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注意報出しときますねー
(夕暮れ。万事屋。外は小雨。
窓の外をぼんやり眺めてる彩音。
銀時は机に肘をつきながらジャンプ読んでる。)
銀時「……また雨かよ。
こういう日は妙に、甘いもんが欲しくなるんだよな。」
彩音「あんたの場合、晴れてても食ってるでしょ。」
銀時「おう。でも今日はなんか違う。……ほら、彩音も食えよ。」
(自分のパフェをスッと差し出す)
彩音「……え、半分こってこと?」
銀時「嫌ならいいけど?」
彩音「……いや、食べるけど。」
(スプーンを受け取って、少し照れながら一口)
(沈黙。少しして、彩音が笑う)
彩音「あっま。砂糖の塊じゃんこれ。」
銀時「そうだろ?でも甘ぇのってさ、疲れてる時にはちょうどいい。」
(ちらっと彩音を見ながら)
「お前、最近無理してんだろ。」
彩音「……気づいてた?」
銀時「バカみてぇに気づくわ。
お前、無理して笑う時、いつも拳が震えてんだよ。」
(彩音、ハッとして拳を見る。
静かにスプーンを置く)
彩音「……アタシ、また殴ることしかできない自分が嫌になってた。
あの頃と、何も変わってない気がして。」
銀時「変わってるよ。」
(即答)
彩音「……え?」
銀時「昔のお前は、“誰かを守るために拳振る”なんて考えちゃいなかった。
今は違うだろ。」
(そっと手を伸ばし、彩音の拳に触れる)
「この拳、もうちゃんと人のために使える手になってるよ。」
(彩音、少し目を見開いて)
彩音「……銀時……」
(ふと、銀時がにやっと笑う)
銀時「まあでも——拳で殴るのは俺以外な。」
彩音「……は?」
銀時「お前が誰かのために傷つくの、見たくねぇんだよ。
……どうせ俺の甘さが移ったかもな。」
(沈黙。雨音がやわらかく響く)
彩音「……バカみたいに甘い。」
銀時「パフェよりか?」
彩音「パフェより。」
銀時「じゃあもう一口いるな。」
(スプーンでパフェをすくって彩音の口元に)
彩音「……子ども扱いすんなよ。」
銀時「じゃあ“大人扱い”してやろうか?」
(低く笑う)
(彩音、顔を真っ赤にして拳を軽く銀時の肩にぶつける)
彩音「……うるさい。」
銀時「はいはい、甘いの追加な。」
(またパフェを差し出す)
(雨が上がる。
窓の外に夕陽。
その光に照らされて、彩音の頬がほんのり赤く輝いている。)
ねぇ?いつくっつくのやら()