ギシッ‥‥‥
藍が逃げようと身体を動かすたびにベッドが軋む‥‥‥
「藍‥もういい加減諦めたら?」
ぴちゃ‥藍の胸に顔をうずめながらそう呟く。強く吸い、わざと音を立てると藍はさらに逃げようと身体を動かす。
「‥嫌やって言ってるのに‥‥あっ、」
埒が明かないので、さらに藍の両足を開かせて奥にある秘部をさらけ出す。
「やっ、いやだ、そこは‥‥‥」
拒絶の声が強くなるが、構わず近くにあったローションを自分の手に取り‥その部分に擦り込ませる。
「ひゃっ、だ‥だめ、いやっ!お‥ねがい、何でもするから‥そこはいや、」
涙声で訴える藍は、これまで以上に拒み、何とか開かされた足を閉じようと必死になっていた‥
「藍‥チュッ、ごめん‥もう無理なんだよ‥」
懇願する藍の足を淫らに開かせ‥持ち上げた足にキスをし自分でも驚くくらい冷静に伝え、指を藍の内部に差し込む‥
「んっ、やっ、ぬ‥抜いて」
「ん、藍の中気持ちいいね」
指を③本入れ込むと、藍の内部が指に絡みつき溶けてしまうような温かさに我を忘れ、指を激しく上下に動かしていた。
「はっ、我慢できない‥ねぇ、藍ここに入ってもいいよね?」
「いやっ、抜いてっ」
‥藍の言葉は無視して、指を引き抜くと‥代わりに屹立した自分のモノを入口に押し当てる。
「だ‥だめ!勇斗‥嫌だ、」
「もうあきらめなよ‥」
そう言うが、藍はボロボロ泣き出し‥
「祐希さん!祐希さん!!」
キャプテンの名前を連呼するようになった。
「こんなところで他の男の名前呼ばないでくれる?」
グイッと藍の顔を掴むが‥それでも名前を口にする‥諦めない藍に多少苛立ちを覚えた俺は、
「キャプテンは今頃エリカと一緒かもよ」
藍の耳元でそう伝えると、瞳が大きく開き、苦しげに目を瞑る‥が、
「それでも構わない、俺は祐希さんじゃないと嫌や、勇斗じゃない、祐希さんしかいらない!」
その時、カッと開かれた藍の瞳に、自分が映っていないようで‥どうしようもなく腹が立ち‥起き上がろうとする藍の顔を思わず叩いてしまった‥
そんなに強く叩いたつもりはなかった。
「藍!ごめ‥‥‥」
咄嗟に謝り藍を見ると、口の端が切れたのか血が滲んでいた‥
「勇斗‥俺は、祐希さんがいい‥例え祐希さんが俺を選ばなくても、俺は祐希さんしか愛せない‥」
涙を流し、そう伝える藍を見つめる‥。
いつの間にか‥俺の目からも涙が流れ落ちていた‥。
例え‥力尽くで藍を抱いたとしても、俺は一生藍の心を手にする事はないんだろうとその時、悟った‥。
それでも‥‥‥‥
「俺はお前が欲しかった‥藍を手に入れたかった‥」
口にしてわかった‥もう手遅れになっているというのに‥‥‥‥
その時‥、玄関の方で音がした。チャイムが連呼される‥‥‥。
まさかと思ったが‥ガチャッと玄関のカギが開く音に思わず走り出す。
藍Side
玄関の方で音がした途端、勇斗が走り去って行った‥。
今しかないと思い、両腕をきつく縛りあげているシャツを解こうとするが、食い込むだけでちっとも緩まない‥。
誰か来たんだろうか‥‥何やら喋る声‥怒鳴るような声と ‥女の人の泣き声?
こんな姿を見られたらマズいと思うのに、いくら力を入れてもビクともしない‥
そうしてる内に、走ってくる足音がこちらに向かってくる。嫌だ‥見られたくない、
バンッ!!!
扉が勢いよく開けられ、俺は咄嗟に目を瞑る。
誰が来たというのか‥怖くて目が開けられない‥。
だが‥‥‥
「藍!!!」
俺を呼ぶ声にハッと目を開ける。そこには、肩で息をしながら俺のそばに来て心配そうにみつめる祐希さんがいた‥‥。
祐希さんは、室内、俺を見て‥‥バサッと近くにあった毛布を俺に掛けてくれた。
そして、縛られていた両手を解き、気遣いながら俺の身体をチェックする。
「藍‥‥‥大丈夫?何か‥‥された?」
祐希さんが、そっと俺の口元に手を当てる。ピリッとした痛みに、そうだ、叩かれたんだったと思い出す。
自分の身体の状況がいまいち把握しきれていない俺だったが‥被っている毛布の隙間から見えている身体を祐希さんがチラリと見て、顔色を変えたのを伺うと‥もしかしたら勇斗の痕跡があるのかもしれない‥。
その途端にものすごい嫌悪感が湧き上がる‥自分は汚れてしまったんだと‥
祐希さんに相応しくなくなってしまったんだと‥
俺に傷がないことを確認した祐希さんが、そっと抱きしめようと腕をまわしてきたが、それを止める‥
「藍?」
「近寄らんといて‥祐希さん‥もう嫌になったやろ‥」
泣きながら離れようとする俺を、祐希さんが掴み留まらせる‥
「藍を嫌になる事なんてないよ、一度だってない」
優しく、でも確かな力強さで俺を抱きしめ、そう囁く‥。
祐希さんの匂いに包まれ‥一気に安心したのか、涙が止めどなく流れ落ちる。
「藍‥ごめん、遅くなって、怖い思いをさせてしまった‥」
祐希さんのせいじゃないよ‥泣きながらそう伝える。そしてふと‥俺を抱きしめている祐希さんの身体が震えている事に、その時になって気付く‥。
何もないはずだと思った‥と祐希さんは話してくれた。でも、勇斗の俺に対する態度を見ていて不安になったからここに来たということも‥。遅くなったのは居場所を知っているエリカさんがなかなか教えてくれなかったこともあり時間がかかったらしい‥
「藍?帰ろう‥一緒に帰ってくれる?」
静かに頷くと、俺の服を整え‥優しく抱え上げ部屋から出る‥。
玄関に着くと、エリカさんがうずくまり泣きながら俺を見あげていた‥。その横には‥‥‥
勇斗が壁にもたれかかっていて‥俺に気付き近寄ろうとしたが、祐希さんに睨まれその場で立ち尽くす‥。勇斗の顔には殴られたような跡があったが‥それを気にする余裕は俺にはなかった‥。
とにかく早くここから離れたかった‥。
「藍、大丈夫か?」
外に出ると、太志さんが待っていてくれていたらしく、俺たちのそばに駆け寄る。
お店の時から様子が変だったからと俺を気にかけてくれていたらしい。
「詳しくはまた今度聞く!タクシー拾ってあるから先に帰れよ」
そう言って、停めてあるタクシーに俺たちを乗せると‥藍、気を付けてと、最後に頭を撫でてくれた。
後から聞いた話だが、小川さんもついて行くと凄い剣幕だったらしいが、冷静ではないと判断され‥智さんが説得したらしい‥
タクシーに乗り込むと、どっと疲れを感じた‥
色んなことがありすぎて‥‥‥‥
そんな俺を隣に座る祐希さんが優しく抱きしめる‥
一ヶ月ぶりのぬくもりに
包まれ、俺は祐希さんがそばにいるという事実を噛み締めていた‥‥‥。
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👏!続きが待ち遠しいです!