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夜。
仕事を終えた照のスマホが震えた。
送り主は康二。
🧡「照にぃ、電話できる?」
照はすぐに電話をかける。
💛「もしもし」
🧡「急にごめんな」
💛「何かあった?」
少しだけ間が空く。
🧡「めめのことなんやけど」
照は静かに耳を傾けた。
🧡「多分もう、自分でも気付いとる」
🧡「深澤さんのこと好きや」
💛「……」
🧡「でもな」
🧡「深澤さんはほんまに何も気付いてへん」
🧡「いつも通り教育係してるだけや」
照はゆっくり頷いた。
💛「うん」
🧡「照にぃ、大丈夫?」
少し笑う声が聞こえる。
💛「大丈夫……とは言えないな」
💛「嫉妬する」
💛「でも」
💛「辰哉は信じてる」
その答えに康二は安心した。
🧡「それ聞けてよかったわ」
────────
翌日。
支社。
💜「目黒、この書類お願い」
🖤「はい!」
目黒は書類を受け取りながら辰哉を見つめる。
また笑ってくれた。
また優しく名前を呼んでくれた。
そのたびに、気持ちは大きくなる。
でも。
辰哉の視線は、いつも同じ。
後輩を見る目。
それ以上ではない。
目黒も薄々気付き始めていた。
────────
昼休み。
辰哉は照へメッセージを送る。
💜「今日も忙しい?」
すぐに返信が来る。
💛「今休憩」
💛「辰哉は?」
💜「ちょうど昼」
何気ないやり取り。
目黒は少し離れた席から、そのやり取りを見てしまう。
辰哉の表情が柔らかくなる。
画面を見て笑う姿。
(そんな顔もするんだ)
胸が少し痛んだ。
誰と話しているのかは分からない。
でも。
その相手は、辰哉にとって特別なんだと感じた。
────────
夕方。
仕事が終わり、社員が次々と帰っていく。
目黒がパソコンを閉じようとすると、デスクにスマホを忘れた辰哉が戻ってきた。
💜「あ、あった」
🖤「深澤さん」
💜「ん?」
🖤「今度、ご飯でも行きませんか?」
辰哉は少し考えて笑う。
💜「いいよ」
🖤「ほんとですか?」
💜「康二も誘おうか」
その一言で、目黒は固まる。
💜「三人くらいの方が気楽でしょ」
🖤「……はい」
辰哉は何も気付かないまま手を振って帰っていく。
目黒は苦笑した。
(そうだよな)
(深澤さんらしい)
うまくいかないと分かっていても、好きな気持ちは簡単には消えてくれなかった。
そして数日後。
照が、本社での最後の一か月を迎えようとしていた。
コメント
2件
いい?ふっか、分かるね? 浮気すんなよ?
みぅです🖤 40話、読みました…。康二が自分の気持ち認めたのに、辰哉が全然気づいてなくて、目黒もまた別の想い抱えてて…胸がぎゅってなった。照くんが「嫉妬する。でも信じてる」って言うところ、すごく好き。ちゃんと想い合ってるのにすれ違ってて切ない…。照くんの本社ラスト1ヶ月、どう動くんだろう。続きすごく気になります🌙
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