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💛 side
🩷「ねぇ、みてみて」
🩷「翔太またインスタライブで喧嘩売ってる 笑」
💚「それ俺も見てた 笑」
❤️「自分の誕生日に視聴者に喧嘩売るの凄いよね」
💙「だって俺の事いじってきたし」
💙「だから俺も返してあげた」
今日も俺らの楽屋は騒がしい。
広い部屋でメンバーが1箇所にギュッと集まってくだらない話をする。
俺はそんな時間がたまらなく好き。
ただ……
💜「……」
最近は一人でぽつんと椅子に座ってスマホに夢中になっているか寝ているかのどちらかの辰哉。
今日の彼は冷めた表情でスマホを眺めていた。
そんな辰哉を放っておけるはずがなく、俺は横に座る。
💜「……照?」
💜「どうしたの?」
💛「どうしたのって?」
💜「いや…みんなのとこ行きなよ」
💛「辰哉の隣がいい」
俺と辰哉は付き合って1年半。
関係が壊れることを恐れ躊躇っているときに、辰哉から告白してくれた。
最近の彼は少し前の明るさがだんだん消え去っている気がした。
だから俺は少しでも辰哉が元気になるようにと以前よりたくさんの愛情表現をしている。
💛「辰哉はスマホで何見てたの?」
そう言って辰哉のスマホを覗き込もうとした。
その瞬間、彼は焦った様子でスマホを隠した。
💜「あっ…、」
💜「別に面白いもんじゃないから…」
💛「……そっか」
え?
いや…怪しすぎる。
絶対に何か隠してる。
辰哉が元気が無い原因はスマホにあるのかもしれない。
💛「辰哉」
💜「…ん?」
💛「何か悩み事でもあるの?」
💛「最近元気ないよね…、心配だよ」
💜「そうかな?」
💜「いつも通りだと思う」
💜「別に何も無いよ」
辰哉はそう言った。
でも、彼が苦しそうな顔をしながら笑っていたのを俺は見逃さなかった。
何も無いなら、なんでそんな顔するの?
そんな表情をしながら何を悩んでるの?
なんで1人で抱え込もうとするの?
💛「何かあるなら言って」
💛「いつでもいいから」
💛「辰哉が1人で苦しむのは嫌だよ」
💜「うん、わかった」
💜「何かあったら言うね」
💛「……」
💛「好きだよ、 辰哉」
💜「俺も…だいすき」
俺達は抱き合いながら言葉を交わした。
心做しか、辰哉の手は震えている。
ただ、この時間を大切にしたいから、これ以上は何も問わなかった。
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