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俺はピッツァを食いながら伊華達の会話に耳をすませた。
「伊華、ごめんなんね」
暫く続いた沈黙を破ったのは王華だった。
「伊華は、ioが伊華の事置いていったの怒ってるんね?」
王華の声は少し震えていた。
「ioは、怒ってるよりも、寂しかったんね」
辛そうな声で、伊華はそう告げた。
「教えて欲しいんね。どうして、姉さんは、ioを置いていったんね?」
震える声で伊華は尋ねる。
「理由は、二つあるんね」
そう王華は言って一息ついてから話し始めた。
「一つ目は、連合軍のせいなんね。彼奴等にイタ王様が連れて行かれた時、ioはそのドールとして行かないといけなかったんね」
「二つ目は、伊華を守る為なんね。もし、あの時、ioが変な抵抗をしたら伊華が巻き込まれる事になるんね」
「本当に、ふがいない姉で申し訳ないんね」
淡々と話していた王華の声は段々悲しそうになっていった。
「じゃ、じゃあ、なんで、行く時にioに酷いこと言ったんね?やっぱりioの事嫌いだからなんね?」
涙声で伊華は尋ねた。
「そんな事ないんね!」
ガタッと音を立てて王華は勢いよく立った。
ふと我に返ったのか、直ぐに座ったがな。
「ioが、もし、死んでも、伊華が悲しまなくて済むように、居なくなってせいぜいしたって言えるように、ioは、あんなことを言ったんね」
(は?)
王華が悲しそうに、寂しそうに、申し訳無さそうに、そう言うのに、俺はムカついた。