やっぱ、そうちゃんは道場におった。
道場の真ん中で、じーっと目ェ瞑って座禅組んどった。
綺麗やなぁ……
昔からそうちゃんの姿勢や横顔はほんまに憧れでもある。
私は道場の扉にもたれながら、そうちゃんを見つめる____
ほんま、かっこええ……。
しばらくじっと見つめとったら、
そうちゃんは横に置いてあった刀を抜き____
真っ直ぐ振る____
その姿は本当に____
『綺麗やなぁ………』
「ん?」
あ、
心ん中の声が出てもうた。
「未来か!珍しいなあ。おはよう」
そう言って私の方を見て、笑う。
『おはようそうちゃん』
私も微笑んで言う。
久しぶりに、そうちゃんの道着姿は
ドキドキする____
そんなん考えとったら
そうちゃんは、私に近づいてきて
「見惚れてもうたか?」
と、ニヤニヤしながら言う。
『なっ!?///そんなんとちゃうわ!///』
そう言って、顔を隠すも
「顔赤いで〜?バレバレや」
ニシシとそうちゃんは、笑い顔をのぞき込む____
『もうほんま……やめて///』
そんなん昨日の今日やのに……
ぐるぐるぐる……色々考えよったら
そうちゃんが
「ほんま可愛ええなぁ未来は。」
そう微笑みながら言って、私をギュ〜っと抱きしめた。
『えっ!?えッ……///待ってよそうちゃん…なに…///』
急な出来事に頭が回らんくて言葉がめちゃくちゃ。
それに行き場の無い手は、そうちゃんの胸板にピッタリ密着してて
あわわ……///
あたふたしてると
「ふぅ…癒されたわぁ」
そう言って、私を離すそうちゃん。
ほんで
「今日のトレーニングは未来も来たし、終わりにしよか」
そう言って道場から出ようとしてた。
のを、私は
『待ってそうちゃん!』
そうちゃんの服の裾を引っ張って呼び止める。
「ん?」
そうちゃんは、振り返る。
久しぶりやから、____
なんか緊張するなぁ。
けど
「私の稽古付き合うてくれん?!」
思ったより大きい声が出てびっくりした。
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