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おとぎの国の王子様とお姫様は幸せな
ハッピーエンドを迎える
お姫様は勇敢で美しくて非の打ち所がない
王子様も勇敢でお姫様を誰よりも愛してる
お互いを愛して
お互い支え合う
それが恋人だと私は思う
学校では目立たないし,端っこに居て。
勉強ばっかりしてる私はお姫様から程遠い
私は小さい頃からずっとキラキラのドレスが似合うお姫様になりたいと思っていた
高校生になった今でもそんなことを考えるなんて誰にも言えない。
だけどいつか目の前に王子様が現れて
今みたいな生活から連れ出してくれるんじゃないかって夢にまで見る
でも,王子様は居たみたい。
同じクラスの呉羽 葵くんは本当に王子様みたい
女の子達に囲まれて
女の子を姫って呼んでるし…
そんな王子様と席が隣になってしまった
いいのだろうか,こんな私で。
隣を勝ち取ってしまった…
「○○だよね!」
「よろしくね!」
話しかけられた?!よね、私の名前呼んでる,
しかも呼び捨てで….
『よろしく~….』
初っ端から陰キャ炸裂
おまけにコミ障も
大丈夫…人と話せるっちゃ話せる…
自分が話さないだけで話しかけられることがある。
無愛想な私,,
夢にまで見た王子様が隣にいるんだ,,,
ちゃんとしなきゃ
背筋を伸ばして,,,
授業はいつもより真面目に受ける
「教科書見せて欲しいんだけど…」
「あ,うんいいよ,!」
びっくりした,,急に話しかけられるとやっぱり驚く,,,
コミ障あるある話す時最初に「あ、」が付く
またやってしまった,,,
授業中横を見ると理想的な王子様が隣にいる
これじゃ集中出来ない
しかも教科書見せてるから距離が近いし
でも無意識に見てしまう
だってずっと憧れてた王子様が隣にいるんだよ?!
仕方がないここは窓際,,
外でも見て誤魔化そう
「あ、集中してなさそうな○○!ここ答えてみろ」
え
終わったじゃん
無理だよ
先生の言う通り集中してなかったんだもん
「えっと,,, 」
ツンツンと手をつつかれた
そう、葵くんに。
「ここの答え」
急なことでびっくりしたけど
折角教えてもらったんだ,,,早く答えなきゃ
「_です!」
「正解だ集中しろよ〜」
「は、はーい…」
先生の事はどどうでもいい
とりあえず今は
「葵くん,ありがとう」
「どういたしまして」
「外なんて見てどうしたの,」
貴方がかっこよ過ぎてなんて言えない
「ううん!大丈夫なんでもないよ」
授業中コソコソ話す,
それだけでドキドキする…
それから葵くんは私によく絡んでくる
「ねぇ!一緒にご飯食べよ!」
「うん,私でよければ」
でも要注意,
ファンの人はこの学校にも居るし
一緒にお弁当を食べたい人だっている
本当に私で大丈夫だろうか…
「葵くんのお弁当カラフルだね! 」
「自分で作ったの?」
「うん!」
「○○のお弁当もキャラ弁だ!」
「可愛いね!」
「朝は時間が無いから夜に作ってるの」
「実は親居なくてさ」
そう言うと葵くんは暗い顔をした
「あぁ!ごめんね暗い話を…」
「ううん,辛かったね○○…」
実際辛かったのは事実
葵くんの優しい声が凄く落ち着く…
「○○あーん」
え?
咄嗟の判断,,,
口を開けてしまった。
「美味し?」
「う,うん!」
「じゃあ明日も作る」
「明日も食べてよ!」
え?いいんですか?葵くん,
答えはもちろん
「うん,,楽しみにしてるね!」
そして後日。
まじで卵焼きを作ってきた。
葵くんが手作りした卵焼きだ、
「今日も作ってきた!」
「食べて食べて!」
「頂きます…」
「ん!美味しい!!」
「笑った顔可愛い」
「へ?」
「え?!/////」
今,可愛いって言った…よね
しかも私に
やばいよそれは…
お世辞でも嬉しいって…
「あ!照れてる〜」
そんなこんなで放課後
今日は真っ直ぐ帰ろう…
「○○〜一緒に帰ろ」
「え!?いい、よ?」
いいって言っちゃった
気のせいかな,,
周りからの視線が痛いよ
そうだ,この王子様こと葵くんの隣歩いてもいいように少しでも自分を変えてみよう
少しでも変われるように朝はいつもより早く起きた。
まずは体型だな,,
親がいない生活になると体重は必然的に減っていく。
この前測った時より-3kgしてた
ま、まぁ体型はいいとしよう。
あとは髪
3年間伸ばしっぱなしの髪を下ろしてみた
まぁ、ツヤは残ってる
いいシャンプーに変えちゃお
メイクは薄くやってみる
お母さんと遊びでしたメイクがここで役立つ
あとは,,,
制服のブラウスはアイロンをかけて真っ直ぐ
いつもは着ない大きめのセーター
眼鏡も外してみよう。
あと,1番大事なのは……
「笑顔」
よし,これで学校に行こう