テラーノベル
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笑い声が響く中、ジンは地面に倒れたまま空を見上げていた、全てがぼやけて見える、体中が痛い、息ができない、しかし次の瞬間、これまで感じたことのない、熱く、激しい炎が、胸の奥で燃え上がった
「アイツら!手加減を知らんヤツらや!」
「婿さん!!大丈夫か!」
誠一郎が駆け寄ろうとする、その顔には心配と怒りが混ざっていた
「大丈夫です・・・」
ジンは答えた、その声には揺るぎない決意があった
ワハハハ!「かかってこい!ジンさん!宴の始まりだ!!」
政宗が声高らかにジンを煽る
ムッカーーーーーー!
「やっぱり桜に未練タラタラじゃないか・・・」
(↑ジンさんは今猛烈に背中が痛い)
ジンはペッと血が入った唾を地面に吐いた、冗談じゃない、桜は誰かの所有物じゃない、学といい、政宗といい、どこまでもジンの嫉妬心を燃やすヤツだ、ジンは立ち上がった、泥と血にまみれた顔を上げ、再び神輿の下へと走り、花棒を担いだ
ドガァァァン!
担ぎ棒同士が激突する
臙脂と紫の神輿が音をあげて激しくぶつかり合う、何度も、何度も、押し合い、引き合い、また押し合う
―僕は極力争いごとは避けたいし、遊びにのように殴り合うのも好きじゃない・・・しかし、今目の前にいるこいつらを倒すことが自分の使命と理解した・・・―
「うおおおおおお!」
ジンは担ぎ棒を思いっきり握って咆哮した、生まれて初めて何も考えずに、ただ感情のままに叫んだ、その声は自分でも驚くほど野性的で、力強かった、周りの担ぎ手もジンの咆哮に触発され今は供に、西の山田組の神輿が東の神輿に突進した
足が地面を蹴る、全身の筋肉が悲鳴を上げる、でも、止まらない、止められない
ドガガガガガガガ!ドカーン!!
今度の衝突は、今までとは違った、ジンはまるで狂ったように連続で神輿をぶつけ出した、日頃の鍛えた体幹が役に立った、全身全霊の力を込めて、前へ、前へ、前へ・・・
もう何も見えない、ただ、前だけを見る、政宗の顔すら見えない、ただ、紫の神輿向かって押す、押す、押す
「な、なんやコイツーーーー!」
東の若者が驚きの声を上げる
「力が、尋常やない!」
「西の花棒担ぎはどこのもんじゃ!」
「見慣れん顔じゃ!」
「押されとる、押されとる!」
信じられない、という顔で東の神輿の男達が後退し始めた
ワハハハハハッ!「いいぞ!ジンさん!もっとかかってこい!!もっとだ!!」
酔って狂気に満ちた政宗が声高らかに笑う、額から血を流しているのに心底楽しそうだ
コメント
4件
ジンさん、底意地を見せてやって!!西の勝利は目の前よ!!
ジンさんの漢のスイッチを押しましたね!頑張れ!負けないよ😤 桜ちゃん見てる?ジンさん惚れ直しちゃう❤️🔥
ジンさん✨✨本領発揮!! かっこいいーー💕 このまま一気に攻めていけーー!! 西の勝利は目前よ👊