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#恋愛
登場人物
(狩野咲 せつな) (影渡 きく) (辻 境介)
辻に案内され、3人は所内で1番大きな桜の前に立った
根元には桜の花びらがつもり、分厚い桃色の床ができていた
きく「はぁーいつ見ても大きな木ですよね。何年ものなんですか?これって」
せつな「綺麗だねー、でもやっぱり色が濃いよね、ピンクっていうより赤色だよ」
せつなは、地面に広がる花びらを手にとり、バサぁっと上に広げて笑った
境介「この桜は血桜だからな。色が違って当然だろう」
境介は、せつなの頭の花びらを取り、当然のように話した
きく「先輩、当たり前のように妖怪の名前を出すのはどうかと思いますよ?」
きくもせつなの頭を撫でながら呆れたように桜を見た
きく「本物なら斬れば、血のような液体が出るはずです」
せつな「切ってみよー!」
笑顔で包丁を取り出すと、サクッと切れ込みを入れた
境介「容赦がないな、その勢いは良いぞ。」
せつなときくは、境介の笑い声を背に切れ込みをじっと見た
切れ込みから、ポタ⋯ポタと赤い液体が滴り落ちた
きく「ゲッ!本物⋯ウワァ」
きくは、眉間にシワを寄せて顔を歪めた。
せつな「わぁ、凄いねぇ。この木は本物なんだねー」
きくは、顔色悪くして境介を見た
きく「趣味が悪すぎですねぇ⋯いや綺麗なんですけど。所長が掻っ攫って来た感じですか?」
境介「それ以外に、何があるか?」
境介の応えに、きくは大きなため息をついた
境介は全て分かっているように、二人の反応を見て笑った。
せつな「ねぇねぇ辻先輩、これってさ下には何があるの?」
せつなの目が、異様なほど輝く。
包丁をザスっと地面に突き立て、そのまま桜を見上げた。
せつな「伝承だと、下には蛇が埋まってるそうだけど。先輩言ったもんね「ここの桜は普通じゃないって」そういう事だよね?」
せつなの視線は桜から離れない
境介「見たいか?」
きく「ここまで来て、見せないのもおかしいと思いますけど?」
せつな「見たーい!」
コメント
2件
どこから包丁を出したのか…まさか四六時中常備してる!?