テラーノベル
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あれから数ヶ月後________
sk「俺たちの目黒と阿部ちゃんの感動の再会にかんぱーーーーーい!!」
夕方からすでに酔ってる佐久間くんが勢いよく乾杯の音頭をとった。
今日はプロジェクトの成功と、俺と亮平の再会を記念して、俺、亮平、佐久間くん、康二、ふっかさんの5人、亮平と佐久間くんの家でパーティをしている。
mg「ねぇ、ふっかさんと康二、初対面でしょ?」
fk「それがなー、違うんだなー」
mg「えっ?」
kj「俺ら、中学が一緒やねん」
ab「へー………はぁ!?」
mg「どういうこと?」
kj「俺、関西出身やけど中学上がるときに親の転勤が決まってん。そんときに友達なってくれたんがふっかさん」
fk「こちらも久々の再会なんだわ!わら」
ab「えっ、でも、会った時そんな驚いてなかったよね?」
fk「それは、みんなが初対面だと思ってそうだから、驚かせるために隠しとこって康二に連絡して」
mg「そんな、すぐ言えばいいのに」
kj「1回山場作りたくてな」
ab「案外世界は小さいんだ…」
意外なところに接点を見つけ、驚きを隠すことが出来ない。だからと言って、何かあるわけでもないんだけどね。
sk「めぐろぉ〜!おれのあべちゃん、てばなしたらゆるさねぇぞぉ!」
佐久間くん、酔いすぎてしゃべる言葉、全部が平仮名になってる。
mg「離すつもりないんで。あと、佐久間くんのものじゃないんで、亮平は」
そう言うと亮平は耳まで赤く染めて、照れてるのか両手で顔を隠した。
mg「亮平、顔見せてよ。せっかくの可愛い顔が見れないじゃん」
ab「めめがそんなこと言うからじゃん!」
fk「えっ、てか、阿部ちゃんまだ『めめ』呼びなの?」
ab「えっ…」
みんなの視線が亮平に行く。確かに、俺は亮平って呼んでるけど、『蓮』って呼ばれたことないなぁ。
mg「亮平、名前で呼んでほしいな」
ab「うぅ…」
ab「蓮…好きだよ」
えっ?待って?『好きだよ』付きなんて聞いてないんですけど。心臓もたない。可愛すぎる、俺の恋人。
ab「もうっ!蓮!見つめないで何か言ってよ!」
fk「阿部ちゃん、それ逆効果」
ab「はぁ?」
そりゃそうだ!初めて名前呼びされた上にサラッとまた名前呼びしてくるんだから。
その一方で…
kj「なぁさっくん、さっくんは阿部ちゃんのこと好きとちゃうん?」
sk「そう見えてんの?」
kj「せやで?過保護やし」
sk「でも全然そんなんじゃないからね。俺の大事な弟!」
kj「でも、何で義理の弟にそんな過保護なん?」
sk「俺さ、両親から愛されたことなくて。誰も信用出来ないって思ってた。父親は俺が生まれる前に居なくなって、母親はそいつに似てる俺のことをよく思ってなかった。そんときに母親が再婚して、阿部ちゃんに会った。でもさ、阿部ちゃん純粋で!ピュアっピュアで!だから阿部ちゃんなら信用出来るって思ったんだぁ〜」
kj「そんな苦い過去、俺に言って良かったん?」
sk「さぁねぇ〜」
kj「いや酔ってるだけやないかい!」
ab「蓮、ちょっと来て」
mg「いいよ」
亮平に呼ばれると家を出て隣のコンテナへ案内された。
ab「ここ、蓮に見せたくて」
亮平が扉を開いて中を覗く。俺も続いて入ると、中には…
mg「これ、全部…」
ab「そう、全部蓮」
中にあったのは数十枚を超える俺の絵。こんだけ描かれると、もはや亮平はストーカーなのではないかと疑う。恥ずかしい気もするし…
ab「前まではアトリエに置いてたんだけど、置くとこなくなってここに運んだんだ。しかも、もう絵を描かなくても、目の前に居てくれるし」
mg「そうだね。ずっと隣にいる」
阿部side
『よりを戻す』という言葉がある。一度別れたカップルがもう一度付き合うこと。
でも、俺らは『よりを戻した』とは思わない。戻したんじゃなく、もう一度始めたから。あの頃に戻るんじゃなくて、またここから俺らの新しい絵を描く。
ab「蓮、大好き」
mg「俺も、亮平のこと大好き」
そう言ってキスを交わして。触れるだけだったのが、少しずつ深くなって、濃厚になって。キスは、何度やっても慣れないな。
________君と描く、僕らのART
Fin.
あべさく正義♡
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#あべさく
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コメント
1件
完おめ!最後まで一気に読んだよ🔥 佐久間くんの過去エピ、めちゃくちゃ刺さった…「阿部ちゃん純粋でピュアだから信用できる」って台詞、グッときたわ。あのシーンでキャラに深みが出たよね。 あと、阿部ちゃんの絵の部屋も胸熱だったし、何より「よりを戻す」じゃなく「もう一度始める」って言葉がすごく好き。読後感がほっこりする、素敵な最終話だったよ!