🐦⬛「は?」
掴もうとした手は、何も掴めていない。
『では、失礼します』
最後に、
にこりと笑みを見せた。
蘭丸さんの眉は寄っていたが、
そんなことは知ったことではない。
視界が歪む。
目の前は、
自分の家の前だった。
それ が待ってくれている場所に。
コメント
5件

、、、これで、学園長じゃなかったらどうなるんだろ? 続き楽しみです!
うわあ、この回、すごく空気が張り詰めてましたね……。蘭丸さんの「あっちゃんの分は?」の問いかけ、それまで淡々と進んでいたのに急に刃物みたいに鋭くなって、ゾクッとしました。学園長が「自分の話は不要」と言い切って消えるラストも、最後の「にこり」が不気味すぎて……。彼女、何を知ってて、何を隠してるんだろう。続きが気になりすぎます🌙