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コメント
1件
うわ、めっちゃ良かったです!第37話、読み応えありました。 まず何より、スタバでボロボロだった“えくぼ君”が、あの超絶イケメンCEOに変身して登場するギャップが最高すぎます。藤子さんが「年下は…社内恋愛は…」と頭で拒否しながらも、彼の細かい仕草や筋肉、スーツ姿に心臓バクバクしてるのが伝わってきて、こっちまでドキドキしちゃいました。特に「後頭部の刈り上げの手触りを思い出してデレっとなりそうになる」シーン、藤子さんの必死な自制と正直な気持ちのギャップがめちゃくちゃ可愛い。 ジェニと真紀の騒ぎっぷりもいい味出してますね。あの二人のノリが、オフィスラブの華やかさを引き立ててる。文也がジェニと握手して「戦友」って言うところも、ただのイケメンじゃなくて人間味があって好きです。 これはもう、今後の展開が気になって仕方ないです!続き、楽しみにしてますね。
「ワーオ!!イケメン!」
「え?どこどこ?」
そう言った藤子の隣のデスクの真紀の言葉にジェニがすかさず反応する、騒いでいる二人が気になって、藤子は覗き込んでいるパソコンから目を離した
微かに眉をひそめ、いったいどうしたの?とあいまいな笑みを浮かべ、入り口の方へ目を向けた、その時、先日スタバで会ったあのえくぼ男子がこっちへやって来ていた、彼が目に入った途端、藤子は息をのんだ
「あら!まぁ・・・」
この間、会った時のボロボロの彼とはうって変わって、今日は飛び切り素敵なスーツを着ていた、体にピッタリシングルフィットした紺のスリーピーススーツのベストだけを着用している、真っ白いシャツの二の腕はパンパンではちきれそうなのに、黒のアームバンドがアクセントになっていて素敵だ
明らかに彼は誰かを探している。そして彼は藤子を見つけると、まっすぐ藤子だけを見てずんずん歩いてくる
「ええっ??こっちへ来ますよ!」
「なんで、いつもいつも藤子なの?」
隣にいるジェニと真紀が色めきだって騒いでいる、そんなことはお構いなしに藤子は彼に思わずうっとり見とれてしまった、髭を綺麗に剃って、髪型も完璧なツーブロックのセンターマッシュにセットしている、今日の彼は先日スタバで会った病弱の弱々しい彼なんかじゃなかった
「あの人は誰?」
真紀が興奮してジェニに囁いた
「たぶんメビウスのセクシートリオの一番下ですよ!」
ジェニも真紀にコソコソと囁き返す
「びっくり!!この部署に何しに来たのかしら?」
メビウスセクシートリオの中で最初に身を固める事になったのは、氷の財務部長と言われていた浜田宗一郎だ、そして神崎広告代理店の秘密兵器、今ではメビウス広告マーケティン部だが、内々ではまだ神崎呼びが通っている
彼とうちの天才WEBデザイナーの山田真紀のロマンスは、メビウスの全社員の注目を集めた。そしていよいよ今月末、神戸の海が見えるチャペルで彼らの結婚式が執り行われる
どれだけ以前から彼らに目を付けていたメビウスの女性社員が落胆していることだろう、けれどもまだCEOの松下竜馬と経営企画部長の松下文也が残っている
そして信じられない事に、そのうちの一人の彼が藤子を探しに来てすぐ近くに立っている
彼女の真正面に回転式の椅子を持ってきて、大きく脚を広げ、椅子の背もたれをまたいだ形で座り、藤子のデスクの真正面に陣取った、そんな文也を見てキャーっ!と真紀とジェニが騒ぐ、もう・・・この二人どっかへ行ってくれないかしら?
「こんにちは、藤子ちゃん」
「こんにちは、えくぼ君」
藤子はいつもの営業スマイルで答えた
女の子の警戒心を解く笑顔・・・なんて素敵なのかしら、今日の彼はとても感じがよかった、先日スタバで会った彼は、ボサボサの黒髪に、まばらな無精髭、目は充血してさながらジャンキーのようだったのに・・・藤子は困っている人を見ると見捨てられない性分だ、それは動物でも一緒で藤子の家の猫は二匹とも保護猫だ、ついつい救いの手を差し伸べてしまう
なのでいつもジェニ達に、教祖やマザーテレサといじられてる、しかし今の目の前の彼は、もうそんな救いの手を差し伸べるべき人ではなかった、藤子は微笑みながら素早く彼を観察した、うーん・・・腕も脚も長くて、どこもかしこも引き締まって、完璧な仕立てのスーツの下からも、輝く瞳の奥からも、熱いエネルギーが放たれている、やっぱり彼はカッコイイ
そんな彼が白昼堂々、自分の部署にやって来て、今は藤子を熱く見つめている・・・くすぐったいような、気持ちが良いような、そんな甘やかな感覚が藤子の体を駆け抜けた
―しっかりしなさい藤子、彼は私より6歳も年下なのよ―
藤子は年上が好きだし、社内恋愛はなるべく遠慮したかった、なぜなら別れた時に仕事がしにくいからだ、自分はコピーライターとしてのキャリアを大事にしたい
―ああ・・・でも見てよ、彼の素敵な事・・・―
彼の顔立ちは鋭角的で、やや鷲鼻気味、スッキリとした顎と、薄い唇がセクシーだった、中でも藤子がとりわけ好きだと思ったのは、まっすぐなラインを描く濃い眉と、綺麗な二重の瞳だった
めあ
43
2,001
#ネタバレ注意
るあ
2,673
#イケメン
蒼乃 月
828
そして深みがあるこげ茶の髪は、光の加減で黒にも見えるほど豊かで、今はスッキリとセットされて、尖ったもみあげも素敵だ
藤子は思わず思い出した、先日のスタバで彼が藤子の喉スプレーを使ったおかげで、死ぬほど咳込んでいた時に、藤子は無意識に彼の頭を自分の胸に引き寄せていた
その時の彼の後頭部の刈り上げの心地よい手触りを思い出した、気を抜くとデレッと口元が緩みそうになる
―いけない、いけない・・・今はそんなこと考えている場合じゃないのよ―
「今日はいったいどうしたの?」
ドンッ「こんにちは!私は神崎ジェニよ!今までちゃんと話したことなかったわね」
藤子が文也に何か言おうとしたら、ジェニが藤子を押して彼に手を差し出した、文也は笑って言った
「君がうちの社長を困らせているのは知ってるよ、ちなみに社長は僕のいとこなんだ」
「プレゼンの時は話しやすいように振ってくれてありがとう、ずっとお礼が言いたかったの」
そう言って二人は戦友のように握手した