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第1話 【オモテ、ウラ】
JK、観光客、お年寄り、家族…わいわいと賑わう表通り。美味しそうな匂いと、「じゅー、じゅー、」と美味しそうな音。考えるだけでお腹がすく、そんな表通り。誰もが理想に思うような。しかしゴミが多く、ごみ拾い活動が最近増えている。そんな問題視されてるゴミが、コロコロと転がり、転がり…向かった先は…
殺し屋、闇組織、闇社会関係者…殺すか殺されるかの裏路地。吐きそうになる死体臭と、「うぁぁぁぁ!」と響き渡る叫び声。考えるだけで気持ちが悪くなる、そんな裏路地。
「やめてくれっ…!お願いだ…、頼むから…!あ、そうだ…!話し合おう…、一生のお願いだ…!た、例えば…あ゛っ(銃声
また、殺された。まぁ、殺しても数日後には記憶からは消える。消して、消されて。ループ。
コツ、コツ、コツ。靴の音。黒ずくめの男が歩いてくる。返り血でベットリ、血が滴る。
「だッッッる。」
別所晴一。通称HARU。所属組織TOKYOGraffitti。年齢不明。殺し屋歴12年。
金色の十字架のネックレスがチャラチャラと音を立て、静かな裏路地に響き渡る。だるそうにあくびして、首を掻く。
晴一「チッ……、血が出た」
首を掻いたところから血が出る。血を見るのは毎日の日課のようなものだ。怪我をするのも。でも痛いのは痛い。
そう思うと何故こんな仕事をやっているんだ、と我に返る。そうだ、ふざけるな。それも、所属組織TOKYOgraffittiの仕事内容は他組織がみつけた違法な組織の関係者を殺すというものだ。何故他人のために命を削る。バカバカしい、辞めてやる。
ヤケクソになっていると、聞こえる友の声
???「HARU、仕事終わった?」
晴一「あぁ、終わった。」
そうか、俺がこの仕事をしているのは……、
この終わりのない世界で生きるためなんだ。
「狂い血」*~第1話 オモテ、ウラ~*