____翌日
昼前。
暇だから買い物にでも行こうと思い、着替えて家を出た。
電車乗って少し遠くにあるショッピングモールにきた。
1人で色々見て回る。
周りはカップルだらけ。
そして、赤ちゃん連れた幸せそうな夫婦も。
いいなぁ…。
ほんとなら、自分もそうなってたんだろな、何て。
健斗の浮気に気づいた半年前。
私は生理が遅れていて、検査したら陽性だった。
それを伝えようとしたら、忙しいからって。なかなか取り合ってくれなくて。
返信が来る日も少なくなりだした。
たまに泊まりに来た時は構ってはくれるけど、なんだか、違和感があって…友達に相談したら、友達から浮気してるって。証拠もあった。
それからしばらくして、流産した。
健斗には話さなかった。いや、話せなかった。
それから、自分を保つのに必死だった。
もしかしたら、気の迷いかもだし、
自分はそう言う人選んじゃうからって。
もう少し頑張ろって。
その頃、健斗から記念日空けとくよう言われたから、私は頑張れた。
それさえ無くなった今。
私はもう、ほんとにしばらく恋愛やめようと思う。
美柚「ハァ。もう、忘れよ。よし!家具とか見に行こ!」
そう思って家具屋さんに入る。
すると、隣の通路から聞き覚えのある声がした。
美柚「え。まさか …この声…健斗…」
私はその場から動けずに居た。
すると、声の主が近づいてきた。
私は気づかれまいと、商品を選ぶ振りをしながらその通路から離れようとした。
ドンッ!!
美柚「あっ!すみません…って…えっ?」
翔太「な!お前かよ、ま、いいや。急ぐからごめん。」
美柚「え?あ、……」
そう言うと、声の主の方へいく翔太さん。
翔太「佳奈。お前…」
佳奈「えっ?翔太…なんでここ…」
健斗「え?佳奈知り合い?」
翔太「あんたか。佳奈の浮気相手は。」
え?どゆこと?
思わず振り向くと、そこには、健斗と浮気相手。
美柚「ちょ、どゆこと??」
健斗「え?美柚…」
翔太「なんだ、お前の知り合い?」
美柚「え?あ、うん、まぁ。」
健斗「なに、2人は知り合い?」
美柚「まぁね、てか、取引先じゃなかったの?」
佳奈「翔太、その人だれよ!」
美柚「あ、すみません。健斗の彼女で、美柚といいます。」
佳奈「えっ!?」
健斗「…………。ちがっ、佳奈…あの…」
美柚「外で話しましょうか。ここじゃあれなんで。」