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夕食後、先生が発表した。
先生「今日は肝試しをやるぞ!旅館の裏山にある神社まで行って、札を取ってくるんだ!」
生徒たちの間で「えぇぇ!?」と悲鳴が上がる。
ころん「無理無理無理!絶対お化け出るじゃん!」
莉犬「あはは!ころちゃんビビりすぎ~!」
ジェル「俺はホラー得意やで?へっちゃらや!」
さとみ「……俺は別に平気。どうせ仕掛けとかでしょ」
るぅと「でも夜の山は危ないですし、みんなで協力しないとですね」
ななもり。「よし!じゃあ俺たちは6人全員で行こ!」
暗い森を懐中電灯ひとつで歩く。
虫の声と風の音が響き、空気がひんやりしている。
ころん「やっぱ怖いって!僕後ろ歩く!」
莉犬「ダメだよ、ころちゃんが後ろにいたら絶対走って俺の背中にぶつかるんだから!」
ジェル「ひぃぃぃって叫ぶころんの姿、もう見えるわ」
さとみ「静かにしろ、足音で余計怖くなるんだよ」
(でも本人も少し顔が引きつっている)
ガサッ、と茂みが揺れた瞬間――
ころん「ぎゃあああああ!!」
莉犬「あはは!ただの猫じゃん!」
ななもり。「ビビらせないでよ~!…でも確かにちょっと怖いな」
鳥居をくぐると、そこには札が吊るされていた。
でも風でカサカサ揺れて、まるで人が立っているみたいに見える。
るぅと「あれ、札ですよね…?」
ジェル「なんや、意外と簡単やん!」
(走って取りに行こうとするジェル)
その瞬間――
どこからか「うぉぉぉぉ!」と大きな声が!
ジェル「ぎゃああああああ!?」
ころん「出たぁぁぁぁぁ!!!」
(全員絶叫して逃げ出す)
仕掛け人は先生と有志の上級生。
懐中電灯で照らされながら大爆笑。
先生「お前ら、声で山が揺れそうだったぞ!」
ななもり。「完全に引っかかった!」
さとみ「……俺は怖くなかったけど?」
莉犬「いやいや、一番叫んでたのさとみくんでしょ!」
るぅと「証拠もしっかり聞いてましたよ」
(さとみ、耳まで赤くなる)
旅館に戻ったあともみんな大笑い。
枕投げが始まり、夜はなかなか終わらなかった。