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第三章
〜結婚式〜
第51話
あれから、ノアは自分のいう通り完全復活した。力は、最初よりも強くなったし、魔法の使い方も、剣の使い方も、巧みになった。
一体、なんの呪いだったの……?
あ、毒は見事ヒットした。標的は、絞られたけど、勿論、相手も一筋縄ではいかない。
それと、出張型店は聖騎士や保安局と契約したよ。公式の解呪屋と、魔導師ってね。カールさんも、マリーさんも、ニルスさんも頷いてくれた。
私が十歳の年の春。
今日は、私の家族がこっちに来る日。来月の結婚式をあげる式場探しらしい。
あのニルスさんと、あのエリカが結婚……え? って事は、義兄になるって事? ってか、十代でおばさんになる可能性大……ちょっとショックなような……
前世だって一応、二十歳超えてたよ。
ってか、ニルスさんは今月で卒業。来月から、第五部隊の見習い。
お姉ちゃんは、家事もできるし、裁縫も得意だから、家の事は任せてれば……優秀な二人だな……
「あ、お姉ちゃん。いらっしゃいませ」
私が微笑むと「リナ。久しぶり」と微笑み返してくれた。
「エリカ。久しぶりだな」
「ニルスっ!」
エリカはそう言ってニルスさんに抱きついた。ふふっ。外から見てもラブラブの新婚さん。
あ、籍はもういれたらしい。私には、事後報告だったけどね。
……エリカとは、ちょっと差ができちゃって寂しいけど。
「あ、エリカ。いらっしゃい」
カールさんが裏のアトリエから出てきた。
「カールさん。改めて、御父様。お久しぶりです」
「あぁ、そうだな」
カールさんは、懐かしそうに目を細めた。マリーさんとノアは、家事を片付けている。その間に、プランをニルスさんとエリカに説明する。
アクセサリー、式場のデザイン案から、予約まで一括する特別プラン。
プランというより、お手伝い。そういった方が正しいと思う。
……私以外、普通に生きるスキルを持ってるんだからな……皆、羨ましい。私、恋愛経験皆無だし、二十五歳以上生きられないから……ってあれ? ノアももしかしたら、普通に生きる事ってできないのでは……?
「……と言った感じになりますが、よろしいでしょうか?」
私は、プラン表を二人に向けて微笑んだ。
「「はい」」
「それでは、ご要望をお伺いします。どのような雰囲気にしたいですか?」
そういえば、お姉ちゃんってどんなのがこのなんだろうか……? ニルスさんは、何となく分かるけど……
「落ち着いた雰囲気。それは二人で一致している」
なるほど、メモメモ……
私は、メモ帳とペンを取り出してから「服の予定は?」と二人を順番に見つめた。
落ち着いた雰囲気なら、華奢なデザインとかがいいよね。
「私は、緑のドレス。彼はタキシードよ」
へぇ……緑のドレス。でも、きっと薄い緑だろうね。
緑なら、緑の宝石がいいよね……銀メッキに緑の宝石。
ニルスさんは、タキシードか……ちょっとした耳飾りかな。ニルスさんも、ピアス穴空いてるし。
ペアリングはするのだろうか?
「次は……アクセサリーはどうしますか?」
「髪飾りは、ドレスと合わせたいのだけど……ペアリングは、お互いの魔法タイプの魔法石を埋め込みたいの」
え? じゃあ、光魔法石と治癒魔法石と闇魔法石……大変だぁ。闇魔法石は、裏か……
「分かったけど……その指輪のデザインについてはどうですか?」
「シンプルでいい。少し柄は入れてほしいけどな」
「分かりました。耳飾りは、お付けしますか?」
二人は見合わせてから「うん」「あぁ」と笑顔で答えた。
「耳飾りという一括りにしても、ピアスやイアーカフ、イアリングやトラカフまであるけどどんなのがいいですか?」
あ、イアーカフは、丸いやつで、トラカフは耳の硬いあの部分に着けるやつ。
「じゃあ、俺はピアスだけにする。エリカはどうする?」
「う〜ん……私もピアスだけで大丈夫だわ」
「分かりました。さっき髪飾りの話が出てきていましたが、どうしますか?」
「髪飾りは、緑の宝石が使われていて……その他はリナにお任せする。私に似合いそうなデザインを作ってほしい」
私? それなら、緑の宝石一色がいいよね。
「はい。分かりました。これで、ここでのリスニングは終わりです。後はノアが案内する予定です」
「ノアってこの前の獣人さん?」
「うん。そう」
私は、仕事モードがすっかり外れて堅苦しい敬語を捨てた。あ、ニルスさんはずっと敬語だけど。
「あの子、優しいけど自分の道じゃなくて誰かが歩いた後の道を歩いているのよね。自立というか……何か寂しいって感じた」
え……? 寂しいか……
私は、それからは雑談とかで盛り上がっていた。
コメント
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おお、第52話読んだよ!結婚式の準備ってことで、リナがプランナーみたいに動いててすごいなって思った。エリカとニルスさんのラブラブっぷりにほっこりしたし、一方でリナが「私以外、普通に生きるスキルを持ってる」ってちょっと寂しそうにしてたのが気になったな。ノアのことも含めて、これからどうなるんだろう…ってワクワクしたよ!