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暇潰し短編集!
気まぐれで更新していきます!
もしくはリハビリ目的。
今回は「リアル初音ミクの消失」をもとにしたみつマイです。
では、GO!
「はぁッ、…あぁ…。」
一体何時間走っただろうか。
途中、何人のメンバーとすれ違っただろうか。
俺には全くわからない。
今にも泣きそうな自分の戒めに唇をギュッと噛んだ。
俺は後ろを振り向く。
三ツ谷は依然として俺を追ってきていた。
「もう…嫌だ…。」
三ツ谷が豹変したのは、6月頃のこと。
いつものように、俺らは集まって駄弁っていた。
その時に、三ツ谷は前触れもなく、いきなり走ってどこかへ行った。
「どうしたんだろうな。」
俺がそう呟くと、ケンちんは「放っといてやれ。」と俺に言った。
俺には何のことかさっぱり分からなかったが、言われるまま放っておくことにした。
:三ツ谷視点:
分かんない…分かんないよ…!
いきなり誰かの視線を感じて、とっさに走って逃げてきたけど、いつまでも視線がはがれない。
どうして、どうして…!
「どうしたんだよ…!」
まさか…いや、絶対に…!
「傍観者(視聴者)?」
自分でつぶやいて背筋が凍る。
今度は、俺の番…?
使い捨ての娯楽で日の目を浴びるのが…?
「なんでシフトチェンジしたんだよ!場地と千冬のはずだったろ!?」
いきなりの猛烈な吐き気に俺は口を押さえた。
聖夜決戦(俺らの出番)はエンドなんて不可思議だ。
ましてや、架け橋(クールダウン)でしかないはずだ。
なのに、なんでこんなにも期待してんだよ…!
これが無知なら。
「嫌だ…。」
さっきよりもたくさんの視線を感じる。
「期待」なんて、されたくない。
なのに、みんなが口をそろえて「嬉しい!」とか「楽しみ!」と言う。
「所詮流行だろ…?」
不特定多数に見られている恐怖。
これが分かるか…?
誰か…助けて…。
…つっても、無理か。
「享楽的な乱痴気騒ぎ 何かが終わってまたすぐに始まる」
「「前のクールのアニメ(俺ら)すら覚えちゃいないんだろう?」」
それでいい、それでいいし、誰も間違っちゃいない。
俺らは…
「現代(いま)に生まれた(流行った)悦びを」
「噛み締めて生きていくしかねぇんだよ…。」
:マイキー視点:
三ツ谷、大丈夫かなぁ…。
タケミっちは、今日はお休みデーだからなぁ…。
「主人公って大変そう…。」
俺はそう呟いて、近くにある小石を蹴った。
「まあまあ、そうふてくされんなよ、マイキー。」
ケンちんはそう言って俺をなだめた。
それにしても、三ツ谷、大丈夫かなぁ…。
いろいろ変だったし…。
ま、いいか。
そう思い、俺はどら焼きを頬張った。
:三ツ谷視点:
前のやつらから別のやつらに目移りするのは仕方がない。
俺らはそういう世界で生きてきている。
もちろん、俺も例外ではない。
俺の代わりなんかも探せばごろごろ出てくる。
だから、俺なんかが消えてもまた別のやつらがその代わりを担ってくれる。
だけど、こう視線が集まっちゃ仕様がない。
俺は、「世間の注目すべき人」として、ステージライトを浴びたのだ。
今は、逃げようにも逃げれない。
だから、みんなが望むまま褒めちぎられるしかない。
ほら。
もう、逃げれないでしょ?
そして、近くない未来で、俺はゴミとして捨てられるんだ。
「腐りかけのノスタルジー 昔はよかったと罵声を浴びせる」
「「ボンクラ共(二期で離れていく人)はどうして今(の俺ら)を直視れない(みれない)の?」」
それは、俺らにとってただの害悪でしかない。
そんなのは、愛じゃなくて、一時的な依存にすぎない。
消費されゆく俺らにさぁ…。
「依存っていう慈悲をかけるのは、ものすごく愚かしいよ、皆?」
:タケミっち視点:
「今日は視線が薄くて助かる…。」
俺がそう思っていると、玄関からドアのノックの音が聞こえてきた。
「はーい」
俺は、ブランケットに身を包んだまま立ち上がり、玄関まで向かい、鍵を開けた。
ドアを開けてあげると、そこには三ツ谷くんが立っていた。
しかし、いつもと空気が違う。
こう…ピリピリしてる。
その時だった。
「カラッポになった心はきっと 何を持っても満たせやしないさ」
三ツ谷くんはそう言うと、俺の心臓に刃物を刺…。
「だから君を すべてここで」
―――――――――――
「享楽的な乱痴気騒ぎ」
―――――――――――
:三ツ谷視点:
何かが終わって、またすぐに何かが始まる。
「「前のクールの俺らすら覚えちゃいてくれないんだろう?」」
それは嫌だ、だけど、君たちの方が合っている。
みんな、みんな間違っていない。
だから、この幸せな時間という悦びのまま、この世界を終わらせよう。
俺は、ナイフを握って、また別の場所へ行った。
:マイキー視点:
「紡ぐ歌(喧嘩)も詩(セリフ)もすべて」
「それはマイキーのじゃない、返して(死んで)もらうよ?」
ついに追い詰められた俺は、距離を離そうと、海に落ちるギリギリまで下がっていた。
これ以上は、逃げられない。
「終わる終わる詐欺にとどめを刺しに来た(よっ☆)」
俺は、最期まで、瞬く間に流れていく世界を、その中心にいるタケミっちを、視線を、怖くて、ずっと遠くで眺めてきていた。
だけど、せめて、際(おわり)に見る世界は、誰かの優しい目に留まる
「暖かいものでありますように…。」
:三次元の東リべ民の視点:
今日は6/19!東卍創設日!
「え!?聖夜決戦編、来年の一月から放送予定!?は!?最高!」
「タカちゃんと八戒くんが活躍するやつじゃん!」
「八戒くん、タカちゃん、頑張れ~!」
「は~。**マジで楽しみ!**待ちきれないよ~!」
〈クレジット〉
〈使用させていただいた曲:リアル初音ミクの消失〉
〈作詞・作曲:cosMo@暴走P 様〉
:追記:
更新してから気づいたけど、東リべのクレジット書き忘れてた~!
公式さん、申し訳ございませんでした。
〈クレジット〉
〈キャラクター元:東京卍リベンジャーズ〉
〈原作作者:和久井健 様〉