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#東リべ
※政治的意図、戦争賛美などは一切ございません
※誤字脱字がある場合、教えていただけると幸いです
※結構長文かもです
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日帝(陸)Side
私はあの妖怪に向かって話しかけた
2.3年程話していなかったせいか、声が出にくかった
☀︎「お前は…一体誰なんだ…?」
声を最大限振り絞ったが、その声はとても掠れていて、
聞き取りずらいものだった
そう言葉を放つと妖怪は私の腕を掴んだ
小さい子供のような形をしているのだが、さすが妖怪だ
明らかに人間の子供の力じゃなかった
?「こっちに来て」
妖怪はそう私に言うと、
私をあの禍々しい空間へと引っ張った
その空間は今までの真っ白な空間とは違い、
赤黒い世界だった
その空間にももちろん人間など居るはずもなく
ただの真っ赤な空間だった…だが、
何かの気配が絶えない。感じたことの無い気配だ。
私じゃ到底かなわないだろう
そういえば、あの妖怪は?
いつの間にか居なくなっていたが…
…またこんな空間で何年も過ごせと?
あいつまさか、この空間作ったやつだったりする?
思考を巡らすが、あと一歩のところで進まない
考えることさえつかれてきた頃、無性に動きたくなる
運動不足のせいだろう。
とりあえずこの世界を探索してみることにした
黒い空間を何千歩、何万歩と歩いたとき
灰色に曇ったボロボロの街が見えてきた
辺りに色は一つもなく、誰かが描いた絵のようだった
今までに起こったことのない現象に
私は戸惑いを隠せなかった
人の気配はもちろん一切なかったが
何故か誰かがいる気がした
色んなところを探索してみたが、
特に変わったところはなかった
だが、どこに居てもどこへ向かっても
誰かがずっとどこかへいる気がする
(なんだよここ、化け物でもいるのか?)
せめて誰かが居るか居ないかは知りたかった
知らない方がいいのかもだけれど
気味が悪くて仕方がない
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多分1.2時間程経っただろう
自分の時間感覚なんて今はもう信じられないが
この朝も昼もない世界では自分に頼るしかなかった
私の精神はもうとっくに限界を迎えてるはずだが
その精神がすり減る感覚すらよく分からなくなっていた
誰かとずっと話せないとはこんなにも苦痛なのか
ずっと近くに誰かはいたから、とても苦しかった
その苦しいという感情だけはたしかに残っていた
今のところ特に進歩はなく、
地獄に行ける手がかりすらない。
…何故だろう、今まではなかった眠気が今更襲ってきた
意識が朦朧とするが、何故か寝たらダメな気がした
けれどもう遅かった。私の意識は途絶えてしまった
目を覚ましたとき、見知らぬ世界の
路地裏らしきところに私は寝転がっていた
その世界は美しいという言葉がとても似合う場所だった
まさに楽園のような場所だった。
私は力が少ししか入らない腐りきった体を起こし
この街を探索してみることにした
この街には人間や生き物が沢山いた
久しぶりにこんな色んな人を見たのに
何故が嬉しいと思えなかった
私は1人でもいいから誰かに会いたいという
曖昧な 目的を掲げていたはずなのだが…
私の本当の目的は誰かに会うことでは
なかったのかもしれない
現世に戻りたい?誰かに会いたい?
自分でもあまり分からなかった
街の探索を大体済ませ、一旦街を抜け出した
街にはこの世界の手がかりや不可解な点などはなかった
最初にいる場所に不可解な点など
用意されるわけないことなんて既に分かっていた
それでも念入りに探した方がいいだろうと
私の意思がそう言っていた
次に着いたのは赤と白の街だった
あの2つの空間に建物ができたような街となっていた
正直興味はなかったが、仕方なくその街へ足を踏み入れた
この街の人は白と赤しか居ないらしい
私は心底物珍しそうに見られた
さすがにこの街の人達の気持ちはわかった
急に自分たちと明らかに何かが違う者が
ここに来たら驚くのは当たり前だろう
私もあの白い世界でそれを体験したからな
多分だがあの時の私と似たような感覚だと思う
この世界は色が2色なだけでほかはあまり変わらなかった
むしろ色以外は最初の街よりも現実的だった
さっきのように変に美しいわけでもなく
全体的に汚れてはいないけど、とても美しいわけでもない
色があれば何の変哲もない街だっただろう
この世界は画家が描いた街のようだった
この街はどうにも心地よくて、
逆に恐怖を覚えるような街だった
(そういえば、この世界をまとめる人は
何処にいるんだ? その人に会ってみたいのだが…)
私はそこら辺を歩いていた赤白の人に声をかけてみた
☀︎「あの、すみません…この街って…」
?「#$○¥&@☆?♪$@」
…何も理解できなかった。この世界の言葉なのだろうか
まぁいい、自力で探すとしよう
─五時間後─
空の色が赤くなってきた。この世界では
朝は白、夜は赤なのか
それにしても、街に時計があって助かった
久しぶりに時間をちゃんと把握することができた気がする
そういえば、この街から見る太陽って黒かったな…
本当に怖かった。黒い太陽なんて見たこと無かったし
…?そう考えているうちに雨が降ってきた…
雨、?そうか、この街は雨も黒なのかと思えるはずもなく
私は咄嗟に木影に隠れた
黒い雨は嫌な記憶を蘇らせる
私は疲れたのか木影に座ったまま寝てしまった
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