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1 - 〈東リべ〉シリアス系。死ネタ。リアル初音ミクの消失

2022年08月24日

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暇潰し短編集!


気まぐれで更新していきます!


もしくはリハビリ目的。


今回は「リアル初音ミクの消失」をもとにしたみつマイです。


では、GO!




「はぁッ、…あぁ…。」


一体何時間走っただろうか。


途中、何人のメンバーとすれ違っただろうか。


俺には全くわからない。


今にも泣きそうな自分の戒めに唇をギュッと噛んだ。


俺は後ろを振り向く。


三ツ谷は依然として俺を追ってきていた。


「もう…嫌だ…。」




三ツ谷が豹変したのは、6月頃のこと。


いつものように、俺らは集まって駄弁っていた。


その時に、三ツ谷は前触れもなく、いきなり走ってどこかへ行った。


「どうしたんだろうな。」


俺がそう呟くと、ケンちんは「放っといてやれ。」と俺に言った。


俺には何のことかさっぱり分からなかったが、言われるまま放っておくことにした。




:三ツ谷視点:


分かんない…分かんないよ…!


いきなり誰かの視線を感じて、とっさに走って逃げてきたけど、いつまでも視線がはがれない。


どうして、どうして…!


「どうしたんだよ…!」


まさか…いや、絶対に…!


「傍観者(視聴者)?」


自分でつぶやいて背筋が凍る。


今度は、俺の番…?


使い捨ての娯楽で日の目を浴びるのが…?


「なんでシフトチェンジしたんだよ!場地と千冬のはずだったろ!?」


いきなりの猛烈な吐き気に俺は口を押さえた。


聖夜決戦(俺らの出番)はエンドなんて不可思議だ。


ましてや、架け橋(クールダウン)でしかないはずだ。


なのに、なんでこんなにも期待してんだよ…!


これが無知なら。


「嫌だ…。」


さっきよりもたくさんの視線を感じる。


「期待」なんて、されたくない。


なのに、みんなが口をそろえて「嬉しい!」とか「楽しみ!」と言う。


「所詮流行だろ…?」


不特定多数に見られている恐怖。


これが分かるか…?


誰か…助けて…。


…つっても、無理か。


「享楽的な乱痴気騒ぎ 何かが終わってまたすぐに始まる」


「前のクールのアニメ(俺ら)すら覚えちゃいないんだろう?」


それでいい、それでいいし、誰も間違っちゃいない。


俺らは…


「現代(いま)に生まれた(流行った)悦びを」


「噛み締めて生きていくしかねぇんだよ…。」




:マイキー視点:


三ツ谷、大丈夫かなぁ…。


タケミっちは、今日はお休みデーだからなぁ…。


「主人公って大変そう…。」


俺はそう呟いて、近くにある小石を蹴った。


「まあまあ、そうふてくされんなよ、マイキー。」


ケンちんはそう言って俺をなだめた。


それにしても、三ツ谷、大丈夫かなぁ…。


いろいろ変だったし…。


ま、いいか。


そう思い、俺はどら焼きを頬張った。




:三ツ谷視点:


前のやつらから別のやつらに目移りするのは仕方がない。


俺らはそういう世界で生きてきている。


もちろん、俺も例外ではない。


俺の代わりなんかも探せばごろごろ出てくる。


だから、俺なんかが消えてもまた別のやつらがその代わりを担ってくれる。


だけど、こう視線が集まっちゃ仕様がない。


俺は、「世間の注目すべき人」として、ステージライトを浴びたのだ。


今は、逃げようにも逃げれない。


だから、みんなが望むまま褒めちぎられるしかない。


ほら。


もう、逃げれないでしょ?


そして、近くない未来で、俺はゴミとして捨てられるんだ。


「腐りかけのノスタルジー 昔はよかったと罵声を浴びせる」


「ボンクラ共(二期で離れていく人)はどうして今(の俺ら)を直視れない(みれない)の?」


それは、俺らにとってただの害悪でしかない。


そんなのは、愛じゃなくて、一時的な依存にすぎない。


消費されゆく俺らにさぁ…。


「依存っていう慈悲をかけるのは、ものすごく愚かしいよ、皆?」




:タケミっち視点:


「今日は視線が薄くて助かる…。」


俺がそう思っていると、玄関からドアのノックの音が聞こえてきた。


「はーい」


俺は、ブランケットに身を包んだまま立ち上がり、玄関まで向かい、鍵を開けた。


ドアを開けてあげると、そこには三ツ谷くんが立っていた。


しかし、いつもと空気が違う。


こう…ピリピリしてる。


その時だった。


「カラッポになった心はきっと 何を持っても満たせやしないさ」


三ツ谷くんはそう言うと、俺の心臓に刃物を刺…。




「だから君を すべてここで」


「忘れることにしたんだ」




―――――――――――

「享楽的な乱痴気騒ぎ」

―――――――――――




:三ツ谷視点:


何かが終わって、またすぐに何かが始まる。


「前のクールの俺らすら覚えちゃいてくれないんだろう?」


それは嫌だ、だけど、君たちの方が合っている。


みんな、みんな間違っていない。


だから、この幸せな時間という悦びのまま、この世界を終わらせよう。


俺は、ナイフを握って、また別の場所へ行った。




:マイキー視点:


「紡ぐ歌(喧嘩)も詩(セリフ)もすべて」


「それはマイキーのじゃない、返して(死んで)もらうよ?」


ついに追い詰められた俺は、距離を離そうと、海に落ちるギリギリまで下がっていた。


これ以上は、逃げられない。


「終わる終わる詐欺にとどめを刺しに来た(よっ☆)」


俺は、最期まで、瞬く間に流れていく世界を、その中心にいるタケミっちを、視線を、怖くて、ずっと遠くで眺めてきていた。


だけど、せめて、際(おわり)に見る世界は、誰かの優しい目に留まる


「暖かいものでありますように…。」




:三次元の東リべ民の視点:


今日は6/19!東卍創設日!


「え!?聖夜決戦編、来年の一月から放送予定!?は!?最高!」


「タカちゃんと八戒くんが活躍するやつじゃん!」


「八戒くん、タカちゃん、頑張れ~!


「は~。**マジで楽しみ!**待ちきれないよ~!」




〈クレジット〉

〈使用させていただいた曲:リアル初音ミクの消失〉

〈作詞・作曲:cosMo@暴走P 様〉


:追記:

更新してから気づいたけど、東リべのクレジット書き忘れてた~!

公式さん、申し訳ございませんでした。


〈クレジット〉

〈キャラクター元:東京卍リベンジャーズ〉

〈原作作者:和久井健 様〉

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