テラーノベル
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注意 SixTONES田中樹 妄想
「お前、本当にここでいいの? 初デートなのに」平日の夜、人があまりいない時間帯のサイゼリヤ。向かい合わせの席に座る樹くんが、メニュー表で顔を半分隠しながら、呆れたように笑った。私たちが付き合い始めて初めてのデート。「樹くん、芸能人だし、高いお店は緊張するからサイゼリヤがいい」と言ったのは私だった。「だって、ここのミラノ風ドリア大好きなんだもん。樹くんは嫌だった?」「まさか。別にそんな事ねーし」「ならいいじゃーん」「まぁな」樹くんは店員さんを呼んでテキパキと注文を済ませてくれた。黒いキャップを深く被り、シンプルな黒のパーカーを着ているだけなのに、やっぱり隠しきれない芸能人オーラがあって、ドキドキしてしまう。「……何じっと見てんの。カッコよすぎて惚れ直した?」「あ、いや……注文する姿もかっこいいなって」「バカ、からかうな」耳を少し赤くした樹くんは、誤魔化すようにテーブルの上のキッズメニューを引っ張ってきた。「ほら、これ。サイゼリヤ名物の間違い探し。2人でどっちが多く見つけられるか勝負な。負けた方、ドリンクバー奢り」「いいよ、私これ得意だし!」2人で身を乗り出し、1つのメニュー表を覗き込む。「あ、ここ違くない?」「いや、それさっき俺が見つけたわ」なんて言い合っているうちに、自然と肩と肩が触れ合う距離になった。ふと、樹くんの視線がメニューから外れ、私の顔に注がれる。気づいて顔を上げると、至近距離で彼のリラックスした優しい瞳とぶつかった。「……何?」「ううん。お前、本当に可愛いなと思って」「えっ」「高い店でカッコつける俺より、こういう場所でゲラゲラ笑い合える俺を好きになってくれたのが、すげぇ嬉しい」樹くんはテーブルの下で、私の手をそっと握りしめた。彼の大きくて少し冷たい手が、私の体温を奪うように優しく包み込む。「周りの目とか気にすんのダルいからさ。……飯食い終わったら、すぐ俺の家行こ?」悪戯っぽく笑う彼の低い声に、胸が跳ねる。「間違い探し、まだ途中だよ?」と小さく抵抗すると、彼は握る手に少しだけ力を込めた。「もういいよ。お前っていう正解見つけたから、勝負は俺の勝ち」爆モテな彼の、ずるすぎるセリフと甘い微笑みに、私はさらに惚れてしまった。
コメント
1件
読み終わりました〜!第2話、もう胸がいっぱいです……。サイゼリヤで間違い探し、という日常のひとこまが、おふたりの距離感をぎゅっと縮めてくれる感じがすごく好きです。特に「お前っていう正解見つけたから」って樹くんが言うところ、ずるいけど本心なんだろうなって伝わってきて、読んでるこっちまでときめきました。樹くんの耳が赤くなるところとか、彼なりの照れ隠しなんだろうなあ。市井のラブにここまでドラマを宿らせられるの、本当に素敵です。次のエピソードが待ち遠しいです🌷
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