翔太「ん…なんじ……」
時計を見れば2時間が過ぎ、夜中の2時に突入しそうだった。
翔太「…りょーた…ナデナデ」
涼太「しょ……た、?」
翔太「あら…起こしちゃった、寝てていいよ 」
涼太「だめ……」
翔太「俺、リビング行きたいからさ」
涼太「…りょたもいく」
涼太の第一人称が“りょた”になっている時点で相当滅入っているのだろう。俺はそんな涼太を抱き寄せ背中をトントンっと軽く叩いてあげた。
翔太「弱い俺でごめんね…怖かったろ」
涼太「…しょたは、弱くない。りょたのこと守ってくれたもん…」
翔太「俺…守れてた、?」
涼太「ぅん……すっごく…守られてた」
翔太「ょかった……」 ギュッ…
翔太「涼太、抱っこしようか」
涼太「ぅうん…歩く」
翔太「そっか」 ナデナデ…
涼太「…でも、お手々つなご…?」
翔太「!おてて…ふふっ笑、かわいーな?」
涼太「~~…//、つないでっ!…、」
翔太「うん笑…」 ギュッ(手
ガチャ
翔太「んぇ…みん、な??」
照「お、起きたか。こっちおいで」
阿部「眠たいでしょ~ほらほら」
翔太「康二とふっかとラウは寝てるのね…申し訳ないな」
目黒「いいんだよ、そのくらい心配なんだよ」
翔太「そっか…ありがと……」
涼太「…ギュッ…」
翔太「大丈夫だぞ…怖い人なんて…ここには居ない。」
涼太「……プルプルッ、…」
あー……ようやく、涼太が人に慣れて感情も出せるようになったのに。こんな事があったから怖いよな。塞ぎ込んじゃうよな。俺がもっとしっかりしてたら…
阿部「…涼太くん」
涼太「っ……?チラッ」
阿部「おいで?」 パッ
涼太「…!……?」
阿部「ほらほらっ」 ニコッ
涼太「………」 テク……テク
ポフッ…
阿部「よしよし、いい子いい子…」 ギュッ
佐久間「怖かったねぇ…もう俺たちいるから安心だよ…!」 ギュッ…
涼太「……っ、…ポロポロッ…」
阿部「うん、…そうそう、泣いていいんだよ。」
「つらい時、泣くのは当たり前なんだから…」
涼太「ポロポロッ……」
翔太「涼太…」
照「……ギュッ」
翔太「んぇ?ひかる……?」
照「寂しいなら寂しいって言え。嫉妬したんなら嫉妬したって言え。怖いんなら怖いって言え。」
「いい?翔太は涼太を大事にしなくちゃいけな
い。それは翔太が選択したことだから」
翔太「…ぅん」
目黒「…岩本くん…」
照「でもだからといって自分を蔑ろにしていいって意味じゃない。」
「忘れちゃ駄目だよ?翔太は涼太くんを守る」
「でも自分も甘えていい、それが今翔太がやらないといけない“壁”だよ」
「翔太は1つ1つ丁寧に考える。凄くいいこと。でも考えて考えすぎて我慢して我慢したら元も子もない。」
「俺は1回それでみんなに迷惑かけた。ふっかにドチャクソ怒られた。」
「だから言える。
“守るものは守り、崩す時は崩す”
このメリハリを大事にしてね?いい…?」
翔太「……ぅん…ポロポロッ…」
阿部「翔太」
翔太「…?グスッ」
阿部「翔太もおいで?」 パッ(手
佐久間「ほーらこっち来いっ!」ニコッ パッ(手
翔太「…ポロポロッ……」
照「ほら、行っていいんだよ」ニコッ…
翔太「っ……、」
涼太「しょーた……グスッ」
翔太「!」
涼太「しょたも…ッ…、」
パッ…(手
翔太「……」 テクテク……
ギュッ…
翔太「りょぅた……ッッ、……!グスンッ…」
涼太「しょ…たっ……」 ギュッ…
“守るものは守り,崩す時は崩す”
このメリハリは確かに大切なのかもしれない。
コメント
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照さんの言葉が刺さる🥺良い言葉 崩すときは崩すかぁ😳