大介 side
大介🩷『でどうなったわけ?』
周りに誰もいないことを確認したにも関わらず至近距離まで詰め寄った翔太は小さな手を俺の耳元に添えて〝自信ないって言って最後までエッチしなかった〟と言って顔が真っ赤だった。距離感がバグってる翔太はいつだって俺の性感帯を刺激する。
大介🩷『イヤンくすぐったい』
翔太💙『おい真剣なんだぞこっちは!こないだの会話聞かれてて落ち込んでるんだ亮平は!エッチまで拒まれて大変なんだから』
なるほどね…
〝話聞かれたのは俺のせいじゃねえだろうよ〟そうだけど…とゴニョゴニョ言っている。
はぁ〜悩み事まで惚気に聞こえる…上手くいっててつまんねぇな〜ラブラブかよ。
大介🩷『そういや今日薬膳料理だろ?いんじゃないのもしかして?アッチの方にも♡今晩如何?俺と試してよかったら薦めれば?』
翔太💙『そうだね!いい考え…ん?佐久間とやるって事?』
思考回路が遅いな…一気に畳み掛ければよかった…
辰哉💜『何?なんの話?』
遅れて照と二人で現れたふっかは完全に顔面がオフってる。湯上がりのような白い卵肌で、いつでも布団に就寝できそうな程のリラックスムードで現れた〝配信って仕事って感じしないよな〜〟いやそれお前だけな…
照 💛『で二人で何の話してたの?深刻そうじゃなかった?』
大介🩷『ある意味深刻だよな翔太!とある友人が早漏気味で悩んでるんだと!なんかいい方法知らねえか?』
翔太の顔を見て全てを察した照と、一切の事情を知らない変態深澤。信じられないと言うような顔をした翔太を他所に食い気味で話に入って来た変態。
辰哉💜『誰よ友人って?実はなべだったりして?女の子満足させられないの?ダサい男だね…』
翔太💙『俺じゃねぇよ…佐久間余計なこと言うなよ』
舌好調の深澤は過去にモテモテだった頃の話を始めて聞き飽きている俺たちは右から左へ聞き流した。どうしても過去の武勇伝を話したいらしい。休む間もなく抱き潰しただの自慢げに語る深澤はキモかった…しかし翔太だけは次第に真剣な表情になると深澤の話に耳を傾けている。
翔太💙『長持ちの秘訣は?何かあるの?』
照は恥ずかしそうに片手で口を覆うと頰を赤らめて〝おい止めようぜ、真昼間から〟と言っているが変態深澤は止める気はないようだ。
辰哉💜『しっかり女の子に抜いてもらいなよ?あとは‥騎乗位とか?女の子に動いて貰えば意外と長持ちだぜ』
女の子の翔太の顔がどんどん赤く染まっていく…何故か俺の隣で照も顔を赤く染めている。
大介🩷『えっ?』
翔太 side
モテモテ伝説は本当だったんだ・・・
散々女の子と連発されれば恥ずかしくなって顔が熱くなる。普段意識していないのにこういう事を言われると〝受け〟としての自分に些か抵抗を感じる。亮平の隣に並ぶ自分は女の子としてそこに居るのかと思うと何だか自身の息子に申し訳ない気もしてきた。俯いて落ち込むと佐久間は肩を優しく撫でて〝どっちとか無いから愛してんならそれで良くねえか?〟何で俺の考えてる事分かるんだよ!カッコ良すぎかよぉ好きが終わんないじゃん・・・
辰哉💜『そうだ!薬膳茶なんて効き目あるぞ?毎日飲めばビンビンよ?』
意外な男からの謎のビンビン効果情報をゲットすると、収録が始まってしまい話がそこで終わってしまった。佐久間はコッソリ耳元で〝俺が全部メニュー制覇して効果を確かめてやるよ〟なんて言うと、店員さんにあれやこれやと注文すると、全部残さずデザートまで全種類食していた。
翔太💙『どう?なんか変化あった?』
収録終わり、トイレに立ち上がった照とふっかは暫く帰って来なかった。佐久間の隣に座ってコッソリ効果の程を聞く。
大介🩷『あ?分かんねぇ!身体はいつもより熱いな!お前さっきから距離近いんだよ//イヤらしく太腿触るなよ翔太のせいでムラムラしてる』
あ?意味わかんない…
多少の変化が伺えたようだが、何せ佐久間は全種一気食いしてる。どれが効いているんだか…
ふっかがトイレから帰ってくると〝ほれこれ帰って飲んでみなよ〟店内にあった薬膳茶の中からソレに効くとされるブレンドのものをプレゼントしてくれた〝ありがとう////照どうしたの?真っ赤な顔して…〟ふっかの後ろで顔を真っ赤にした照は前の方で腕を組んだまま固まっている。変なの…
辰哉💜『ルイボスティーもいいぞ!割と飲みやすいし、コンビニでも買えて即効性はないけど血行促進が肝だからな!頑張れよ!ナベちゃんと彼女満足させてやれよ?ちなみにどんな子?』
俺じゃないって…と言っても〝うんうん分かるよ恥ずかしいもんな〟と言って聞き耳を持たない。イライラするな。仕事の時はMCでみんなの話を上手い事回すのにプラベになると全くその能力を生かしきれていない…
大介🩷『コイツの連れは猫みたいに甘え上手で高身長のスレンダー美女だぞ!知的で嫉妬深くてエロい』
辰哉💜『何最高じゃん!今度合わせてよ?女版の阿部ちゃんみたいな子だな?』
照 💛『ブハッゴホッゴホッ////』
〝うんぁ汚ねえな照〟食後に店員さんに薦められた薬膳茶を飲んでいた照が吹き出してむせ返っている。照と2人で佐久間を睨みつけると収録を終えた照とふっかさんはまた2人で帰って行った。
翔太💙『2人って相変わらず仲良いね』
大介🩷『どうする今から?サウナでも行くか?』
翔太💙『いや…今日は帰るよベットが届くから家にいなきゃ//お茶の効果も確かめなきゃね』
〝送ってく〟いつもニコニコ笑顔のくせに…悲しい顔をしてそう言った佐久間の事が気になって胸がざわついた。水族館デートぶりの車内ではマンションまでの道のりが気まずくとても長く感じた。楽しい事は一瞬なのに…
大介🩷『楽しかったな…水族館』
〝うん…〟同じ事を思い出すこの時間が苦しい。
翔太💙『ごめんここで降りるよ』
佐久間は何も聞かない。路肩に車を寄せるとカチカチとウインカーの音がいつもより大きく聞こえる。〝早く降りろよ〟顔を上げて喋りかけた俺に佐久間は冷たく言い放った。
大介🩷『さっさと降りろ。もう戻れなくなるぞお互いに…亮平を愛すと決めたんだブレんなよ!』
後も簡単に決心がブレる。あの日で終わりと蓋をした感情が佐久間に触れ、佐久間の匂いに、優しさに触れただけで昂る気持ちが…
何で伝わるんだよ…
〝さよなら〟を言いたくなくて涙が頰を伝った。
翔太💙『最後にカッコいいとかずるいぞ…大好きでした。ありがとう〝さっくん〟』
大介🩷『最後じゃない…いつだって待ってるよ…翔太幸せになれ…困ったらいつでも助けてやるずっと大好きだ』
マンションに帰ると洗面台で顔を洗った。酷い顔してる。佐久間も蓮も何だかんだ優しいから憎めないし愛おしい。亮平とは違う愛おしさなんだと自分に言い聞かせた。
インターホンが鳴りモニターを覗くとベット搬入の配送業者の姿が映し出されて中へ通した。亮平は仕事で立ち会えない。
一番待ち侘びていた亮平が立ち会えないなんて少し残念だけど…玄関扉を開けてベットの搬入を見守る。楽しみにしていた亮平にベットが届いたよと報告すると〝帰ってくるまで寝ちゃダメだよ〟とメッセージが返ってきた。亮平が選んだ2人のベットだ当たり前じゃん。
翔太📩『早く帰ってこぉ〜い寝転んじゃうぞ』
ふふっ//喜ぶ顔が楽しみだ。設置はあっという間に終わり玄関先でお礼を言って見送った。嬉しくってついつい顔が綻んだ。
玄関扉を閉めると、ドアノブに置いた手が再び引き戻されて前のめりになって膝から倒れると、カツカツと怪しげな靴音がして顔を上げた。
涼太❤️『やぁ随分と久しぶり?そうだろ翔太?』
〝どうして…〟傷つくねぇ連絡くれないんだ?と言った涼太は俺の手首を掴んで中に入ってくるとドカッとソファーに腰掛け乱暴に俺の手を離すとバランスを崩して床に跪いた。
涼太❤️『コーヒー貰おうか?』
涼太 side
家具搬入に紛れてマンションに侵入すると、偶然にも翔太の部屋に届いた荷物だったようで暫く非常階段の金網越しから東京の空を眺めていた。
こんな真似をして翔太に会うだなんて卑劣な事をしている自分が痛々しげで滑稽だ。
亮平と付き合うようになって翔太はどんどん俺から離れていく。その恐怖からかどんどんエスカレートしていく自分の行動が恐ろしい。翔太の顔を見ると余計に止められなくなる。もうとっくに分かっているのに…俺のモノにはならないって。
コーヒーを淹れながら時計をチラチラと見て時間を気にしている。亮平の帰りが今日遅い事は分かっている。
涼太❤️『何度時計を見遣っても残念ながら亮平はまだ帰ってこないよ?ありがとう…ここのコーヒーはいつも美味しいね』
いつの間にか変わったコーヒーの味が俺と翔太の距離を表している。もう少し軽めのコーヒーが好きだった筈の翔太は、ちょっぴり苦味が増したコーヒーを美味しそうに啜った。
翔太の手の中にあるマグカップと同じ物が食器棚に並んでいる。それさえも今は俺の胸を締め付けた。
涼太❤️『引越し祝いまだだったろ?一緒に夕飯でも作らない?亮平喜ぶと思うんだけど』
朝日を浴びる向日葵のようパッと顔が明るくなると〝教えてくれるの?〟と言ってちょっと待っててと言った翔太は自室に向かうとすぐに青い布のようなものを持って戻ってきた。
翔太💙『じゃぁ〜ん可愛いでしょペンギンのエプロン』
〝ふふっ早く着て欲しいけど…〟
まずは食材を買いに2人で近くのスーパーへ向かった。すぐに警戒心を解いてしまうのは翔太の悪いところだ。ニコニコとスーパーの袋をブンブン振り回して軽快な足取りでマンションへ戻った。
翔太💙『何作るの?俺にも手伝える?』
涼太❤️『もちろん…まずは‥』
腕を耳の横にピッタリとくっ付けて手をピンと伸ばした翔太は〝手洗い!〟と言って小走りで洗面台へ走って行った。追うように後に続いた。綺麗に整理されて掃除が施されている脱衣場からお風呂場の棚に置かれたローションが生々しく、思わず目を逸らした。
泡だらけ手を一生懸命擦った翔太の腰から抱き竦めるように腕を伸ばすとビクリと肩を窄めた。
涼太❤️『石鹸掌に乗せて?』
翔太の手を覆うように手を洗うと、泡だらけの手で顎を掬いキスをした。洗面台に押し付けられた翔太は身動きが取れずにされるがままに貪られていく。水が流れる音が響く脱衣場で翔太は荒い息遣いのまま、足に力が入らなくなるとズルズルと下へ下がっていく。抱き抱えて持ち上げると、洗面台の押し上げ横に寝かせた。
涼太❤️『翔太アレ見えないところに直した方がいい…俺をイラつかせるには刺激が強すぎた』
指先を辿るようにお風呂場へ目をやった翔太は慌てて〝アレは直し忘れてただけ〟なんて的外れな翔太も可愛いくて大好きだ。
涼太❤️『少しは俺の事好きになってくれたのかな?アレから俺のこと考える日はあった?』
翔太💙『涼太の事は大好きだよ?でも愛とは違う…分かるでしょ?だって俺たち友達でしょ?』
涼太❤️『不正解だね…友達だなんて一度だって思った事ない。あなたが迎えに来てって言ったんだよ?責任とれよ』
翔太💙『ンンンンッ//ヤァッ涼太!』
翔太のベルトがカチャカチャと音を立て外れるとベルトを手首に巻きつけ、シャツを捲って視界を遮る。暗闇に足をバタつかせた翔太はいつものように俺の言葉に陶酔していく。
涼太❤️『いい子だ…翔太ちゃんと僕の言葉を聞くんだよ』
次第に大人しくなるその身体は、まだ俺が支配下にある事を物語っている。いけない事と分かっていながら翔太を手に入れようとする欲が勝る。
言葉は翔太を支配する為の道具でしかない。耳から入ってくる情報を体現化出来る翔太は従順で可愛らしい。
そんな翔太でも〝人を愛する事〟に関してだけは頑なに受け入れない。快感は言葉で支配出来ても心を支配する事は出来ないのだろう。
鳴き叫ぶ声を聞きながら悦に浸る男達が何人も翔太を抱き潰し、彼らとは違うのだと腰を振る俺も何ら変わりないのに、幼き日の約束を言い訳にして今日も翔太を支配しようと、シャツを剥ぐとシャツが血液で汚れていた。
涼太❤️『何してるの?翔太辞めなさい…血が出てる』
歯を食いしばっていた翔太は口が血で滲んでいる。無理やり擦り合わせた手首も赤く染まり痛々しげだった。
翔太💙『忘れない…心の痛みも身体の痛みも忘れちゃいけない自分に刻むんだよ…亮平と一緒に生きていくんだ邪魔しないで!』
初めて俺に逆らった日、翔太の強い意志を垣間見た。もう手に入らないどころか嫌われて終わった。
涼太❤️『どうせ嫌うならとことん嫌えよ!』
ベルトで繋がれたままの手首を掴み乱暴に引っ張って2人の寝室に入ると真新しいオシャレなベットがポツンとそこに置かれていた。新しい家具の匂いからして先程届いた物の正体だと知る。
翔太💙『ダメダメ絶対ダメ離してお願いだから嫌だ許してお願い』
翔太の事だ。どうせ2人だけの神聖な物とかって思ってる。どうりで玄関先で嬉しそうにニヤついていた訳だ。ベットの上に放ると絶望的な顔をして泣きじゃくる翔太を無理やり抱きしめた。
2人泣きながら抱き合う光景は地獄のようだ。翔太は亮平を求め俺は目の前の翔太を求めた。
みちみちと後孔を押し広げながら中に侵入すると痛みに顔を歪めた翔太は延々と泣き続け、嫌われ者のヒーローは翔太の中に自身の欲を放つと後孔から流れ出た白濁が真新しいベットを汚した。
翔太💙『僕のヒーローどこ行った…』
涼太❤️『俺のお姫様もどっか行っちゃったよ』
翔太💙『大丈夫嫌なことは忘れろ忘れろ…ほら涼太言ってよ?いつものように』
涼太❤️『翔太…』
翔太💙『お願いだから言ってよ?涼太を嫌いになりたくないんだ』
〝涼太泣かないできっと明日はいい事があるよ〟腕の中で愛おしい人が頰を撫でる。必死に愛した人を守っているつもりだった俺はいつしか幼馴染の深い優しさに守られていたんだね・・・
涼太❤️『今までずっと…忘れたふりしてくれていたの?』
コメント
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ねえ、そういえば、さっくんの入所20年インライの冒頭見た? 渡辺は可愛いだけでめっちゃ時間使ってたよ🩷💙
さっき読んだ時気づかなかった!鈍いな私、、、ふかいわなのこれ????🫣🫣いやーーーディープすぎるううううう