💚「1回電話とっていい?」
🤍「あ、うん……」
阿部ちゃんは立ち上がってラグに落ちたスマホを拾う。
💚「もしもし?うん。翔太どう?…そっか。今?ラウールとお茶してる。うん、また連絡する。ん?……ふふ、俺も。じゃあね、おやすみ」
たったこれだけの、ほんの短い会話。
にも関わらず俺を打ちのめすには充分すぎるくらい、めめと話す阿部ちゃんの声には愛おしさが溢れていた。
スマホをテーブルに置いた阿部ちゃんが俺の横に座り直す。
💚「俺が、ラウールが何かするかもって考えなかったのには理由があって」
🤍「うん……」
ここまで来たら、もはや断られ待ちみたいなものだ。
💚「ラウールは俺のこと好きって言ってくれたでしょ、最初に無理やりキスしたのも謝ってくれた。だから、ここに来ても乱暴な事はしないって、ラウールのこと信じてたからだよ」
🤍「……」
💚「あとめめと翔太のことだけど、俺が知ったら傷つくんじゃないかって心配してくれたんだよね」
🤍「うん、俺阿部ちゃんには笑っていてほしい。知ったら辛いだろうから、守ってあげたいって」
阿部ちゃんは困ったように笑って
💚「俺さ、実は結構目撃してるんだよね。でもめめは俺を一番に大切にしてくれてるのがわかってるから平気だよ。心配してくれてありがとね」
コメント
2件
どっちも優しすぎてなんか泣けてくる🥹