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藍)今日から入学…!いやぁ、バレー部入りてぇなぁ…



有)もぉ〜なんで俺が勧誘なんか…もぉおっ、山さん人使い荒いっ!



あの人…バレー部のチラシ?あの人バレー部なんかな…



藍)あのっ…!



有)あっ、はいっ?



藍)あのっ…それ、バレー部…っすよね!



有)はいっ、もしかして1年生?



藍)はいっ!俺、バレー部入りたいんす!



有)よっしゃ!じゃあこっちおいで!俺、西田有志、お前は?



藍)藍です!髙橋藍っ、西田先輩、よろしくお願いします!



挨拶をして、先輩について行く



有)ここが体育館。ほら、あれがバレー部



小智)にしだぁー



有)あん?



小智)あれ、新入生?



有)藍だって。ちょっと見せてやってもいい?



小智)おい、俺先輩だから敬語。



有)うぃーっすw



軽…何このノリ、軽っ、大丈夫なのか…?



??)あっ、危ない!



藍)えっ…?



ボールが俺の顔面にクリーンヒットした。



藍)いっ、!!……てぇ…



??)大丈夫…?



有)ちょっと祐希さん!この子新入生!



祐)うわぁほんとっ!?まじごめんっ、!



藍)いえっ…大丈夫っす…



痛みが引いてきて恐る恐る目を開けると、そこには、端正な顔立ちをしたデケェ男の人が立っていた。



祐)君新入生だったよね。名前は?



藍)あ、髙橋、藍です…



惹き込まれるような熱い瞳に、つい見惚れてしまっていた…あぶねあぶね



その後も、バレー部の練習風景を見ていくことにし、シューズの音とスパイクの音が混ざって、不思議と心地良さを感じた。



祐)しゃぁあっ!!



藍)…フォーム綺麗…すげぇジャンプ力…



小智)祐希に惚れた?



藍)えっ、!?いやっ、そうじゃないっす…



惚れた…?俺が?男に…?俺別にそんな趣味ない…



けれど、石川先輩には、何かと惹かれるものがあったのは確かだった。



藍)ひゃっ、!?



俺がぼーっとしてると、突然頬に冷たいペットボトルを当てられた。



祐)あぁっ、ごめん、そんな驚くと思ってなくて…笑



にへらっと笑う顔に、苛立ちは感じなかった。



藍)えっと…石川先輩…



祐)祐希でいいよ笑皆からもそう呼ばれてる。



山智)祐希っ!祐希くさぁっ!シャワー浴びてこいっ!



祐)えぇっ!?うそぉ…じゃあ、行ってくる!



俺に手を振って、颯爽とシャワールームへと走っていく。



太志)ちょっと、えっとー、新入生の藍くん



藍)あっ、はいっ、?



優しそうな人に声をかけられた。



太志)身長とか希望ポジションとかいろいろ聞いとけってキャプテンに言われたから、聞いてもいい?



藍)あぁ、はいっ…えっと…



色々話していると、いつの間にか日が傾いていた。



藍)じゃあっ、また、!



有)今度は入部届持って来いよー!笑



小智)にしだーお茶奢ってー



有)先輩だから自分で買ってください笑



小智)えぇーけちー



藍)んふふっ、じゃあ明日また来ます!



祐)待ってるよ。



踵を返そうと思った時にかけられた声に、何故か感情が昂った。



藍)はっ、はいっ!



心拍数が上がり、体の芯から火照るような感じだった。



その火照りは、帰路についても収まることは無かった。






続く


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