ドンドンドンドン
???「このドアを叩く音は……」
???「誰が来たのか簡単に予想できるわね……」
???「興奮した紅蓮先生か……あとは……」
???「あの妖怪だな」
???「はぁ……」
ここは、生徒会室。「雨花」、「橙」、「桃時」、「兎白」、「瑠璃人」は今から来るであろう招かれざる客に憂いていた。
ドッゴォォォォン!!!!
???「よっ!雨花!」
雨花「やっぱり……」
現れたのは、雨花たちの想像通り「化茶」だった。
化茶「雨花〜アタイなぁ〜新しい妖術を覚えたんだよ〜」
雨花「あっそ」
化茶「ちゃんと聴いてくれよ〜本当に面白いからさ!」
兎白「どんな妖術なんだ?」
桃時「バッカ!!そんなこと聴いたら……!」
化茶「よし見せてやろう!」
橙「はぁ……やっぱり……」
瑠璃人「いつもの感じだな……」
化茶は、雨花たちの前に立つとパンパンと手を叩いた。すると……
橙「え!?」
桃時「これは……」
兎白「すごいな」
瑠璃人「マジか」
雨花「…………」
雨花たちの目の前にいるのは、”雨花”だった。
そう、つまり……
雨花「他人に化ける能力を得たってことね」
化茶「すごいだろ〜お前たちにも化けられるんだにゃ〜」
パンパンと手を叩くと、次から次へと橙、桃時、兎白、瑠璃人に変身した。
桃時「今回のは本当にすごいと感じたわ。声や身長まで一緒だなんて……」
橙「よくみてみると私の顔ってこんな風にできてるんですね……」
化茶「もっとみて良いぞ〜あっ体も化けられるだぜ〜にゃはは!」
化茶は服を脱ぐ。
瑠璃人「!?!?!?!?」
化茶「どうd((橙「やめろ」
橙は化茶をポカっと殴る。
化茶「痛てて……まぁとにかくこんな感じなんだにゃ〜」
化茶はつま先立ちでくるくる陽気に回転している。
雨花「確かにすごい能力だけど……悪用したら永久に生徒会室に出入り禁止にするからね」
雨花は、親指で首を掻っ切るポーズを取った。
化茶「ひぃ!恐い恐い……分かってるにゃ〜まぁ……多分?くすくす」
雨花「…………」
化茶「はいすみません」
「じゃあ」
化茶「じゃあまた会おうな!雨花!」
こうして化茶は消えた。
桃時「本当になんなのやら……」
橙「あの方は本当に自由な方ですね」
瑠璃人「でも何であんなに雨花のこと気に入ってるんだ?」
兎白「確かにそうだな」
雨花「…………」
《お前を気に入ったぞ!その何も通さない透き通ってるわけでも濁ってる訳でもない本当に「何も映っていない目」……!とてもアタイ好みの目だ!!アタイと付き合わない?》《お前「気づいてる」んだろ?そして、お前の目的は……!》
あいつ何がしたいんだろう……
橙、桃時、兎白、瑠璃人は雨花を他所に仕事に戻り、雨花は仕事をしながら考えていた。
────自分を学校から消す方法を。
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