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誤爆で始まるこの関係

第4話 - 第4話起きたら隣学園長いた。命日かなって思ったね俺は

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2025年07月08日

#ようはじ

#秦中飯綱

#蘆屋道満

#誤爆

4等兵

🧣「やべぇ…眠すぎる…」

☀️「珍しいね」

🧣「あー…昨日隣の部屋の住人が騒いだせいでな…！！」

🍶「なんや、秦中くん寝不足かいな。気の毒にな〜」

🧣「てめぇが昨日ゴキブリでたって騒いで俺起こしたからだろーが……しかも5回。なんだ、お前の部屋でゴキブリ夫婦養ってんのか？」

🍶「そんなキショいもん養っとりまへん」

3時間目の休み時間。昼休み前が1番憂鬱だ。昼ごはん前で、しかも居眠りするにも時間が少ない。そして、飯綱はまだ晴明達と壊した分の明細を出していない。今日中に提出しなければならないのだ。2人がやってくれればいいのだが、監督責任、ということらしい。ふざけやがって

🧣「あー…しんど」

珍しく覇気もなく今にも息絶えそうな飯綱。心中は決して穏やかではないのだろう。最近は、ちょっと飯綱と学園長の下りを楽しんでいる晴明だった

☀️「ただいま…あ、れ？！」

学園長に用があり、職員室の奥へ進んだ晴明の前には、備え付けのソファの上で堂々と寝る飯綱がいた。寝顔は穏やかなもので、規則正しい寝息が聞こえてくる。そこまでギリギリだったとは。しかし、そのソファは来客用だと学園長に怒られたソファである。とりあえず、見回りに行っているであろう学園長が戻ってきたらちょっと助けてあげようと思った晴明は、そっとでていこうと…した

🎭「…」

☀️「(が、学園長…！！まずい…)」

そうだった。学園長はぬらりひょんで、ドアなんて概念存在してなかったのだ。このままでは、十中八九飯綱は怒られる。理由を話すために出ようとしたその時、

🎭「…ガキが」

その声色は怒りではなく、限りなく優しく、愛おしさを溜めてでてきたため息のようで。言外にしかたない、と言っているようだった。反射で、晴明は動画をとった。学園長はその後どこかへ行ってしまった。あれだけでも十分な破壊力であったわけだが、この誰もいない職員室において、学園長が行動を起こさないわけがなかった。薄手の、掛け布団を持ってきたのだ。夏ではあるが、クーラーもガンガンつけている。あの薄さなら熱いとも感じることなく、丁度いい温度で寝れそうである。反射で写真を連写した晴明だった

☀️「ってことが昼休みにあってさぁ…」

🍶「なんで呼ばんかったん？！」

☀️「起こしちゃ悪いしなぁって…写真いる？」

🍶「メールで送っといてくれ」

☀️「うん」

5時間目の終わり、晴明は凛太郎と先の昼休みの話で盛り上がっていた。飯綱は5時間目の授業がないらしい。恐らく誰も起こしていなければまだ寝ているだろう

☀️「あれ…まだ寝てるのかな…？」

🍶「寝過ぎやろあのバカ中…！！こっちは授業やぞ？！」

☀️「まあまあ…疲れてるわけだし…」

🍶「…おでこに虎の頭の模様くらい描いてもええやろ」

☀️「せっかく寝てるのに…」

🍶「知らん。守らん学園長が悪い」

全くあらぬ方向へ責任転換した凛太郎。昨日ゴキブリ退治にコキつかったあげくイタズラ…しかも油性ペン…なんとも報われない飯綱である

🍶「奥の部屋やろ、…」

☀️「あー…怒られても僕悪くないからね〜…？」

とは言いつつ、親友の生活習慣の乱れを気にする晴明はしぶしぶ、と言った形で凛太郎についていく

🍶「おっっっ、〜〜〜〜〜〜〜？！？！」

☀️「ん〜〜〜〜〜〜〜？！？！」

おった。そう声をかけようとし、声にならない叫びをあげる凛太郎。晴明にいたっては、自分と凛太郎の手によって声になった叫びを無理やり押し込める。そこには、寄り添うようにして寝ている学園長と秦中の姿があった。机の上に書類と筆記用具、お茶などが残っていたことから、仕事をしていたことが察せられる。飯綱は、ちゃんと昼休みのうちに起きていた、ということになる。ただ、この状況を言い換えて仕舞えば、学園長が飯綱を二度寝に誘ったのだ。甘い。確実に態度が柔らかくなっている。以前なら容赦なくソファから蹴り落とされたのに

🍶「は、晴明くん…！！これ、」

☀️「せ、生徒には、見せられない(？)…！！」

学園長もちゃっかり面を外している。学園長は素顔を晒したとはいえ一部の教師や生徒にのみである。これを拡散することはできない。2人は、今ある光景をスマホと自分の脳みそに焼き付けた

🎭「…何してるんですか2人とも」

☀️「が、学、

🎭「ｽｯ…ﾌﾌ」

☀️🍶「〜〜〜〜〜〜〜〜〜？！！！！！！」

実は晴明と凛太郎が帰ってきた頃には目が覚めていた学園長。本当は晴明が叫んだあたりで起きようかと思ったのだが、少し2人の反応が楽しかった学園長は様子を聞いていたのだ。しかし、大きな声を出されて飯綱を起こすのもまた勿体無い。学園長は、自身の人差し指を口に当てがい、少し優しく微笑んでみる。予想通り、2人は声にならない悲鳴をあげている。2人の反応には満足したので、再び飯綱の寝顔に目をやる。そこには、夏季補講中(荒んでいて、きたのは飯綱1人のみの個人レッスンとかしていた)にもかかわらず、自分が監督しているにもかかわらず堂々と居眠りしていたころと変わらない寝顔がそこにはあった

🎭「…可愛いでしょう？」

☀️🍶「ﾌﾗｯｯ」

未だにあわあわしている2人に向かって言ってみれば、めまいからかフラッとする2人。仕方ないだろう。あれだけクソジイやら上司ガチャ大外れだなんだ言っていた奴が、自分の肩に頭を乗せてすやすや気持ちよさそうに寝ているのだ。それだけで十分、さっきの誤字8割の書類を持ってきた飯綱への殺意も消えるというものだ

今日のツイート　『#安倍先生マジでありがとう』『#世界一優しい“ガキが“』

『#それ何年分の信頼？』