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よぞらもち
96
#青愛され?
歩夢(仮)
163
第6話 「帰り道」
スーパーで買い物を済ませた赤。
夕飯の材料。
牛乳。
洗剤。
黄が好きなゼリー。
袋を持ち直し、家へ向かって歩き出した。
(急がないと…。)
今日は少し帰りが遅くなってしまった。
紫も仕事から帰ってくる。
早く夕飯を作らないと。
そう思った、その時。
「……っ。」
急に視界が揺れた。
思わず近くの電柱に手をつく。
ドクン……
ドクン……
心臓が大きく鳴る。
「はぁ……っ。」
息が苦しい。
頭もぼーっとする。
(大丈夫……。)
(少し休めば……。)
そう思って目を閉じた。
数秒後。
ゆっくり目を開ける。
「帰らなきゃ……。」
もう一度歩き出そうとした時だった。
「……赤くん?」
聞き慣れた声。
赤はゆっくり振り返る。
「……紫くん?」
仕事着のままの紫が立っていた。
「どうしたの?」
「え?」
「なんでそんな所で立ち止まってるの?。」
「あ……。」
赤は慌てて笑った。
「ちょっと休憩してただけ。」
「体調悪いの?」
「違う違う。」
首を横に振る。
「荷物重かっただけ。」
紫は赤の顔をじっと見つめた。
「……ほんと?」
「うん。」
「顔、赤いよ。」
ドキッとした。
思わず視線を逸らす。
「歩いてきたから。」
「……。」
紫は何も言わない。
ただ、心配そうに赤を見ていた。
「紫くんこそ。」
赤は話題を変えるように笑う。
「仕事は?」
「今日はたまたま近くの現場だった。」
「そっか。」
少しだけ沈黙が流れる。
「……無理してない?」
紫がぽつりと聞いた。
その一言で。
張りつめていたものが、
少しだけ揺らいだ。
「俺は……」
言葉が続かない。
目の奥が熱くなる。
「赤?」
紫が一歩近づく。
「……っ。」
赤は顔を伏せた。
「俺……ちゃんと、できてるよね……?」
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え?
嬉しすぎる
コメント
2件
第6話「帰り道」、読み終わりました。 紫くんが心配そうに「無理してない?」って聞いたところで、はっとさせられましたね。赤くんが一生懸命に「ちゃんとできてるよね?」と聞く場面、とても切なかったです。二人の距離感や、互いを思いやる気持ちが静かに伝わってくる、優しいエピソードでした。