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雑多小説部屋。二次創作やオリジナルなど色々です。
【ib】『好きな人』(イヴギャリ・ネタバレ注意)
貴方のことが好きでした。とっても優しくて、ちょっとビビリで、私のことを第一に考えてくれて。
―私のために、命を捨ててくれて。
私は全てを思い出した。あの時、ギャリーが私のために薔薇を渡したこと、メアリーが絵画だということ。私は許せなかった。お前に心なんてないのに。そんな嫌悪感が頭に浮かんだ。そして、今週、ワイズ・ゲルテナ展が復刻開催される。そんな情報を聞いた私は決めた。『メアリーをもう一度あの世界』へと閉じ込める。そうすれば、全てが元通り。そうと決まれば、早速動こう。
「あの…お母さん。」
「あら?どうしたの、イヴ。メアリーならあっちに…」
「違うの。あのね、私、もう一回ゲルテナ展に行きたいな…って思ってて。」
「…そう。イヴ、そんなゲルテナの事が気に入っちゃった?」
「う、うん…!」
「そう。なら今度皆で行きましょうか。ふふ、イヴ、珍しいわね。」
「そうかな。じゃあ、私、メアリーに言ってくるね。」
「ええ。いってらっしゃい。」
よし、上手く行った。あとはメアリーを…
「メアリー。」
「あ!イヴ!どうしたの?」
「今週、またゲルテナ展へ行こう!って話になったの。だから、日曜、準備しててね。」
「え…」
明らかにメアリーの顔が引きつった。そんな顔したってもう遅い。
「あ、うん。準備、しておくね!」
「うん、楽しみだね。」
『忘れられた肖像エンド。』その後の妄想を私がしただけです。生ぬるい目でお願いします。