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コメント
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今回もめちゃくちゃ良かったよ!!!! おぉ!!!すっごいミッションだ!!! 色々、言ってもミッションだからと 潜入するナナパイセン流石っす!!!(?) うん、好き…こういうの好き!!!(?) マジで魔性の女だと思うマジで(?) 本当に運命を感じるかもしれない(?) 次回も楽しみに待ってるね!!!
うわ、よい
ふぅん……好き((((
ただ言わせたいセリフがあっただけ
スピカ「このお偉いさんと契約結びたいんだよねー」
ナナ「へー、早く結べばいいのでは?」
↓
スピカ「なんか好きな相手じゃないと結ばないらしい」
↓
スピカ「黒髪でー、大きい目でー、傲慢な魔性の女」
↓
ナナ「私?」
スピカ「契約つけてきて」
ということでナナ・キャリーが契約に臨みます。(猫耳としっぽはさすがに隠す)
スピカ「場所は屋敷で行われるパーティー。政治も渦巻く場所。他に貴族もいるから気品とかは気をつけて」
ナナ「はっ、誰に向かって」
スピカ「あとは……えーっと」
で、こんな露出の多い服できたと。全く、悪趣味極まりないドレスコードですわね。まぁそこは流石の私、見事に着こなしていますけれど。
にしても、私に似た女性が多いですわね。いえ顔面という話ではございません。そりゃ「魔性の女」が条件なのだから、顔立ちが整っている方は多いです。ですが私が言うのは、性格的にといいましょうか、どこか素っ気ない方が多いですわ。
「あの、貴女……」
「話しかけないで、あっちいって!」
「是非、私と共に_」
「耳が腐るわ、黙って」
この女性もあの女性も、どこか棘があり初々しい。このパーティーの主催者に気に入られようと頑張っているようですわね。若い子が頑張っているのを見ると、微笑ましい気分になりますわね。あら誰ですの今ババアって言ったのバレてましてよ。
ですが、全員が全員これでは話が纏まらなくってよ。全く、馬鹿なパーティーを考えたことで。……私もそろそろアクションを起こさなくてはいけませんね。ですが、私これといってこういう経験はなくて__
「そこの素敵なレディ?」
「あら、私?」
この男は確か……誰でしたかしら。最近の子はほとんど同じ顔ですわよね。ババアじゃないですわよ。スピカから政治も関係するからと教えられましたが、役立ちませんわね。
「艶やかな黒髪。煌めいている左右で異なる瞳。全てに私は惚れました。是非、私とダンスを踊ってはいただけませんか?」
あら、これまた一直線な口説き文句ですこと。私がそこら辺の子でしたら、一瞬でミッションを忘れて首を縦に振りまくっていたでしょうね。
ですが
「あら、少ない褒め言葉ね。
それともその程度でしか、私を言い表せないと?」
まだ甘い
「……っいいえ、貴女はとても__」
「皆そう言って同じようなことを口走ったわよ、そうならない自信がおありで?」
「……」
「私、チープな男には興味無いの。ごきげんよう。」
少し離れたバーのカウンター席に座る。鏡の反射で確認できるが、男はしばらく固まったままだ。マスターにカシスオレンジを頼み、しばらく目を瞑る。感じる視線の多さを整理して、思考を巡らせる。
アレコレやばいことやっちまったんじゃねーですの?
(※今ナナが断りを入れた男は子爵ですので、相当権力と地位があります。そんなやつの願いを断ったので、何だアイツ!?となってるわけですね)
ひ、非常にまずい事態ですわね。ですがピンチはチャンスといいますから、何かアクションをおこしてみましょう。スピカは「あんたはもう、条件あてはまりすぎだから、自然体で行きなさい」と言っていましたわね。私がこの目線を浴びせられて感じたこと……
思考が纏まったところで、後ろの視線達と目を交わす。視線だけでは分からなかったが、男女問わず私を見ていたらしい。相当な数が私が振り返ったのを見て、目をぱちくりとさせている。
「何タダで見てるの?悪いけど私はタダで見れる女じゃないわよ。」
「……でもいいわ、この場に免じて許可してあげる。しかとその目に焼き付けなさい。」
「ご注文のカシスオレンジです」
「あら早いこと、腕が立つのね」
カクテルもちょうどいいタイミングで来たので、マスターの方に向き直って口を付ける。そしてまた視線を探る。
やっばいですわ、さらに増えましたわ。な、何?何があってないといいますの?まずいですわ、注目を浴びるな、ターゲットにだけ集中しろとあれだけ言われましたのに。本当にまずいですわ。一応ポーカーフェイスは貫けてるつもりですけれど、いつまで持つものか分かりませんわ。あ、カシスオレンジ美味しい。じゃないですわよね、そうですわよね。どうしたものか……
「そこの貴女!!」
なんでこのタイミングでターゲットが声掛けますの。既にいたまれないというのに。
「あら、御用?」
「貴女は素晴らしい!きっと私の運命の相手だ!是非、私の妻になってくれ!」
色々段階すっ飛ばしすぎですわね、このお偉いさん。これでお偉いさんできてるのおかしくないかしら。
「貴方運命ごときに導かれる男なの?
なら、私の眼中に無いわよ。」
「私が求めてるのはね。運命を跪けて、悪戯に遊べる男よ。そんな男になれた暁には、私が気まぐれに遊んであげる。」
……これ、振ったみたいになりましたわね。ミッション、大丈夫__
「好き……」
あ全然行けましたわ
こういうの私好きーーーーーー!!!って気持ち全開で書きました。