「 は〜ッ やっと終わったよ! 」
「 だね〜お疲れ様~ 」
今日も人間達に血を渡してきた
なんの目的かは分からないが一週間ごとに私達の血を採取しているようだ。
一体何に使うのだろう、 と偶に思うが気にしないことにしている。
「 てかこの後暇じゃ〜んどうしよ 」
「 じゃあ僕達が着る服作る?ちょうど人が足りなくてさ 」
「 え〜?ま、暇だしやるわ〜 」
「 ありがてぇ〜 」
この天界には白い布しかないがその布はとても頑丈で燃えにくく、破れにくい性質をしている
だが欠点があり物理的な攻撃に耐える事は不可
「 え〜と、 ここ縫えばいいん? 」
「 そ〜そ〜 ! ここをこうしたら作りやすいはず! 」
「 お!ほんまやん!ありがと! 」
かなたの説明はわかりやすい、私は作るのが苦手だがかなたと一緒ならなんでも出来る、きっと。
「 っしゃあ!出来… 」
そう言おうとした瞬間
外から『ズドーン』 等の建物が破壊される音や
人間の声に聞こえる魔物のような鳴き声が聞こえてくる。
「 か、かなた…なにこれ? 」
「 襲撃かな …? 悪魔からのじゃないなんだ … ?」
私は怖くてつま先から頭のてっぺんまで震え上がった。
怖い、本当に。
「 ごめん 僕行ってくる 」
「 え? ダメだよ危ないって 」
「 ここ(天界)の為なんだ ごめんね 」
それを言い残してパートナーだったかなたは大きな天使の翼を広げ外へ飛び立った、
明らかに外は安全では無い、生きては帰れないはず。
「 か、かなたッ ! 」
私も翼でかなたを追うように飛び立った。
上手とは言えないが 教えてもらった通りに飛ぶ
「 何処 …アイツ何処行ったんだよ…! 」
途中までは順調だったがかなたを見失ってしまった。
それも加え、飛ぶ力も尽きてしまった。
ゆっくりと地面へ落ちて行く。
「 痛ってぇッ…゙ 」
地面に叩きつけられた。
痛い、とても痛い。まるで初めて人間に血をあげた頃の様に…いやその時より痛い、
「 骨 … 折れたかもな… 」
足はギリギリ歩けるくらい使えるが左腕側で衝撃を受けたので左腕はとてもじゃないがあまり動かない。
「 かなたを … かなたを探さないと … 」
翼はもう使えないと言っても良さそうなぐらい傷が付いている。
「 ブミィ… ブミ… 」
小さな壊れかけの建物から何か聞こえてくる。
「 なんだろ … 」
気になり、その建物の中に入ってみる。
黒い何かが居た。人形のような動物だ
「 ブミッ… ! 」
あ 、 よく見ると怪我をしている
その子をそっと抱き上げ怪我をしている部を先程使っていた白い布で包帯代わりとして傷口を塞ぐ。
「 これで大丈夫、 」
ぎゅっと抱きしめる。
…外から人間達の声が聞こえてくる
『 天使だ!天使を探せ! 』
… ?どういう事だ?
『 天使の血だけじゃ何も出来ねぇ!髪の毛とか骨とか 天使がいたら銃とか武器を使って倒せ!物資を集めろ! 』
物騒だな、何を考えてんだ。
「 ブミ … ? 」
「 大丈夫、怖くないよ 」
「 ブミッ! 」
そういばかなたは大丈夫かな。
…まぁ強いし何とかなってるか 。
そうおもいたい。
すると、こちらに足音が聞こえてくる。
やばい、人間が来た。 逃げないと
『 この中に誰かいるぞ!天使だ! 』
やば、足動かんわ…
「 ブミッ … ! 」
『 … なんだ悪魔か、 』
…え?
『 辛かったでしょうねさあ、こちらへ 』
「 は、はぃ … 」
あまり状況が理解出来ないが、今はそんな事どうでもいい、生きれたんだ そう生きれたのだ。
「 ブミッ… 」
「 … なぜ天界にいた… ? 」
私は思わずこの質問をした。
『 実験に成功をしてな、天界に行けるようになった 天使の血は様々な病気や色んな効果があるから便利なんだ 』
『 だが 血だけじゃ もう何も作れなくてな 』
「 へぇ … 」
そうなんだ。
『 というかあんた悪魔でしょ、なんで天界に居た? 』
「 あ、…えと … 」
『 … 記憶が無いのか きっと神に連れ出されたのだろうな 』
『 もう神は居ないと言われているがなw 』
「…」
黙って私は話を聞く。
情報を得るために、
『 よし、ここに住むといい 協会だ 』
「 … ? 」
『 悪魔は俺達を守ってくれるんだ、天使と違ってな 』
「 天使も守ってくれるんじゃないの? 」
『 いや? ただ言う事を聞いてくれるだけで 』
『 戦闘はしてくれない 』
『 悪魔の血はそこまで珍しくないが とても戦闘向けでな 』
『 今血は天使からもういらないぐらい貰ったからな 』
『 偶に魔物が攻め込んで来て危ないからな 』
「 なるほど … 」
話長、もうちょいまとめてくれても良かったんじゃね?…まぁいいけど
『 あと部屋ここだ、使わなくてもいいからな 』
鍵を渡された、今日からここが家…か、
コメント
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かなたんはいったい…
黒歴史になりそうで笑う