俺は
深く長いキスをホソガに落としていた
ホソガは苦しかったのか
目から涙を流していた
その涙を傷付けないよう優しく指で拭き取り
キスを続けた
🐨「プハッ」
唇をはなすと
俺とホソガの唇を
銀の糸が繋いでいた
呼吸が苦しかったのか
🦄「ハァハァッ///」
と顔を赤くして息をするホソガ
目の前にいるホソガが愛おしくて
頭を撫でた
また恥ずかしそうに顔を赤らめる姿が可愛らしいと思った
だが、そんな時間は続くわけじゃない
俺は事の重大さに気がついた
“社長と秘書”
そんな関係だった俺ら
なのに、一線を少し超えてしまった
ホソガは無理矢理された
俺は悪者だ
俺は「社長という立場を利用した悪い奴」と言われるだろう
気付けば俺は
自分の感情とは
反対の言葉を口にしていた
🐨「帰れ」
🦄「え?」
ホソガは驚いたような顔で、こちらを見る
🐨「今日の事は忘れろ、悪かった」
🦄「で、でもっ…」
🐨「明日も仕事がある、早く帰れっ」
諦めたのか
ホソガは小さく
「失礼しました」そう吐き捨てて出て行った
🐨「はぁ…」
俺は自分の感情が分からない
ホソガにキスした理由も
あいつらにあれほどキレたわけも…
思い返せば分かるか?…
営業部に続く廊下を走っていた時
ホソガの声が聞こえた…
🦄「ひぁッ//ごめッなさッ///」
自分の耳を疑った
そして
ホソガをそんな風にした奴らに対する怒りが全身から湧き出てきた
今まで思ったことがないほどの怒りだった
ホソガが奪われたように感じて
気が気じゃなかった
🐨「ああ…俺は…忘れられないのか…」
昔、高校時代
俺は、ホソガに想いを寄せていた
他の誰よりも頑張り屋で
可愛くて
笑顔が愛おしくて…
そんな感情を捨てるためにも
距離を置いた
俺は…
やっぱり、ホソガに対する気持ちを抑えられないんだ…
だからって、あんな事をして
逆効果だ
嫌われるに決まってる
いきなりキスしたかと思えば
「帰れ」と突き放して…
明日からどう接すれば良い?…
それでも…
脳や体はホソガを求めている
ホソガの事が好きだと
ホソガ…
こんな俺を
愛してくれるか?…
コメント
2件
愛す、愛すよおおおお!!!ホソクなら愛してくれるよおおお!!!!とニマニマ見てました 笑 続き楽しみにまってます!