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君と会って1年が経った12月14日
また君に会うべく病院にいき看護師にあいたいと言うと看護師が
「シスさんは1週間前にお亡くなりになりました。」
その言葉を聞くと僕は泣きじゃくって、病院を飛び出した。
無我夢中で家に帰るとふかふかのベッドの上に飛び込んだ。
看護師の話を思い出してまた泣く。
今は深く暗い冬の寒く冷たい海の下に向かって沈んでいくようだ。
その日はいつもと同じ日を過ごして眠りにつく。
次の日一人暮らしの僕の家に誰かがきたようで、インターホンが鳴らされる。
ドアを開けてみると、君の姉であろう人が来ていた。
どうやら君は亡くなる2日前に姉に伝えていたそうだ。
『私が死んだら、伝えてほしい人がいるの』と言われたそうだ。
そう、その伝えてほしいという人が僕だ。
君に姉の車に乗ってどこかに付いていくと着いた所は君の墓だった。
12月25日 たくさんの雪がしんしんと降り積もる1年前の冬に僕は君と会った。
そして出会ってから1年が経った今、僕は今綺麗な花がたくさん添えられている君の墓の前で
手をあわせ大号泣していた。今はただ悲しい気持ちでいっぱいだったもう会うことのない
君のことを考えて。
君の姉に家へ送ってもらった。
僕には疑問が残っている、なぜ君に懐かしさを覚えたのか。
アルバムや友達に電話をかけたりして調べてみると分かったことがあったんだ
君は幼馴染で小学3年生の時に君は転校してしまった。
今なら君と最後にあった日何を言おうとしていたのか分かる。
僕は毎年同じ日、君と出会った日に君のきれいな花が添えてある墓の前で静かに手を合わせている。