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100日後に自✘‎するボクの日記

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100日後に自✘‎するボクの日記

40 - 40日目 _ ありがとう、おやすみ

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2024年08月29日

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旅行当日

スーツケースを持ち、新幹線に乗る。

ゆっくりと流れていく景色は次第に見慣れない物へと変わって行く。

ビルやお店がズラズラ~っと並ぶ疲れた景色とは違い、自然溢れるのどかな景色へと変わっていった。

目的地に着くと、ニーゴの皆と観光スポットへと向かった。

『へぇ、此処が噂の…!』

100段以上ある石段を登ると、木々に囲まれているけもの道へと辿り着いた。

「はぁ、はぁ…もう無理…まふゆ、アンタ早すぎよ!」

「……3人が体力無いだけじゃない?」

「でもスピード落としてってば!!」

「……ホラ、奏なんてもう足が動かないのよ!?」

「う、も、む…り……」

『奏、もう少しだから頑張って~!!』

奏を引っ張りながらけもの道を進んでいくと…。

辿り着いたのは、木々に囲まれた大きな鳥居だった。

「わ、凄い…」

「立派……」

『あ、奥に賽銭箱とかあるしお参りしていこっか!』

「そうね」

鳥居を潜り、賽銭箱にお金を投げ入れる。

奏、まふゆ、絵名は5円を。

ボクは85円を入れた。

各自お参りしたりお守りを買ったり写真を撮ったりした後は今日泊まるホテルへと向かった。

「……着いたね」

「へぇ、こんな山奥にこんな綺麗なホテルがあるのね…」

「チェックインしちゃおっか」

『そうだね!入ろ~♪』

ホテルに入るとチェックインを済ませ、部屋の鍵等を貰った。

『2階の5号室……205号室だね!』

「4つベッドがある部屋に泊まれて本当良かったわよね~……」

「だね……」

「あ、ウェルカムドリンク…飲んでく?」

『確かに!飲んでこ~よ!』

「私は烏龍茶…」

「私も烏龍茶」

『じゃあボクはオレンジジュース♪』

「ん~、私は紅茶!」

各自ウェルカムドリンクを飲んだ後、部屋へと向かった。

『じゃ、入るよ~!』

ガチャ

部屋へと入ると清潔な風が吹いてきそうなぐらい綺麗だった。(?)

『ベッドにダイブ~♪』

「はぁ、ダイブ気持ちいい~」 

「だね……んん、寝そう…」

「手洗って館内着に着替えたら?」

『確かに!ホラホラ、怠けるのはやる事終わってからだよ~』

「瑞希に言われると何かムカつくわね…」

「そうだね、着替えよっか 」

館内着に着替えた後、皆お菓子等を食べて、奏と絵名は館内を回っていた。

『……ボクは部屋から景色でも見てようかな』

部屋に入り、ベランダに出る。

サーッと気持ちいい風が吹き、髪が靡く。

下を見下ろすと落ちたら死ねるような高さだった。

『……今、落ちたら…どうなるだろう』

脳が正常な判断を出来なくなり、策をまたごうとした時。

誰かに抱き着かれ、バルコニーに転がる。

『っ……誰、、』

視界がぼやけ、目を擦ると目の前に居るのは同じくバルコニーに転がっているまふゆだった。

『まふゆ…?………何で、助けたの?』

「……旅行で誰かが死ぬなんて、嫌だから 」

まふゆは館内着の裾を少し握り、俯く。

『……あはは、確かに…そうだね、』

疲れきった中笑顔を貼り付けながら座ったまま景色を見る。

やっぱり、景色はいつ見ても最高だった。

「……瑞希」

『ん?……えっ、まふ、ちょ!?』

まふゆにぎゅっと強く抱きしめられる。

『ま、ま、まふ…ゆ?///』 

「……私も、同じ想いだよ」

勇気を振り絞りながらまふゆはそう言ったあと、「……ベランダに居たら風邪引くよ、部屋戻ったら、」と言い残し、部屋へ戻ってしまった。

『………………同じ、想…い…、?』 


『ちょっと、絵名のプレート茶色すぎwww 』

「はぁ!?そんな事言うなら瑞希もそうでしょ!」

『それに比べてまふゆはバランス良いね~』

「……よく分からないから適当にとった」

「まふゆらしい……」

『奏は…………それ何、?』

「…え?ラーメンとおにぎりラーメン」

『奏は相変わらず奏だね~…』

「せっかくホテル来てるんだから変わったの取ればいいのに」

「てかおにぎりラーメンって何よ!?」

今、ボク達はホテルのディナービュッフェに来ている。

各自好きなのを取って、席に座る。

「「「『いただきます/!』」」」

小さいカレーをスプーンですくい、口に運ぶ。

優しい味がして美味しい。

「ん~何これ美味しすぎ!!」

「絵名、もうデザート食べてるの」

「別に何だっていいでしょ!!」

「ん、、ここのラーメンは美味しい」

「奏らしいね」

『あっはは~、だね、美味しい…ね!』

美味しい、それは変わらない。

でも…あの時のまふゆの言葉しか頭になくて、笑顔は貼り付けるしかなかった。

「………瑞希」

『ん?』

まふゆの方を向いたと同時に口の中に何かを詰め込まれる。

『んぐっ……!?』

「……それ、特別に上げる」 

「…コンソメポテトだよ」

『……!』

確かにコンソメポテトの味が口の中へ広がってくる。

……それに、今ボクまふゆにあーんされた!?

これじゃあカップルじゃん…!!

『………………ぇ、あ、…、?…///』

段々顔が熱くなり、それを誤魔化すようにメロンソーダを飲み干した。

「ちょっと、いちゃつかないでくれる?」

「ふふっ」

「?」

そんなこんなでビュッフェは終わり…… 

就寝前

お風呂にも入り、ベッドに潜る。

「…電気消すね」

「うん!」

「ふふっ、何か修学旅行みたい」

『……だね~』

真っ暗になった部屋に、声が響いていく。

『……おやすみ』

「おやすみ」

「……おやすみ」

「おやすみ~」

段々皆が寝息を立てていく中。

ボクは寝れなくてベランダに出る。

別に落ちよう、と思って出た訳じゃないけど…ただ、ちょっと涼みたかっただけ。

『……まふゆも、ボクと一緒で…自殺しようとしてる、ってこと…なのかなぁ、。』

悶々と考えてやっと出した答えはそれだった。

でも元々皆死にたいって思ってたんだから…おかしくはない、?けど。

ボクは目をつぶりながら夜風にあたる。

夜風が……気持ちいい。

『ふぅ…………自然の夜風ってこんな気持ちいいんだ。』

いつの間にかもう25時。

いつもならナイトコードで作業している時間だ。

『……よし、何か寝れそう!』

『明日も早いし、もう寝ようっと』 

ベランダから部屋へと戻る。

そしてベッドに潜ると、睡魔はスグに襲ってきた。

(……ありがとう、…おや、すみ…………)

そのままボクは深い眠りに落ちた。

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